前兆?

今朝、東の空は見事な朝焼け。今晩から今シーズン初の吹雪の予報が出ていますが、今のところ(21時)風も無く穏やかで気温も高めだけど上がりきっていない感じの氷点下4℃。山と森だけは大雪となってほしいものです。

食いが激シブ

今日はお客さんがいないので、昼からK氏、M名人を誘い急きょ能取湖へ”チカ再び爆釣”を目指して出陣。しかし魚影は薄く、かつ食いは激シブ・・ワカサギより何倍も大きいのに竿に出るアタリはほんのわずか。しかし面白いのは穴の中を見ていると水深が1.5メートルほどしかないので魚が疑似餌に食いつく瞬間がわかるのです。チカが寄ってきて疑似餌やエサのにおいをかいでいるようだったり、少し突いて食べずに素通りしたりの多いこと!写真は一度だけあったトリプルヒット。魚は群れで移動していて、急にバタバタ釣れたり、パタッといなくなったりの繰り返し。そしてずっと穴の中を見つめていたので皆、肩と首が硬直・・・でもなんとか120匹ほどつり上げて終了。大漁ではないけど見釣りの面白さには満足。能取湖は好調か不調かといえばやはり不調でしょう。特に今日はコマイの姿は全く見ず。海の中が変わってきている感じがしました。いいほうに向かってくれればいいのだけど・・

流氷初日と氷結と

知床に流氷の先遣隊がやってきました。流氷といっても多くは流氷の手前、氷の出来はじめである氷泥というドロドロした状態。これから蓮の葉氷→流氷と成長していきます。

こちらは細かい”ほぼ”流氷。オンネベツ川河口。

今日も寒い!オシンコシンの滝は3分の2以上が凍っていました。

それ以上に”おおっ”と思ったのが滝から流れ出る川。凍った川の上まで水が流れています。よほど冷えたのでしょう。

道の駅の食堂は券売機での食券購入となっていました。でもエゾシカソースカツ丼はやはり美味い!脂が少ないため肉の色は濃いですが、もたれないし食べやすい。おすすめです。

道路をしばらく歩き森の中へ。さっそくエゾシカたちが北風を避けるようにいっぱいいました。さっきはありがとう、君たち美味しいね・・

積雪も昨日で一気に多くなりました。スノーシューの出番がようやくきました。

キツツキ団地もあちこちに。人がほとんど入らないところなので動物たちもくつろいでいるよう。

北風ピープーの象の鼻、男の涙を抜けフレペの滝へ。全面凍結!地下水が岩の間から流れ出るこの滝がこれだけ凍るのは初めてみました。雪が少ない=暖冬とは限らない、むしろ寒い冬と言えるかもしれません。

滝のツンツンは例年より強い風で巻き上げられて角度が立ってより芸術的。

天に続く道の夕焼け。天国じゃないですよ。

 

極寒の登山

オホーツクは吹雪のためちょっと天気のいい太平洋側の摩周岳登山道683ピークへ。スノーシューツアーのつもりが積雪はほんのちょっと(15センチぐらい)なのでつぼ足で行きました。例年はこれらの笹がほぼ埋まっているので60センチぐらいは少なさそう。

寒気が来ていて冬型の気圧配置なので北西の風がとても強く凄く寒い!温度計は氷点下11℃でしたが体感温度はさらに10℃は下りそう。ダウンやらアウターやら全部着込んで登りを30分ぐらい一生懸命に登ってうっすら背中に汗をかくぐらい。ふと横を見ると摩周湖を展望する場所にキツツキの空き家がありました。

摩周湖の上をオオワシが上昇気流に乗って悠々と飛んでいます。

遠くには釧路市と海が見えました。

雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士の山々も見事。何度も登ったことを思い出します。

今回の終点は683ピーク。ハイキングにはちょうどいい距離で、ここまでくると体も良い感じで暖まってきました。摩周岳まではまだ半分以上あるのでまたの機会に。西別岳へも続いている道がよくわかります。

摩周岳の湖に接するところが妙に赤くなっていました。きっと鉄分だと思うけどそんな地質からどうやって山ができたのかなどを考えながら歩くのも楽しいです。でも寒かった・・

 

