遠軽町白滝にある黒曜石の展示がある埋蔵文化財センターに行ってきました。
黒曜石とはガラスのように固まった溶岩で昔、鋭利に砕いて刃物として使われていた石。この石が多く産出されていたのが(今でもいっぱいある)白滝周辺。今回はその展示施設の訪問でしたが、7月~9月は実際に黒曜石のある場所へのツアーもあるとのこと。観光的にはなかなか目につかない白滝ですが、まだまだ奥が深い場所のようです。
車やバイクではよく行く秘湯、川北温泉。今回は雪の林道を歩いて行ってみることに。クロスカントリースキーで行った跡が少し残っていたものの、積雪はちょうどカーブミラーが鏡だけ見えるぐらいありスノーシューでも少し沈みました。温泉まで林道を5キロ。
途中1キロごとにある看板が、安心感と距離感を与えてくれます。
やった!到着~。で、もちろん誰もいないので隣の女湯をちょっと見させてもらいました。聞いていたとおり、お湯の色がちょっと違う!少しぬるかったけどこんなときだから両方入りました。
男湯はかなり熱かったので、外に出してある水のホースを引き入れ、すこし雪で冷ましました。外気温は0℃。小雪。誰もいない露天風呂は最高でした。・・帰路を除いては・・
その帰路、歩きはじめるとすぐ、こんな山奥なのに何か大きな音が・・・歩くのを止めると数百メートル離れた山の向こうで犬が何頭か激しく吠えている・・・・・・(恐・・)たぶん標津の有名なクマ撃ちの方の犬だと信じたいですが、もしそうだとすると追っているヒグマがこちらに来るかも・・?それともいつか斜里川の上流で吠えられた狼の群れのような野犬・・?こっちはナイフやクマ撃退スプレーは持っているものの所詮弱い一人の人間。もしものときにどうするか、ヒグマと野犬、あるいはクマ追い犬、いずれか場合も考えて・・・まずは見つかる前に逃げるが勝ち!5キロの雪道を小走りに近い歩行。残り1キロほどで声も聞こえなくなりちょっと安心。無事車についたものの、汗だく疲労困憊でした。あ~怖かった・・
冬の阿寒の森。成長の遅いアカエゾ松の原生林は長い時と静寂を感じさせる不思議な森です。
阿寒湖の湖面を歩いてみると全面結氷した湖の真ん中に突然穴が!!これって気をつけてなければ、あるいは吹雪などで表面が覆われていたら・・落ちます・・ここは湖底からお湯が沸いている湯壷といわれるところ。阿寒湖には何か所もあるそうで、スノーモービルも結構沈んでいると聞いたことがあります。凍った湖、河、海、流氷、アウトドアには危険がいっぱい。だから緊張感があってそれを克服したときがよけいに面白いのでしょう。
その湖面を疾走するエゾシカの群れ。見事でした。団体客ばかりが目立つ阿寒湖周辺。個人旅行者はほとんど素通りするけど自然を楽しむフィールドは素晴らしいものがあります。もっと楽しめ滞在できる観光行政をのぞみたいものです。
3月に入ってもまだこれだけ流氷が残っているのは久しぶりです。もう日差しがとても強くて美白要注意ですが、流氷も強い太陽光で影の明暗がくっきりしてさらにきれい。明日には南の強風が吹くと予想されていますが、もうしばらく残っていてほしいものです。
フレペの滝の上部を歩いていると展望所の人が「あっ落ちたっ!」と言ったすぐ後に「どぉ~ん」というにぶい音が・・滝の下をみると鹿が転落していました。もちろん即、天に召されましたが、数分もしないうちにカラスたちがやってきて食べはじめました。これも輪廻転生、自然現象なのでしょう。春を前に命を落とす鹿もずいぶん増えてきたようです。
それと、今年は知床にワタリガラスがかなり多いです。なぜだろう?・
人間の感覚遊び。眼をつむって雪原をまっすぐ歩きます。しばらくして眼を開けて振り返ると・・ちっともまっすぐじゃない・・!人間の感覚ってこんなもんでしょう・・
湧水の多い神の子池周辺では小さな沢も多く、それが雪に埋まって、こんな穏やかな曲線に。自然の造形物には直線は無く、曲線がとても感覚に優しいと感じ取れます。・・こういう感覚を家作りなどにも生かせていければいい家ができるのだろうな・・
川沿いの木々の根元にはイタチなどの動物が雪の下にもぐった穴があちこちに見られます。きっと雪の下にある空間の世界でネズミなどの獲物とのやり取りが繰り広げられているのでしょう。もう日差しがとても強くってすっかり春。どうか美白にはお気づかいを。