中札内の宿

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道東旅人宿の会という組織に加入している十勝、中札内村のカンタベリーさんという宿へ行ってきました。六花亭の美術村や気さくな雰囲気の道の駅があり、日高山脈の山並みが素晴らしいこの村にあるカンタベリーさんはオーナー夫婦が世界中を旅してきたというツワモノなのにとても気さくな方たちです。エゾリスもよく宿の前にやってくる落ち着いた雰囲気の宿でした。

別海町への旅

Photo 以前より行きたかった別海町の奥行臼(おくゆきうす)駅逓を見にバイクでツーリングに出ました。まずビックリはどこもかしこも鹿が多くて危ないったらありゃしません。皆さんどんどんエゾシカバーガーを食べましょうね。昼時、ラーメンが食べたくてなんとなく入った食堂のメニューには牛乳ラーメンが!迷わず注文しましたが、やっぱり癖無くうまくまとめられた味でした。そしてテーブルの横に大きな幻の魚イトウの剥製にもビックリ。店内には釣り上げた大物の写真が飾られていてご主人と話すとかなり釣り好きのとのこと。次回に釣りにいい場所を聞くことを約束して目的の駅逓へ。駅逓(えきてい)とは昔の民宿、兼、郵便局、兼、馬の休息所であったところ。明治に作られた建物は改修しているもののほぼ当時のまま残っていました。部屋どころか建物自体が歪みに歪んでいますがきれいにしてあって同じ宿屋として当時はこんな感じだったんだ・・と想いを馳せました。こういう名跡をたどる旅もいいですね。

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青春!

Photo_5バイクは約30年前のもの、写真は昨日のもの、2人は30年前から青春現在進行形の者です。この日のためにも仕上げてもらったCB750Fとほとんど変更されている超美車のGSX750Eで屈斜路湖を見下ろす小清水峠まで旧車ツーリング。鹿の飛び出しと制限速度に注意しながら・・快走。やっぱりツーリングは楽しい!いつもなら少しでも近道する道も遠回りして走りたくなる気持ちよさ。風の感覚。夏は宿も忙しいけど、これならかなり気持ちの更新につながりそう。時間を作ってちょっとでも走りに出よう。北海道ツーリングは最高です!

経年劣化

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とあるハプニング。この方は山頂付近でこのように靴の底が破壊しました。靴にテーピングをして応急処置をしましたがもう片方の靴も破壊寸前でだったので事情を聞くと10年ほど使っていなかった靴で来た、とのことで主な原因は経年劣化のようです。それにしても見事な破壊。靴底全部がはがれるのはよくあるけど、底の半分の厚さのところで崩れる、というのは初めてみました。

バイクシーズン

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大型や外車のピカピカのバイクばかり8台で来られたので、どのような方達?と思ったら、旭川の(有)ジップというバイク屋さん主催のツーリング。半年しか乗れない北海道のライダーさんたちは最高のシーズンを満喫していました。それに信号も無く車も少ない広大な大地の中の長い長い直線路、高速コーナーの続くワインディング、無数にある林道・・バイク乗りならここ北海道は楽園。まだ走ったことが無い方はもちろん、バイクに乗りたい、と思っている方も免許を取ってバイクを買い、フェリーに乗って北海道ツーリングへ是非お越しください。毎年訪れる方の気持ちがとてもよく理解できる、素晴らしい旅になるでしょう。

一歩先へオホーツクの旅・津別

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Photo津別へいってきました。ここは道の駅といっても北海道ではよくある、鉄道の駅の場所に道の駅を作ったところです。保存されている鉄道車両の細かいことはわからないけど、開拓時代からの歴史を感じる貴重な資料。ボクも鉄ちゃんになりつつあるのか最近自然だけでなく歴史も気になるようになりました。

また駅そのものも大事に保存されていて壁には当時の手作りの雪はね道具やママさんダンプ(除雪道具)がかけてあったりでこれもすごい。

写真は撮らないのが普通なのでありませんが近くのシゲチャンランドも芸術心が少しでもある方ならとても不思議面白いところです。道の駅ではタイ焼きならぬクマ焼き(白クマ、黒クマあり)、ちょっとゴツイ手打ちそば、隣の建物にはとても風味がある石釜パン屋さん、街中には木がテーマの木芸館と津別町はとても面白い場所です。今日は・・町を楽しもう!というテーマの旅、おすすめです。

