花の季節と外道の季節

釣り場の手前、小清水原生花園は今年も見頃がやってきました。エゾカンゾウ(エゾキスゲ)が朝は3分咲き、帰りは5分咲きになっていました。

エゾスカシユリも3部かな・咲き始めは「これから!」という生命感をみなぎらせています。

何の気なしにしょっちゅう通っているけどここの景色って、知床から斜里岳、藻琴山にとうふつ湖もぐるっと見渡せてかなり素晴らしいのです。

ハマナスもいい匂いを漂わせていました。

この青空の下、釣り人は女将、網走S嬢、M名人。北海道のソーシャルディスタンス。

しかし目指すサクラマスはウンともスンとも・・波も高くなり港へ退避、というかひたすら投げ続けているとモチベーションが保てないのです・・。港では隣の家族がザブトンサイズの巨大な黒ガレイを上げているよこで(かなりうらやましい)、親指サイズのガヤ(エゾメバル)をやっとゲット・・でもなんか港より浜のほうが魚が多そう・・

ということで再び波に負けずに浜へ。全員ウェダー装着!

カレイは2つ釣れたけど、本日の名場面(珍場面)はS嬢の釣ったサヨリ!!調べたらオホーツク海にもいるそうです。でも初めて見ました・・(新潟にいるときボクはサヨリ釣りが得意だったのでサヨリストと呼ばれていました・・余談)エサは人工イソメ。なぜかブルーベリーの匂いを付けてあるのです。でも釣れる。サクラマスってなかなか動向がつかめません。まれに跳ねているからいるのは間違いないのだけど釣れません。このまま、負けたままで今シーズンは終了かな・・

釣り漬け

朝はルアーで海のサクラマス、昼からは湖でフライフィッシングという釣り漬けの3日間。海も湖もとても気持ちいい場所なのだけど釣果ほうはちょっと苦戦。丸3日でも釣れたのは写真の魚だけです。ただし外道(目的以外の魚)のウグイ多数とイカナゴとカレイとエビ・?は除く。

朝のサクラマスは初日での一匹のみ。5月から始めた釣りなので腕がないのか、こんなものなのか・・2日目、3日目はひたすら投げ続けてもアタリすらなかったので心折れました・・難しいというより厳しい釣りです。

湖でひたすらウグイを釣っているとたま~にいい型のアメマスが!嬉しそうだなぁ~このおっさん。

小河川の流れ込み周辺には産卵も終盤と思われるワカサギが群れていました。でも今年は数が少ないような・・このフライも上の本物と同じように見えるはず・・

ワカサギフライにガンガンアタックしてくる奴、大ウグイ・・横から食いつくことが多いよう。痛めつけて弱らせてから飲み込む感じ・・

バシャバシャと岸のすぐ近くの浅瀬で派手にワカサギを追い回しているやつをようやくゲット。その捕食状態を見たときは「これはいただきだ!」と思うけどルアーでもフライでもいつも大苦戦します。

対岸に積乱雲が・・このあとだんだんと暗くなって雷が!湖に立ちこんでカーボンの釣り竿なんか立てていたら避雷針そのもの。一時車に避難。

意外と岸近くにいた57センチのアメマス。写真だと細くみえるなぁ・・実際はもっといい体格、美形でかなりパワフル。樹木の張り出している浅いところで掛けたので大ウグイだなと油断したら激しく突っ走りバッキングラインまで出されました。今年のアメマスレコードです。

リリース時、なんかキレイに撮れました。嬉しかったなぁ・

モンカゲロウが少し出ていましたがドライフライに反応するのはウグイばかり。トラウトもライズしていると思うけどウグイが多すぎるのでしょうか。

エゾハルゼミもよく水面に落ちて美味しそうな波紋を立てます。これもバクっとウグイに食べられていました。ウグイ君はホントなんでも食べますが時として偏食するのが不思議です。

雷雨が去ったあとのレンブラント光線が見事。

最終の今朝は地元のS嬢がルアー初挑戦。何時間か悪戦苦闘し、しかし見事に投げられるようになりました。その感覚を忘れなければもうすぐ釣れるようになるでしょう。これにて釣り漬けの日々も一段落。明日からは観光関係の仕事や宿業再開に向けて再び始動です。

 

サクラ散るのち釣る

実は昨日も行ってボウズを食らい心折れてブログも書けなかったのですが、今日はなんとかリベンジ!エサのキビナゴの群れを追ってか魚影が突如濃くなったようです。

40センチほどのアメマスも2つ釣れました。エサをたらふく食べて素晴らしいファイト。釣りあげるまでサクラマスと違いがわかりません。

K名人誕生!圧巻!サクラマスとアメマス計2桁の釣果!なんでそんなに釣れるの?巻き方、ルアー、遠投、引き方、深さなど少しづつ違うのが大きな差となるのが釣り。K名人の海サクラ、M名人のイトウと、達人はいるものです。

見上げると広がってきた大地の上の青空に丸い飛行機雲が!