神の子池へ

スノーシューツアーで神の子池へ。今の時期は日が上から射さないので夏の濃いブルー+グリーンとは違い、落ち着いた藍色的で静かな感じです。

雪は30センチほどで例年より1mほど少ないのですが、しぶき氷はきれいな造形です。

今年もカワガラスは何羽も健在でした。ゆっくり見ていると段々と警戒心が薄れていくようで近くでも逃げなくなります。「敵じゃないよ~」という思いが通じた感じで安らぎます。知床の流氷の海と原生林、藻琴山の絶景、そしてここ神の子池の水辺の安らぎ、何度行っても「いいところだなぁ~」と実感します。

仕入れ

朝食用のチカを仕入れに能取湖へ。M名人にはいつも強力な穴あけ電動ドリル、高性能のテントも出してもらっている上、食材調達の量も倍にしてもらっていて感謝です。

昨年はほとんど釣れなかったので今年もボウズ覚悟で行きましたが、先行者を見るとチカは釣れていたので少し安心して開始。真ん中のテントがボクらですが、右のおじさんは2つの竿を両手で使う二刀流の「武蔵」、左のおじさんは長く太い竿と大きなリールの「小次郎」、と勝手に名付けていましたが(もちろん知らない人)この武蔵と小次郎が寒い中、テントも張らずに朝から晩までよく釣ること釣ること!どの釣り場にも猛者はいるものです。

そんな猛者たちが魚を置いて帰らないかジッと待っているオジロワシのつがい。

氷の上でも待っています。(後ろは藻琴山)

そして今日は大漁!いつものバケツ満タンとフラシ(魚を入れる網)いっぱい。コマイは全く釣れなかったけど昨年のリベンジを果たせて満足。でもこの魚をすべてさばくことを考えると・・明日考えよう・・

確かに暗い

先ほど玄関前で写してきたオリオン座。左上のベテルギウスが暗くなっているというニュースがでていますが確かにかなり暗くなっている!もともと明るさの変わる変光星ですが、秋に見ていたときは右下のルゲルより赤い分だけちょっと暗いかな、ぐらいの明るさだったはず。太陽の1000倍という赤色超巨星で寿命ももうすぐ尽きて超新星爆発をするらしいけど、600光年以上遠くにあるので、もし明日爆発したとしてもその姿が地球に届くのは600年以上先。逆に明日爆発が見れたらそれは600年以上前の出来事。天文学的数字とはよくいうけど、宇宙の広さはホント人智を超えたものがあります。そんな流れ星の見える夜空を寒空の下、思いっきり厚着をして観察するのもいいですよ。(このときは氷点下12℃。月の出ない日、時間帯がおすすめです)

姿を見せないご近所さん

宿の前には昨晩やってきたと思われるエゾユキウサギの足跡があちこちにあります。その近くには捕食者でもあるキタキツネの追跡跡。家の周りにはたぶんイイズナ、ちょっと離れた畑の中にはエゾシカが足跡を残しています。雪が少ないためか例年より動物たちの動きが活発な様子。でも警戒心が強く真夜中にこそっと動いているようでこれも自然の中で生きる野生の知恵なのですね。

知床五湖は今

今日は知床五湖の冬期ツアーの下見と現地調査の日。多数のガイドと環境省、北海道庁、知床斜里観光協会などが集まり歩いてきました。

予想通り雪が少ない!そのため無雪期のコース以外を歩くことはできずに今、作り替えている木道の上しか歩けません。そのため爪のあるスノーシューでは木道が痛むので外して歩きました。

しかし氷結した湖面越しにみる知床連山の冬の風景は絶景。雪がしっかり積もるまではスノーシュー無し、普通の雪道ハイキングになります。(早く積もって!)でもウチの知床方面のツアーでは他のところに行くためスノーシューも使い、海を見下ろす崖の上にも行くので流氷さえくれば充分に楽しめるでしょう。

低温のしるし

清里町の街中を流れる斜里川は源流に湧水が多く水温が高いため、冷え切る下流部以外は氷結することがありません。それでも氷点下10℃以下ぐらいになると表面が氷ながら流れていきます。この流れている氷を見ると「今日はしばれているな」と思い霧氷やフロストフラワーなど寒さによるキレイな自然の造形物を探したりする一つの指標としています。ただ例年この時期は氷点下15℃を下回る日が多いのですが、大体10℃ほどまでしか下がっておらず、最高気温も0℃前後と高め。”雪が少ない年は寒い”という東オホーツクの定説は当てはまらなくなってきているようです。いろいろなこと、大丈夫かな・・