一歩先へオホーツクの旅・紋別

Photo_2 以前から行きたかった鴻之舞(こうのまい)金山跡。金の産出量が東洋一といわれたこの鉱山も1973年に閉山。1万4千人以上いた人、暮らしていた町が廃墟になりました。固定資産税がかかるとのことで建物はほとんどが取り壊され、かつての賑わいは地ならしした地形を見なければ感じることもできないほどです。

でも鉱物を運ぶのに使っていた機関車や当時ここで使っていた多くの骨董品が町外れにある駅逓に保存されています。当時の町並みや坑道の模型もここに町があったことを伝えよう、という志の熱い保存会の人たちが大切に保存、丁寧に解説もしてくれました。悪趣味的な廃墟めぐりもあるけど、ここ鴻の舞は違いました。歴史を感じ、多くの人の営みがあり、人々の気持ち、思い出は今もそこにあるんだ、ということを体感。最後の写真はエゾエンゴサクという春を代表する北海道の花。苔むして自然に包まれていくコンクリートの杭の前で綺麗に咲く様は大自然の中で見てきた同じ花とはまた違う歴史を背負った美しさでした。

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一歩先へオホーツクの旅・遠軽

Photo まだ行ったことの無いところがたくさんある北海道。その中でもウチから日帰りで行ける場所を旅してきました。まずは遠軽町のがん望岩。ここは80メートル垂直に切り立った岩の上に展望台というかベンチがあるのですが、すぐ先の絶壁には柵などまったく無くて崖のそばに立つと力が抜ける感じがするほどです。高いところがダメな人にはこのベンチで飲む熱いコーヒーも冷たく感じるでしょう。しかし現代の社会でこういう「自己責任」をもって危険を感じることの出来る場所があることはとてもいいことだと思います。でもボクは都会の混雑した駅のホームに電車が来たときのほうが怖いです。なんでいつまでもモノレールの浜松町駅のような柵をつけないんだろう・・

富良野パノラマロード

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フットパスという歩く道のガイド研修で富良野へ行ってきました。この風景、知っている人もいるかと思いますが何年か前のツーリングマップルという地図の表紙にもなった上富良野のパノラマロード。十勝連山に向かう北海道らしい直線です。こちら道東のように直線の先や横が海、というのとは違い直線+盆地+山という組み合わせ。広大な風景でも場所により雰囲気がずい分違い、まだまだ北海道は見るところ、行きたいところがいっぱいです。

南西の端から北東の端へ

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氷点下10℃の北海道から26℃の沖縄方面に行ってきました。目的の一つは西表島のマングローブの森をシーカヤックで行き森を感じること。ナーラの滝というところへ向かう河を遡るとまずはカンムリワシがお出迎え。これは大きさはカラスより少し大きいぐらいの幼鳥で近くに行っても逃げない愛嬌のあるおとなしいワシのようです。浜には無数のカニ、マングローブの木の根元にはシャコの巣、ハゼ、色々な貝、カヤックには魚がぶつかってきたり、ボラや黒鯛が群れていたりと北国とは全く違う自然がとても新鮮でした。

Photo_3 これはピナイサーラの滝ツアーという西表島で一番有名なエコツアーの途中にあるサキシマスオウという木の根っこです。台風などで倒れないように根が板状になるとのこと。ここ亜熱帯の森を歩いて感じたことは、落葉樹が無いのでいつも緑が濃く森が薄暗い、ジャングルなのに思いのほか蚊やブヨなどの嫌な虫が少なく、北海道のような冷帯ではよく起こる”一つの種類の虫が大発生する”ということがあまりない様子。これは年中温暖で湿潤の気候が生態系のバランスを安定させているのではないかと感じました。また土壌などの関係で硫化水素が発生するらしく硫黄の匂いが少しするのも新鮮だったなぁ・・それに樹木の表皮がどの樹もツルツルしているのも不思議な感じ。だけど鳥はすごい。カワセミなど北海道とまったく同じ鳥がここにもいる。彼らは一番グローバルな生き物でしょう。

Photo_4 そして沖縄本島へ戻って知人のガイドでやんばるの森へハイキング。植生は離島に近いのに雰囲気はまた違い、濃密感より透明感が少し増した感じがしました。

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一気にさいたまから青森まで車で北上。下北半島の北の端の大間にて特産のマグロを使ったマグロ丼。これは最高に美味かった!嵐が来るので少し急いでフェリーへ。

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そして北海道へ入り走りに走り、途中の天馬街道(襟裳岬の北側の峠)では猛吹雪・・この一週間で、短パン、サンダル、ぬるいソーキソバからダウンジャケット、オーバーパンツ、熱い味噌ラーメンまで、日本の多様性を体感できたいい旅でした。また行こう!