2つあった2段ベッドの一つを解体した1号室。今回は天井も塗ってみました。上を向いて塗っていて、持っていたペンキを服の上にぶちまけたり、顔や頭に垂れたりと苦戦しましたが2日かけ2度塗りしていい色に仕上がりました。時間がかかったのはやはり段取り。カーテンの取り外しやマスキングに1日、1度目の塗装に5時間、2度めは2時間という感じ。この勢いで玄関も・・と思いましたがそろそろ遊ぼうかと思います。
月曜日より春の休館に入りました。よくお客さんに「休みはなにやっているの?」と聞かれますが、実はけっこう多忙で、まず会議。春と晩秋が北海道の観光関係者にとって時間のあるときなのでこの時期は意外にあります。そして大工仕事。宿のメンテナンスや改装もコスト的にできることは自分でやらねばならないので(というか、やりたいので)ホームセンターに通い、ネットで資材や塗料などを調達して一気に、ときにダラダラと月曜大工。それにこれからは薪集めと割り、そして一番大事な「遊び」もかかせません。そんな中、晴天の日の夕方はやはり風景を眺めて北海道を実感するのが日常の楽しみ。斜里岳と知床連山はハイマツやダケカンバ、ハンノキなどが剃り残しのヒゲのように雪面から枝を出してきて春を告げています。明後日からは一気に暖かくなる予報。もう暴風雪は来ないかな・・
作り付けの2段ベットが2つあった1号室。上のベッドは「落ちる人がいたらヤバイなぁ・・」と何年か前からほとんど使っていなかったので、とりあえず窓近くの一つを解体、撤去しました。他のベッドを運び出し、カーテンやネジ留めしてあったハンガー掛けも取り外し、壁の塗装も行ないます。目線の構造物が無くなると9畳以上あるこの部屋もすいぶん大きく見えるようになるものですね。下にあった、折りたたみベッドを改造したシングルベッドもこれを機に処分。群馬のH氏に「ガタつくよ、このベッド」と指摘を受けて改造したのが懐かしいです。さてこれからの塗装のためのパテ埋めやマスキングが一仕事。まだしばらくかかりそうですが、「この宿は来る度にキレイになるね!」とお客さんに再び言ってもらうため春の休館中に楽しみながら少しづつやっていきたいと思います。
東斜里岳下ルイベピークへ。明るいダケカンバとトドマツの林の中をひたすら1時間半歩きます。雪もしまってきて歩きやすくなってきました。
目指すべきは右のピーク。左に東斜里岳がそびえています。この林を抜けると・・
国後島が見えてきます。
ピークからは大パノラマ。山頂も見えます。
国後島での流氷は島の東側に多く接岸していました。
稜線沿いにたまに見かける穴。少し暖かい空気が下に溜まっているのは火山活層の名残でしょうか・・
オホーツクの流氷をよく見てみるとやはり回転しているよう。これが広い面積の流氷を見るのは今シーズン最後かな・・
帰路のスピードの速いこと!3分の2ぐらいの時間で根北峠へ到着。あの風景を見るために今日もよく歩いた一日でした。