海の上にも!?曲芸飛行?と思っていてニュースを見ると医療従事者にブルーインパルスが感謝の曲芸飛行、とやっていたのでこちらもローカルにやってくれたのでしょう。私たちはリスクを避けているのに向かって行くのが仕事ですから・・本当に感謝です!

 

サクラ釣る3

早朝、海に行くとすでに何人もの人がルアーをかっ飛ばしていました。ボクにとっても早朝って6時ごろだけど、皆さんは4時ごろなんですね・・よく寝むくないなぁ~?・で、やはり出勤前の海出勤・知床K氏。苦戦していましたが見事に実績の岡ジグでメタボサクラをゲット。さすがです。

皆さんが会社へ向かい始めたころボクもゲット。20メートル先の表層をゆっくり引きたくて軽いルアーを投げ続けたらきました。でもルアーの種類ってあんまり関係ないような・・周りを見ていると一人が連続ヒットっていうことはなくて、あっちで釣れて20分ぐらいしたらこっちで釣れて、というパターンが今は多いみたい。ということは少ない群れか単独で素早くこの周辺を移動しているのでしょう。それとフッキングしない程度の追い食いらしきアタリもたまにあるから全部の魚がガバッと食いにくることでもなさそう。他のルアーの釣りと同じくリアクションバイト(反射的に食ってくる)とマッチザベイト(エサだと思って食いにくる)とその両方のパターンを考えればもっと対応策があるかな。フライフィッシングは原則マッチザベイトの釣りだからルアーのリアクションバイトの釣りは新鮮です。で、エサとなっているイカナゴが岸近くにいるかな、とか、皆が釣れているのはそれほど遠くないところだ、回遊の方向は東向きが多いかな、とか、いろいろ考えてはいるけど海面は静かに沈黙・・・ひたすら投げては引き、無心にボォーっとしてきたころにドンッとくるのです。忍耐の釣りですね。

1時間後に2匹目。これは少し大きくて45センチ。オホーツクのサクラマスは数は多いけど他の地方より小さめです。そうやって種の生存戦略を数で勝負しているのでしょう。砂だらけだけど、皆さん、釣れた魚を砂に埋めています・・?・K氏に聞くとカラス避けと日差しで暖まって腐敗するのを防ぐため、とのこと。洗うのは大変だけど今の北海道の地中はまだ冷えてるからね、なるほど納得。勉強になります。

凄い脂の乗り!(1匹はK氏よりいただきました)

お腹の中はやはりイカナゴ、15センチあり、追い回して主に尻尾側から食べているようだけど中には2つ折れになっているのもいました。横からくわえたんだね。イカナゴの泳ぎの動画を見つけて見たらどうもルアーとは動きが違う・・では次はあれをやってみよう・・というのも楽しみ。

前回釣ったサクラマスを冷凍し、寄生虫対策を万全にして今晩の酒の肴に。いや~最高に美味いっす!

さくらは咲いている

湖の北岸はやはり寒いので今が満開。自然の花らしく葉っぱも同時にでる葉桜です。

こんな小河川のインレット(流入口)にワカサギが群れていて大きなアメマスがときおり陸に乗り上げんばかりにガバッと突進してきます。(心臓に悪い)それを狙ってルアーやらフライやらいろいろやっても見事に見切られて本物以外は無視されます。

上がサスペンド(沈まず、浮かず、漂う感じのルアー)のミノー。下2匹が本物。似ていると思うのだけどなぁ・・動きがいかんのか?

こいつだけは入れ食いでした。100匹ぐらい釣れば1匹ぐらいはトラウトが釣れるだろう・・は、あまかった・・ウグイのみでした(涙)

朝夕サクラ散る

日中、事務仕事に大工仕事、朝夕釣りと全力で動いています。大工仕事は雨なら屋内の洗面所と床の塗り直し、晴れで風が弱いときは屋根と壁のペンキ塗り、他に草刈りや雑草と害虫退治、掃除、事務仕事は入り始めた予約受付と問い合わせ対応、登山マップの原稿から宿や観光協会のWebの更新、登山ガイドの手続きなど・・つまり・・何でも屋ですね・・この何でもやるのが楽しみでもあります。そして曇りならその合間に釣り(釣りの合間に仕事・?)で、今日は早朝と夕方、2回もサクラマスを狙いに海に行きました。写真は25年ぶりに竿を振った女将。そしてボクも見事に惨敗・・3度目にしてボウズ・・朝も夕方もアタリすらなかったのですが、釣れている人もたま~にいるので魚は多くないもののいることは確かです。しかしサクラマス釣りはまだ素人なのでなかなか魚の特性と海を読むことができていないのでしょう。なんで釣れないんだ?・・ちょっと心折れたので次は湖かな。

静かな知床

冬の間、整備が勧められた知床五湖の遊歩道。ここも閉鎖が解除され、まだ誰もいない知床五湖を認定ガイドPikkiさんの案内で歩いてきました。道の駅も営業を再開し(レストランは明日から)ホテルも緊急事態の解除に合わせて営業を再開するでしょう。これから少しづつ人が戻ってくるようになると思います。知床一番の観光地であるここは訪れる人が多く土壌も痛むので場所により景観に配慮した色のしっかりした歩道が設置されていました。我が清里町の観光地整備にも参考になります。

