10℃まで気温が上がった 今日は午後から知床へ、今シーズン最後かな・・?と思われる流氷を見に行きました。フレペの滝の上の草原もまだ雪で覆われており、例年なら100頭ぐらい集まる鹿も少しだけ。原生林も静かでいいストレス解消に(そういえばストレス、ないなぁ~)なりました。
流氷もさすがに南風でバラけていますが、3月末にこれだけ氷があるのは何年ぶりかのこと。今年もありがとう流氷さん。
車やバイクではよく行く秘湯、川北温泉。今回は雪の林道を歩いて行ってみることに。クロスカントリースキーで行った跡が少し残っていたものの、積雪はちょうどカーブミラーが鏡だけ見えるぐらいありスノーシューでも少し沈みました。温泉まで林道を5キロ。
途中1キロごとにある看板が、安心感と距離感を与えてくれます。
やった!到着~。で、もちろん誰もいないので隣の女湯をちょっと見させてもらいました。聞いていたとおり、お湯の色がちょっと違う!少しぬるかったけどこんなときだから両方入りました。
男湯はかなり熱かったので、外に出してある水のホースを引き入れ、すこし雪で冷ましました。外気温は0℃。小雪。誰もいない露天風呂は最高でした。・・帰路を除いては・・
その帰路、歩きはじめるとすぐ、こんな山奥なのに何か大きな音が・・・歩くのを止めると数百メートル離れた山の向こうで犬が何頭か激しく吠えている・・・・・・(恐・・)たぶん標津の有名なクマ撃ちの方の犬だと信じたいですが、もしそうだとすると追っているヒグマがこちらに来るかも・・?それともいつか斜里川の上流で吠えられた狼の群れのような野犬・・?こっちはナイフやクマ撃退スプレーは持っているものの所詮弱い一人の人間。もしものときにどうするか、ヒグマと野犬、あるいはクマ追い犬、いずれか場合も考えて・・・まずは見つかる前に逃げるが勝ち!5キロの雪道を小走りに近い歩行。残り1キロほどで声も聞こえなくなりちょっと安心。無事車についたものの、汗だく疲労困憊でした。あ~怖かった・・
「長く休めていいなぁ~」「遊び放題だね」とか言われる宿の経営者として、日々実は何をやっているか、をそっとお伝えしたいと思います。(大体言われる通りです・・)
今日は海別岳に登られるお客さんを「ボクも行きたいなぁ~」とお見送りした後、もちろん掃除、その後、移住関係のパンフレットの原稿の校正や斜里岳山小屋の管理人などの打ち合わせ等をした後、「ドアを閉める音がうるさい!」と何度も女将に怒鳴られていた問題の自宅入口のドアを修正するため大工仕事をはじめました。ウチのドアはほとんど一品制作物で無垢の木と合板を使っているため、とにかく反ったり縮んだりして頻繁に閉まらなくなるのです。休館期間の日課のようになってしまったドア調整。始めると案外重症で丁番もすべて取り外し、微妙にノミで削って少しづらしたり埋め込んだりして取り付けします。何度も失敗するうちなんとか完成。ドアークローザーも取り付け、まずはOK。半日以上かかりましたがこれで1年ぐらいはもつでしょう。
家を建築、改築予定の皆さん、ドアは無垢の木のものは味はあるけど、かなりいいもの+湿度が適当なところ以外で使うと、素人では苦労するメンテナンスが必要です。次作る時はちょっと妥協して厚手の合板にしようと思います。
冬の阿寒の森。成長の遅いアカエゾ松の原生林は長い時と静寂を感じさせる不思議な森です。
阿寒湖の湖面を歩いてみると全面結氷した湖の真ん中に突然穴が!!これって気をつけてなければ、あるいは吹雪などで表面が覆われていたら・・落ちます・・ここは湖底からお湯が沸いている湯壷といわれるところ。阿寒湖には何か所もあるそうで、スノーモービルも結構沈んでいると聞いたことがあります。凍った湖、河、海、流氷、アウトドアには危険がいっぱい。だから緊張感があってそれを克服したときがよけいに面白いのでしょう。
その湖面を疾走するエゾシカの群れ。見事でした。団体客ばかりが目立つ阿寒湖周辺。個人旅行者はほとんど素通りするけど自然を楽しむフィールドは素晴らしいものがあります。もっと楽しめ滞在できる観光行政をのぞみたいものです。