獲物をいただく

先日釣ったワカサギがほどよく乾燥したので甘露煮に。何度も醤油、みりん、砂糖、酒の配合を変えて作ったときのものをメモしているので今回の小さなワカサギのことを考えてこれらの配合を少し調整して作ります。

煮汁はひたひたになるぐらいでは煮詰めるのには多すぎるので魚の高さの半分~3分の2ぐらい。これでアルミ箔で落し蓋を作り、中強火で煮詰めていきます。

油断するとすぐに焦げるので鍋の前に付きっきり。鍋をワカサギの頭がもげないように優しく揺すりつつ煮汁を回して煮詰め、鍋を傾けるとちょっと煮汁が残るぐらいで火を止めます。

完成!甘さをちょっとだけ抑えた甘露煮。これに合うのはやっぱり辛口の日本酒かな。釣って料理して食べる。最高です。

最近不安定な天気が続いていますが、今日は比較的晴れました。明後日は暴風雪とか・・釣りには行けなさそうだから大工仕事かな。

 

 

清潔を保つ

感染対策でアルコールやら体温計やら空気清浄機やら衝立やら昨今の状況への対策は追いかけっこのようにやっていますが、宿として別次元で大切なのが清潔さ。さすがに開業22年目になるとあちこち痛んできますが客室の傷や落ちない汚れは今のような長期休暇に一つずつやっていきます。今回は2号室の床の汚れ落としと壁の再塗装。床はパインの無垢材に塗装していますが、パインは足ざわりが暖かく柔らかい反面、傷がとてもつきやすいのです。特に瓶の口から伝って床に付く赤ワインの汚れや何らかの油の汚れは板の深くまで浸透してしまうので削るのが大変。サンダーを使い全身と部屋中粉だらけになっ落とします。

次に床、窓や巾木、コンセントなどを完璧にマスキングして壁の再塗装。このマスキングは何度やっても手間がかかります。マスキングが終わったらもう3分の2は終わった感じ・・

汚れのあった床から60センチぐらいまでは最初に塗ってから再度全体を塗りました。塗料はアサヒペン、水性インテリアカラーのライトベージュ。買いやすい価格で、2度塗り、乾くとムラもなくていい仕上がりで気にっています。夜まで頑張って残業しました。(残業代出ないけど・・)明日は床を「超高級・オスモカラー」(最高の仕上がりだけどちょっと高すぎじゃね?)で塗って仕上がりです。

俺的萌え~

寒風干し中のサケトバ、キュウリウオ、チカ、昨日釣ってきたワカサギ。サケトバは身が厚くまだ水分が抜けず熟成が進んでいない残りの3分の一ぐらいの部分を引き続き干し、キュウリウオとチカはみりん干し3日目、ワカサギは甘露煮用だけど生よりさらに美味しくするためと煮ているときに頭が取れないようにするための干しです。干すといっても気温はいつも氷点下なので凍らせながら水分を抜き熟成させるといった感じです。ひさしぶりに3つフルに並んだ干し網。釣ってきて捌いてと、この干すまでが一番の手間なので見ていると充実感と達成感で悦に入る感じです。

やっぱり北海道スゲェー!

昨日から解禁になった網走湖のワカサギ釣り。ようやく吹雪も収まったのでロケーション的に好きな女満別側へ行ってきました。後ろの森にはオオワシやクマゲラなどがにぎやか。

M名人考案のコースレッド+座金による張り綱のネジ留め。穴あけ用のドライバードリルがあればペグよりよほどいいアンカーになります。特に今年の氷は雪が降る前にかなり凍ったようでキレイな透明でカッチカチです。

さすが網走湖。S嬢もひっきりなしに釣っています。しかし今年は型がすごく小さい・・こんな小さいワカサギばかりなのは初めてです。なにが起きたんだろう?たまたまこの場所が今年は小さいだけなのか?

小さいながらも網はほぼいっぱいになりました。500匹ぐらいかな、でもこんなに簡単にこれだけの数が釣れるのはここならでは。やっぱり北海道は凄いです。

連日の吹雪

昨日、今日と北西の強風が吹き荒れていて吹雪、地吹雪の波状攻撃を食らっています。宿から斜里方面に向かう道は”基本的”に通行止めで左側だけゲート設置しています。しかしそこは自己判断、自己責任の北海道人。「このぐらいならなんとかなるべ」という顔で何台も入っていきます。たしかに道路を半分ぐらい吹き溜まりがふさいでいてボケッと運転していると突っ込んで出られなくなりますが皆さん慣れたもの。こういう「一応通行止めにするけど、自宅に帰るとか、もしどうしても行くなら自己責任でね・」的な規制、好きです。

さっそく食材調達

斜里岳山頂付近に雲が残る初日の出。気温は低いもののいい天気になりました。

地元のオオワシ・オジロワシのなる木の周辺のワシの数は5年前の5分の1ぐらい。毎年確実にサケの遡上が減っているのでやって来るワシの数も(もしかしたら生息数も)急減しています。

近くの沢に食材調達。唐揚げサイズのヤマメ、オショロコマ、アメマスが体が冷え切るぐらいの時間で十分に釣れました。

昨日は北見のM名人、網走S嬢とサロマ湖流入河川の氷上チカ、キュウリウオ釣りへちょっと遠征。国道下はほとんど釣れていなくてあきらめムードだったけど、地元のおっちゃんが釣れている場所を教えてくれて移動。穴を開けてテントを張りサビキ仕掛けを上下させます。水深は国道下より深くて2.5mぐらい。

小さいアタリを合わせるとさっそく程よくチカ、キュウリウオが釣れてきました。真昼間なので魚たちの食欲があまりないようで、仕掛けを上下に誘って止めてを10回ぐらいやって横に動いたり食い上げたりするアタリがいつもより多かったです。ちょっと見づらいけど立派な牙を持ったキュウリウオ。引きもちょっとドンくさい感じだけど意外と獰猛なのでしょう。

おっちゃんのおかげで3時間ほどでキュウリ約60、チカ約30の90匹ほどの釣果。ありがとうおっちゃん!ホントにキュウリの匂いがする魚だけどみりん干しにすると甘味が出てとても美味です。キュウリウオの最大は28センチ!そんなに良く引く魚ではないけど足元の20センチ足らずの穴から抜き上げる時の重量感は病みつきになります。

YouTubeで80~90年代の洋楽、邦楽を聞きながらハラワタを丁寧に出します。(これが一番大変・・)キュウリオウの胃には小魚がけっこう入っていたからその気になればルアーでも釣れそう。(たぶん面倒でやらない・・)みりん、醤油、酒と砂糖の漬け汁に丸一日ぐらい漬けてから寒風の下、3日ぐらい干します。しっかし道路脇の川で美味しい魚がこんなに簡単に釣れるなんてやっぱり北海道すげぇー!!