まだ鳴き声は確認できなかったけど、エゾハルゼミも出てきました。

オシドリも静かな湖面を滑るように泳いでいます。

たぶん50年以上昔に切られた切り株。そこに樹木が育っていく切り株更新や倒木更新があちこちで見られるのが知床五湖の一つの特徴。樹木の生命力には感心します。

あちこちに水芭蕉。すでに葉が大きくなって物が多いですがまだキレイに咲いているところもあり狭い範囲でも気候の違いが感じられます。警戒音を発していたエゾシカの親子。別に何もしないよ。

晴天の今日は湖面に写る逆さ連山が見事。知床五湖は有名すぎて足が向かないこともあるけど、箱庭的自然の美しさが凝縮されているところ。穏やかな気持ちで風景を眺め自然を感じながらゆっくり歩くのは気持ちも体もリフレッシュされます。今の状況が落ち着いたら是非お越しください。ヒグマの気配は今日は全く無かったです。安心なような少し残念なような・・

夕方、帰路につく前に海でルアーを投げてみました。しかし目的のホッケ、タラは釣れず・・

釣れてくるのはギスカジカ?ばかり。汁物にすると美味しいらしいけどリリースしました。K氏によるとこのカジカが釣れだすとここの釣りは一段落することが多いとのこと。そうすると海のサクラマスと湖のアメマスかな、次は。その前に大工仕事だった・・

 

 

 

 

 

 

 

サクラ釣る2

ようやく波が釣りができるぐらいに収まり、第2回目の海のサクラマス狙いに出陣。夜明けと同時に釣り始める他の釣り師の皆さん、凄い気合です。やはりそれだけサクラマスって美味いからなぁ~ボクは皆さんが帰り始める6時ごろから釣り開始。気温3℃、寒~い。これに北風で手がかじかみます。さすがに今日は釣れないだろうと”無欲”を心して始めると・・

開始15分で50センチちょうどがあっさり釣れちゃいました。

身は脂の多いこと!凄い天然メタボです。

しかしそれ以降はさっぱり。天気も良くなってきてますます海釣りは厳しそうなのでアメマス狙いで川へ移動。初めての場所は良い感じでワクワク!

下流側の中州にはオジロワシがいっぱい!トンビもカラスもキツツキもカモメもアオサギもカモもごちゃまぜにいて大型の野鳥の楽園になっていました。もう少し上流にも行きましたが川は帯状になって上っていくおびただしい数のワカサギだけ。アメマスはボウズを食らいました。ちょっと遅かったかな・・

夕方は快晴!釣りには厳しく人に優しい天候に。しかし今日は寒かった。明後日からは暖かくなるようです。

 

 

 

 

冷春なれどサクラ咲く

北風が強く海が荒れているので湖へ。ちょっとわかりづらいですがM名人が3密を避けて?はるか向こうでポツンと竿を振っています。好調だったここも4月下旬からはお魚さんがどこかに行ってしまいました。やっぱり今日もいない・・あの大きなマスたちはいずこへ・・?

場所を転々とし、やっとこさ中型のアメマス2匹。嬉しいというより少し安心しました。

ルアーでエゾウグイを爆釣!40センチもあり、でかくて太っていてイトウのように立ってます。顔と雰囲気はかなり違うけど・・これはこれでまあ面白い・・かな・

ウチのほうはそろそろ終わりだけどここはまだ7分咲き。湖畔にポツポツ咲いているエゾヤマザクラは葉桜だけど自然な美しさがいい感じです。

薄ピンクがいいね!さて釣りの方は今年は早くも段々と難しくなってきちゃったのかな・?淡水のトラウトの釣りはこの後、大型のカゲロウ(モンカゲロウ)が出てくれば状況が少し変わるかも?を期待です。でも今日は寒かった!昼は10℃もなく今(夜の12時)外は0℃です・・

 

食材調達!

ホッケがルアーで釣れるという情報で知床ウトロへ。あちこちでいろいろな釣りをやってきましたが、ホッケ狙いは初めてで昨日のサクラマスに続き新鮮な楽しさでワクワク。しかし天気が良すぎるのか今日は釣れていないとのこと・・まずはエサで釣ってから・・しかしなぜかこれが釣れずに横でボロボロのルアーを投げている300メートル先の住人K名人が大ホッケをゲット。さすが釣り場に一番近い地元民!

ボクもルアー(ジグ)にチェンジしてシャクリながら引いては投げをしていると、引かないけどなんか重いやつが掛かった!重いので抜き上げられずに横の方に網ですくってもらいました。初物は大カジカ。鍋にすると皆で競って食べるから別名「ナベ壊し」。最高のダシが出る魚です。嬉しい~

半分はK名人からもらったものですがボクもホッケをゲットし今日も大満足。ホッケってルアーを食い込むまで何度でもアタックしてくるのがわかり、誘って食わせて釣れたので「釣った感」も満点。食材調達もホント楽しい釣りです。