どうゆう条件で、なのかはよくわからないけど、日没直後、新雪をまとった斜里岳が深い青の空と暗くなる大地に白く浮かび上がりました。ここに住んで毎日斜里岳を眺めていてもめったにない光景。無音の世界と相まって神々しさが際立ちました。・・そして先ほど全国に非常事態宣言・・それも北海道は特定警戒都道府県。外出は控えろ、県をまたいだような移動は特にするな、ということで、私ら旅行者の方の利用がすべてである家族経営の宿泊業やガイド業はしばらく営業すらままならない状況となりました。新規の予約はもちろん来ないでしょうし、今いただいている予約も少なくとも5月いっぱいぐらいはおそらくキャンセルとなると思われます。というか感染防止の観点から、そして道義的にも泊まることも泊まっていただくことも控えなければならなくなったと考えています。補償云々はもちろんですが、それ以前に人の命に係わることなので今回ばかりは仕方ありません。ここで無理をして営業し、もし感染を拡大する原因となってしまったら、そしてそのことで他の人の命が失われることになってしまったら社会的責任はもちろん人間として生涯大きな後悔を背負っていかねばなりません。・・・ここ数日ずっとそんなことばかり考えていました。人生ってホントいろいろなことがあるものですね。しかしこのような時間も感染防止に万全の対策をしつつ耐え忍び、しかし楽しく過ごすことだけは心がけていきたいと思います。
カテゴリー: 社会・経済
フライフィッシング衰退を考える
フライフィッシングのラインを買いました。一番有名なメーカーではあるけれど送料も入れたらおよそ1万円。高いなぁ・・関東に行ったとき店舗でも探したけどほとんど置いてなくて通販で見つけました(アマゾンでも無かった)。ボクのフライフィッシングは30年前から10年間やってその後約10年休み(宿立ち上げ~ある程度軌道に乗るまではあまりできなかった)その後10年前から再始動。その間こんなに道具も釣り方も変わってしまったのは驚きです。しかしそれ以上にフライフィッシングそのものがこんなに衰退していたことが驚き!メーカーも専門店も激減し上州屋なんかはフライは扱っていない!・・こんなに面白いし楽しいし奥がとっても深いのに、新しく始める「若い人」は見たことがありません。そんなことをアウトドア業界の人たちと話をすると、キャンプでも釣りでも面倒くさいのは、まずやらなくなってきているといいます。でもキャンプなどはお金がかかってもすべてお膳立てしてあげれば体験としてはやってみるらしいのです。フライフィッシングなんてまさに面倒くさい趣味。道具はややこしいし、投げるのに技術がいるし、毛針も最初はすぐに無くなるので巻かねばなりません(買うこともできるけど)。おまけに道具が高い!・・でも管理釣り場などでは圧倒的にルアーよりフライが釣れるのになぁ・・そして業界の方たちは明日の利益を追うために(仕方ないけど)お金のある方向けに道具が高くて、よりややこしい釣り方ばかりを勧めていないでしょうか・・。どんな業界でもこのパターンは墓穴を掘るパターンですね。このままでは今やっているオジサンたちがいなくなったときに日本のフライフィッシングは終わるでしょう。なんやらキャストとかスイッチなんとかとか30メートル楽に飛びますとかロングリーダーとかはオジサンたちに任せて、これからは最長でも10メートルを誰でも「凄く」投げやすく、全部で5000円ぐらいで持つのが楽しくなるようなデザインで女性や子供も気軽に楽しめる思いっきり敷居を下げたフライフィッシングを広めてほしいです。そんな道具で若い女性がガンガン釣っていたら噂になるし、時代に合ったフライフィッシングに進化していくと思います。・・ボクも使わなくなった道具を改造して作ってみようかな・・それとスマホを使って簡単に投げられるようなアプリ、若い誰か、開発してください!