以前から登りたかった大雪山国立公園にあるニペソツ山に登ってきました。深田久弥の100名山には入っていない山ですが、彼が登った時には曇っていたので入れなかった、晴れていれば100名山に入っていた、といわれる名峰です。天気予報は日中に晴れ間がのぞくとのこと、曇り空でたまに薄日の射す中、笹の露で全身びしょぬれになりながら登り始め、登り、登り、下っては登り・・・この山はキツイわ!たまに出てくるイワギキョウが鮮やか。
途中の岩場ではナキウサギがあちこちにいてカメラを向けるとさっと身を隠してしまいます。しょうがないので糞をとってきました。やっぱりウサギ。3~4ミリのコロコロのちっこい糞。かわいいものです。
山頂は残念ながら真っ白、なにも見えません・・晴れるかなと思って少し待つと、雨がポツポツと・・・もう展望は諦めて下山です。
帰路は厄介な露に本降りの雨、汗とで徐々にカッパの中、パンツ、靴下までぐしょぐしょ。もうゴアテックスの性能も無くなったのかただのナイロンヤッケになっている様子。幸いだったのは気温が高かったこと。これが低かったらちょっとまずかったでしょう。それに往復7時間の間、前日テント場で泊まって降りてくる2人以外、誰にも会わなかった、つまりこの日は登山者ゼロ。ヒグマもでる北海道の山で雨に打たれ、ただ一人で歩いていると色々なことを考えます。まず一番は怪我をしないことでしょう。動けなくなった時が三途の川の川岸ですから。
まあ今回は次回のための下見と、装備の耐水テストということで納得するか!
下山して温泉へ飛び込み(幌加温泉、渋くてよかったなぁ~)
かなりの疲労と引き換えに充実感に満たされたのでした。
やっぱり山はいい。しかし晴れがいい・・