夏山の季節はじまり

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登山道整備も兼ねて斜里岳の山頂まで登ってきました。この山はかなりの斜度があり100名山の中でもキツイほうですが、沢沿いの道は登るにしたがって爽快になっていきます。例年は斜度の緩い下部に雪がたまっていることが多いのですが、今年は珍しい雪の残り方で上二股から上部のほうに結構ありました。これは冬の積雪が少なくて、春が寒くて解けなかったということでしょう。でもスノーブリッジ踏み抜きで何メートルも落下・・などという危険なことは少ないです。(雪の残る山をあまり登らない方には馬の背の残雪など「結構危ないじゃないか!」と言われるかもしれないので、不安な方は軽アイゼンぐらいあったほうがいいかもしれません。

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これが馬の背の雪渓。まだ10日以上は残るでしょう。滑落注意です。

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高山植物の代表、山頂直下のチングルマとツガザクラ。今年も咲いてくれてありがとう。かなり荒廃は進んでしまったけど、とても可憐で美しい花々です。

今週の日曜日は斜里岳山開きです!

今シーズン、そして今後の斜里岳

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昨日、斜里岳登山道の下二股まで行ってきました。この辺りまでいけば大体コースの雪の状況はわかります。今年はとても雪が少なくて、例年登山者に恐怖を与えるスノーブリッジもほとんどなくて安心です。ただまだ水量は多いので登山靴+スパッツでも少し濡れるかもしれません。

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そして申請から3年もかかりましたがようやく斜里岳清岳荘周辺の原生林ハイキングコースが延長されます。ここは北海道でも希少となった原生林で木々の誕生と死が見られる貴重な場所。この写真は昨日、森林管理所の方たちと下見に行った時のもので、背丈の笹が生い茂るところもあり、笹の中を泳いでいる感じです。歩きやすくするために月曜日に笹を刈りますが、できるだけローインパクトのコースにしたいと思います。完成したら早々に歩き方マップも作成したいと思います。お楽しみに。

飛び始めました!

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清里町の必見場所であるさくらの滝。今年もサクラマスが海から戻って来てジャンプを始めました。なかなか越すことができない狭き門の滝ですが応援しに行ってみてください。見ごろは例年なら8月下旬ごろまでです。

野性の目つき

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この時期、子育てのためかキタキツネの姿を日中からよく見ます。裏摩周の近くで出会ったこやつの目つきの悪いこと・・なんか警戒しているのか、威嚇しているのか、とにかく逃げません。きっと観光客にエサでももらってしまったのでしょう。でもこういうキツネは結局車にひかれてしまうことが多いようです。

遊び満喫の一日

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知床峠から約1時間半ほどのところにある天頂山を目指しました。もう雪解けが進んでいてハイマツがあちこちに行く手をふさいでいたため山頂まで200メートルぐらいのところで、この春の「自分の頂上」はここにしました。眼下に半分氷の解けた羅臼湖、その右に知西別岳、後ろはオホーツク海、正面には国後島、そしてそびえたつ羅臼岳と不思議さを感じるほどの風景です。

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途中の火口湖も登らないと見えない神秘さがあります。でもその縁の雪の急斜面をトラバース(横断)していくのは慣れていないとかなり怖いでしょう。あるいはこの火口湖へ降りてしまって再び登るのもいいかもしれません。

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汗をかいて下山したら岩尾別の無料露天風呂へ。最高です!ただこの写真は撮影者(女将)の目の前に蛇がいて大騒ぎ!・・温泉をちゃんと写せなかったという裏事情です。

Photo_2 帰路は素敵なカフェ(斜里町峰浜の「こひきや」さん)でお茶をして帰宅し、庭をぶらついているといつか自分で植えた桜が咲いていて幸せな気分。最近めずらしく晴れた日に思い立って出かけて充実した一日でした。

急斜面は怖いっす・・

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以前から行きたかった知床峠から羅臼岳の南西ルンゼルートに行ってきました。

下からみると斜面というより雪の壁という感じのこのルート、この急斜面下まで1時間歩き、見上げるとそれほど急斜面に見えません・・でも無理せずスキーをデポし上を目指してアイゼンとピッケルを準備。雪はくされ雪という状態ですがつま先を蹴り込んでいくと順調に登れました。・・しかしふと下を見ると・・かなりの急斜面ではありませんか!・・それも雪渓の終わりは緩斜面ではなくいきなり岩やハイマツ帯・・

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このぐらいの斜度です・・・滑落したら山頂ではなく天国へ登れるでしょう。正直怖いっす・・

しかしまさに絶景!

Photo 霧氷のついた岩越しに見える国後島

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知床峠を挟んで知西別岳、天頂山、もちろん両脇はオホーツクと太平洋。

峠の開通時間の関係で山頂へ行く時間は無かったけど(スキーがうまければ往復可)自分にとってはとても楽しめ、冷や汗もかいた素晴らしい登山でした。でもこの急斜面を颯爽と降りてきた羅臼の登山ガイドI氏はさすが!

花と恵みの季節はじまる

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北海道の山菜一番人気ギョウジャニンニク。強烈な匂いの分だけとてもおいしいこの山菜はこれからがシーズン。見つけた時はうれしいことこの上ないですが、熊さんにも注意。そして猛毒のスズランやバイケイソウにもよく似ているのでご注意ください。

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花もシーズンの始まり。これはエゾエンゴサク。小さく可憐な花で群落を作る早春の花。これからあちこちの花を見るのが楽しみです。

別寒辺牛を下る

11 久し振りの別寒辺牛湿原のカヌー下り。ここの自然はほとんど原始に近く手つかずで人も少ない野鳥の楽園です。釣りもしながら下ったけど釣れたのはカラス貝2つ・・・でもやっぱり湿原の川下りは平和で楽しく、非日常の楽しさです。

雲・知床上空

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宿から知床半島の上空をみると不思議な形の雲がかかっていました。たぶん海から上がった水蒸気が半島に当たり、上昇気流で冷やされてできたものだと思いますが、人によっては不吉、逆に吉の前兆だ、という方もいます。でも今年の3月は寒い!まだしばらく畑の雪は残りそう。バイクもまだお預けです。

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ルベス岳は太平洋側の野付半島と国後島の一部、それと反対側のオホーツク海の両方が見える山。地図どおりの風景をみるといつも大地の大きさに感激します。

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摩周湖をしっかり味わうのに最適な外輪山ハイク。この湖の魅力は高いところに上はがらないと湖面が見えないところでしょう。有名な展望台を離れ人気の無い雪の中で湖や山々を見ながらの昼食やお茶の時間はなかなかです。

Photo_5 ハイキング、温泉と楽しんで最後に寄った網走湖では氷結した湖面にアザラシが寝そべっていましたが、遠くからキツネがやってきて少し警戒した様子。この後、湖に入ってしまいましたが、そろそろ彼らも北へ帰っていくでしょう。春です。