自然の猛威を今日ほどヤバイと感じたことはありません。網走湖でのワカサギ釣りガイドの後(たまにやっています)斜里町に入ったところで突然の猛吹雪!ホワイトアウトとなり、進むと停まっている車にぶつかりかも、停まると後ろからオカマを掘られるかも、という状況でアクセルを緩めたところ、右からの突風で凍結した路面を横に流され操舵不能に・・これは畑に落ちるな、と覚悟したらちょうどバス停で広くなった路側帯に滑り込みました。前方にはトラックが待避しておりこちらも待避。後続車が突っこんでこないようにと非常停止灯を付け、横転しそうに揺れる車の中で最悪の場合の対処を考えていると路側帯に入れない車も視界ゼロで次々にその場に停車。10分ぐらいじっと耐えて一瞬収まった風雪の間隙をぬって90度方向を変え清里へ向かい3キロほど走るとウソのように風が収まり視界が開けました。 しかし斜里駅で動かなくなってしまった汽車に乗っていた子供を迎えにいくため再び荒れ狂う暴風雪の斜里へ・・これは今になって考えると誤った判断だったのかもしれませんが(清里の親は迎えに行って危ない目に合いながらもなんとか帰宅した組と、駅前のホテルに子供を泊まらせた組にわかれた)斜里から清里への道はそこかしこで車が事故を起こし、吹き溜まりに突っ込み立ち往生し道路は次々に通行止めに。視界がきかず、風に飛ばされる危険を常に感じながら捕食者に追われる獲物のように右往左往し通常15分のところ、1時間半かかってようやく家に帰還しました。想像を超える速さの天候の激変、暴風雪とホワイトアウト。これらを避けられない状況のとき、いかに命をつなぐかを考えさせられた時間でした。
月別: 2016年2月
晴天!スノーシューツアー
記録的な遅さでやってきた流氷を知床、男の涙から観る。おかげで晴天の毎日でツアーも最高。(流氷が来ると晴れが多くなるのです)
象の鼻から。広大な氷原と知床連山を岬まで展望するここは特にいい場所でしょう。
ちょっとキモイかもしれませんが、死んだエゾシカにありつくキタキツネ。豪盛な食事。
フレペの滝から知床連山。絶景ばかりです。
藻琴山も晴れました。雪も増えていて雪庇の発達が凄い!慎重にコース取りをして尾根を行きます。
山頂を撮影するカメラマンNさん。絵になっています。
帰りは北斜面の一気降り。ふかふかパウダースノー満喫!
ルベス岳へ向かうとオオワシがうまく上昇気流を捕まえていました。
ちょっと登って急に下る斜面。Yさん以外は腰、引けてます。
ルベス岳から見る野付半島。近くで見ても遠くで見ても素晴らしい自然景観の半島!行っていない方は是非!
そして斜里岳の雄姿。この右には流氷のオホーツク海、反対側は遠くに国後島、その間には知床の海別岳。藻琴山とはまた違う絶景です。
足元から転がっていった偏心した雪の玉がゆらゆらという芸術的軌跡を描いていきました。
右が登ってきたルベス岳。後ろの白い大地が海別岳。よく歩いたと自分たちに感心。
見事に決まったTさんの顔面制動。おかげ様で一同筋肉疲労に爆笑のおまけ付きでした。ありがとうございます!
女満別湖
網走の人は網走湖といい、女満別の人は女満別湖というけど、まあ郷土愛があってどっちでもいいか~ということで網走湖の女満別湖・?(女満別側)へ初釣行。同じ湖なのにこちら側はほとんど人がおらず、車の音もせず、立派な雑木林の湖畔からキツツキのドラミングやオジロワシの鳴き声を聞きながら釣りをするという最高のロケーション。例年なら今ごろはかなり暖かいのに今日は昼間でも氷点下7~8℃で北風が吹く極寒。でも陽射しが強くテントの中はポカポカでビニールハウスの中の作物のよう。眠くなってしまいます。竿を出すと!さっそく「おおっ!来た!けっこうデカイ!!」・・・
最初はウグイの連続(泣)・・
しかしいつの間にかウグイはいなくなり、ワカサギの入れ食いラッシュ!1月より魚体がスマートになったようですが撒きエサもまったくしないのに一日中釣れ続くのはさすが女満別湖!(タイミングもよかったのかな)そのワカサギをエサにしてアメマスを狙ってみると・・!
モゾッというアタリに合わせると・・カレイだぁ~!?それも次々と!自分の半分ぐらいの体長のワカサギを丸飲み!ヒラメなら魚食というのはわかるけど、カレイがこんなにワカサギを食べるとはビックリポンッや。一度だけ竿を持っていかれそうなアタリがあったのですが途中でバレてしまいました。あの強い引きはたぶんアメマスだと思いたい!次回こそは狙います!
