夕方、青空がにわかに黒い雲に覆われて、そしてまた日の入りのときに西の空の地平線周辺だけ晴れたために宿の前の大豆畑や紅葉しはじめた樹々が夕日で紅く染まりました。これは凄い色だ!とシャッターをきっていると、横で女将が「丸い虹が出てる!」・・
ここまでしっかり半円の虹は珍しい!今日もいいものを見せていただきました。斜里ではザッと雨が降ったり、ここでも風が急に強まったりと竜巻でも起きそうな荒れた天気でしたが、こういうときは一瞬の絶景が見えることが多いようです。
原始の自然の紅葉で一番キレイだとおもう大雪高原沼へ。毎年でも見に行きたいほどの美しさ。しかし今年は台風がきて葉っぱが飛んじゃったり、冷え込むのが早くて最盛期は過ぎてしまったりでしたが、それでもこんな緑と黄色と赤が混ざった色づき方は見事です。
上は近景、下は遠景の式部沼。実際はもっとキレイなのに写真って難しいですね。
前日ヒョウが降ったらしくフキの葉っぱは穴だらけ。これで葉っぱも相当落ちた模様。
うまく撮れなかったのですが、沼にはエゾサンショウウオ(たぶん・・)がいっぱいいました。エラらしきものが見えたのでたぶん幼生かな・・
登山道を一生懸命歩いているゲンゴロウを発見、捕まえて行く手にあった沢にリリーズしてあげました。踏まれなくて良かった。
高原沼の林道はシャトルバスに乗りましたが、後ろのドアや窓、天井の部品の合せ目までぜ~んぶガムテープでとめてありました。林道の凸凹でガタついたり、ホコリが入るのを防ぐためでしょう。シャトルバスというよりガムテープバス・?
宿は糠平温泉の中村屋さんへ。見た目は昭和のホテルですが、手作り感満載の中身とおもてなし、料理もさすがでした。ボクは糠平ではユースと中村屋さんしか泊まったことはないけど、これらの宿はハード面でも必要十分、そして特にソフト面で素晴らしさを感じるところでおすすめです。
糠平には歩いて見ながら楽しめるこんなものもあります。ウラは・・
その場所の昔の写真。何箇所もあります。「ほぉ~50年前はこんなだったんだ!」と思うことと、こういうちょっとした街歩きの楽しみを考え、プロデュースする方たちの町づくり、地域活性化に対する気持ちが凄い!素晴らしい!とても参考になります。
タウシュベツ橋梁もまだなんとか崩れずに持ちこたえていました。貴重な文化遺産。
廃線、廃止となって何十年も経つ幌加駅跡。こんなにキレイに保存されているのも素晴らしい!有志で管理しているようで、こんなところにも糠平の魅力があるようです。
午後から知床へサケ釣り初出陣。小雨、風あり、波高しの、人には辛い条件もサケには良かったのか、少しねばるとヒットしました。久しぶりの激しい引きが楽しいやら嬉しいやら。
これでシルバーウィーク序盤の食材はゲットです。
最高級のロッドを折りながらもいい型のサケを上げたM名人、さすがです。
魚影はほとんど見えなかったものの、昼間の短い時間で2人でこれだけ上げられれば大漁でしょう!腕はともかくツイていた、という感じです。そして出前のメスはメタボ銀ピカの特上品でした。しかしこれだけ釣ると重くて車まで持って帰るのが一苦労。ホント熊ちゃん出そうだし・・・
波に打たれて塩っぱくなった顔を洗って解体作業。サケはデカく骨も皮も硬いので一苦労です。卵はお湯でほぐしてイクラの醤油漬けに、アラは味噌汁用に、肉はもちろん様々な料理用にと切り分けます。宿でお出ししますのでお楽しみに!