オジロワシが舞う夕方、太陽の両端に虹が出ていました。明日曇るのかな・・
帰宅すると今シーズン最低のマイナス19℃。たまに20℃に達して記録更新。一昨日のお客さんには「もう寒さの峠は超えてこれからは暖かくなるばかりですよ」なんて嘘をついてしまいました。スミマセン・・これも記録的な遅れでやってきた流氷の影響でしょう。明日の朝の北見は24℃まで下がるとか。寒さを楽しむのもあと少しです。
おかえり、わずかな流氷さん
神の子池と知床
神の子池は新しくできた木道も雪をかぶり、いつもの静かでキレイな状態です。
普通に行けば普通に行けちゃう神の子池。しかしそれじゃスノーシューツアーの楽しさが足りません。そこで急斜面登りの練習。Yさんはアリ地獄にハマったアリになっています。
一気に春の陽気になり、樹々から落ちてきた雪のバームクーヘン。
ちょっとだけようやく戻ってきた、知床、男の涙からの流氷。今年はこれで終わり・・じゃないよね・?
最近見ないなぁ~と思っていたワタリガラス。やっとあのカポッ、カポッ、コロコロという声が聞けました。また星野道夫さんの森と氷河と鯨を読もうかな。
フレペの滝は例年どおりアイスブルーの美しさ。これぞ知床!の風景。
大きな風景
クラック!
スノーシューツアーウィーク
流氷が無い!という非常事態でもスノーシューを履けば非日常のあるいは原始の風景が見られます。まずは藻琴山。ホワイトアウトちょっと手前、という状況でもお二人は完璧な装備で楽々・?登頂。標高1000メートル。北海道の冬山です。
Tさんの横顔。ヒマラヤでもアラスカでもなく、藻琴山。氷点下10℃以下で霧が出ると人間も芸術に。
帰路の一気降り。一瞬の陽射し、展望。純白の輝き。
平和と静寂の知床五湖に中腰のオジさんがマッチしています。
五湖でもちょっと遊んじゃいました。
ルベス岳の急斜面。ここで皆さんの真剣な顔と引けた腰を見るのが一つの楽しみです(趣味悪っ~)。この日は8℃まで気温が上がり雪が一気に重くなりました。雪崩には要注意。
どうも最近日中スカッと晴れないけど、ルベスからの斜里岳と遠くに野付半島と国後島の風景をみるのは最高です。
知床、開拓者コースの元Mさんの住宅。崩れかかっていたのを少し修復し残すことになりました。知床には自然だけでなく、開拓と離農の歴史があったということをしっかり認識しておきたいものです。
暖気がもたらした芸術、雨氷(うひょう)で覆われた藻琴山。
樹木は雨氷の上に霧氷が付き2段構えの芸術。
快晴のち吹雪のち晴れのち雪。めまぐるしい藻琴山でした。
野生オンパレード
今日の知床方面のツアーでは野生動物がオンパレード。気温は低いながら晴天のなか、まずはアザラシ君が流氷の上で波に揺られながらまったり、というかぐったりしています。
男の涙はこんな感じ。流氷の具合は例年なら3月中旬ぐらいかな。
原生林。倒木や立ち枯れした樹木が輪廻を感じさせ、ボクは大好きです。
エゾシカたちもまったり、ゆったり。これは若者男子。
オオワシはゆったり滑空中。後ろは知床硫黄山。
象の鼻も春のよう。
キタキツネもまったり。今年はキツネが多いっす。一昨年のどんぐりの豊作→ネズミの大発生→キツネの増加・なのかな?
フレペの滝の氷爆は今がmaxでしょうか。いつもながら自然の芸術は素晴らしい。
帰路はアカゲラがコンコン‥カンカン。ツアー参加の韓国のFさんは「ここは野生動物のドキュメンタリー番組のようだ!」と感激していました。
そして家に帰ると
ウチの裏山が化粧して待っていました。
ウチのみりん干し
風景画オリジナルのチカのみりん干しを紹介します。まずはがんばってハラワタを取ります。これが一番の手間・・多くの人はとらないでそのまま(シシャモのように)干すようですが・・ボクは潔癖症じゃないかというぐらい歯ブラシとグレープフルーツ用のスプーン(ギザギザのついているやつ)でキレイにています・・なんとなく・・
お腹を下にして水を切ります。キレイに並べるのは自己満足。110匹。よく釣ったね~Oさん。
醤油・酒を同量、その1・5倍ぐらいのみりんと、好みで砂糖(今回は大さじ1杯ぐらい)を入れて一晩涼しいところで漬けます。
干網で干してこれぐらい乾いたら完成。表面に少しシワがよるぐらい。日が当たっても当たらなくても乾燥の具合で決めます。今は日中も氷点下5℃ぐらいですが、晴れると丸3日間でこんな感じになります。そして焼くのには注意。みりん干しは油断するとすぐに真っ黒に焦げてしまいます。何度も焼け具合を確認しながら皮が浮いてきて色が着くぐらいでOK。干物は火の通りが早いのです。これでご飯もお酒もすすみますよ~