吹雪も収まり、しばらくぶりに顔を出した斜里岳は麓まで真っ白。「やっと晴れた!」と心も晴々する風景です。天気予報ではしばらくは安定するようで、明後日からのスノーシューツアーは快適なツアー、しかし新雪ラッセルの汗かくツアーになりそうです。
カテゴリー: 自然
予定通りの猛吹雪
今年は週末になると猛吹雪。ニュースでもちょっと大げさ気味に言うようになったけど今回は「数年に一度・・・」とかではない、いつもの猛吹雪。最悪を100だとすると75ぐらいでしょうか、16時ごろから風が強くなってきました。でも交通機関は止まり学校も休み(土日なので部活や試験が休み、演奏会などは中止)、道路も閉鎖でお客さんももちろんキャンセル。(東京のKさん、もし来られたら出ることができずに必然的に3連泊となっていたと思います・・・)時間ができたので、そば打ちをして楽しみました。あとは事務仕事や掃除などをしてたまったDVDや録画を見て晴れを待つとしましょうか・・吹雪の後はきっと素晴らしい風景がみられるでしょう。
宿前トレイル
トレイルといっても道があるわけではなく、道なんだか畑なんだかわからない宿の前の雪原をスノーシューをはいて犬の散歩。いつもながら空の大きさに北海道を感じます。宿の向こうは流氷。海までは10キロほど離れているけどこうやって見ると近くに感じます。
今日は昨年の正月のような夕映えの斜里岳が見事でした。
家の中でも今日は楽しいことをしよう!・というとワンパターンの釣り道具いじり・・家族からは「楽しそうだね~」とか言われながら、とても仕舞いづらいワカサギ釣りの針のいっぱいついた仕掛けを巻く道具を自作・・netで調べるといいものがありましたそれはゴミ同然状態だったカセットテープのケースを使いマグネットシートを切って入れる方法。作り方まで紹介してくれた方、ありがとうございます。ここしばらくは家の改装ばかりでしたが、こういう遊びの道具作りは純粋に楽しいものです。
流氷蜃気楼
多彩な表情の流氷を楽しみに知床へ。まずは流氷の景色も店も落ち着いていて素晴らしいウトロのGVO(ジーボ)さんでウニクリームパスタ。美味しいです!
そしてよく水平線を見ると珍しい流氷蜃気楼が出ていました。見ている間に表情が次々に変わっていって不思議な光景。今日の暖気で起こっているようです。霜柱のように立っているようにみえるのが蜃気楼の部分。これが見られただけでもかなりラッキーでした!
開氷面と流氷のコントラストがいい感じ。流氷は英語でドリフトアイスといいますが、的を得た表現です。
原生林スノーシューハイクでは水平線まで続く流氷をバックに動物たちがたたずんでいました。
ホント、素晴らしいですよ~!
吹雪の後の風景
スノーシュー買いました
軽登山のツアー用にスノーシューを4セット買いました(4つで10万円!)。メーカー品を買ったのですが、それにしても高いなぁ・・・次回はあえて安いものを買って耐久性や使い勝手を比べようと思います。アウトドアメーカーや釣り具メーカーの製品は服も含めてかなり割高です。たしかに品質や使い勝手はいいものが多いですが、高価なのは生産量が少ないのと、趣味性が強く高いほど売れる、ということからそういう値段になるのでしょう。人気商品は1~2年もするとテントでもフリースでもスノーシューでも同じような形の安物が出回ってくるのですが、値段は3分の一でも品質はそれほど低くないものも最近は多いです。それと小さな町工場のようなメーカーで値段もリーズナブルで物もいい、という応援したくなるものも出てきて、そういうものを見極めるのも楽しいものです。またそのような物を使っている人を見ると「おっ!さすがわかっているねぇ~」とほくそ笑んだり。これも自分が機械設計士とアウトドアショップに勤めていたからでしょうか。
しかしスノーシューって弱いです。メーカー品は何万円もする割に「この設計じゃ壊れるよな、これじゃちゃんと留まらないよ~」っていうものも結構あります。取り扱いのメーカーは修理はちゃんとやってくれるけど、ここのメーカーはかかとにかけるゴムの交換などは1万円!!他のメーカーも高いかもしれないけど、これじゃ次に買おうとは思わないし、人にも勧められません(もう何人にもおすすめして皆買っちゃったよ・・)最近はガイド会社の中には安物でも十分、という考えで数千円のものを使うところが多くなってきたのも事実。高い商品を扱うメーカーさん、せめて修理などのアフターは出しやすい料金設定にしてもらわないと結局お客さんが離れるんじゃないかな。
五湖の下見と流氷と
この冬、知床五湖の冬期利用という五湖までの除雪と許可を受けたガイドが案内する試験的な試みがされることになり、関係者と下見に行ってきました。コースは決められてるものの、よくわからないところもあり新雪でずっとラッセル。若くて元気なガイドさんが先に行ってくれてボクは楽させてもらいました。夏の喧騒の五湖も冬は不思議な静寂。この冬はボクも何度か案内する予定ですが参加者に除雪費用の負担(2000円予定)もあり、また時間などの制約もあるので諸条件の検討が必要となるでしょう。
流氷も来ました!ウチからも水平線上が真っ白に見えます。まだ勢力は弱いけどこれからさらにきれいになるでしょう。まだ未経験の方はホント素晴らしくキレイで海が凍る不思議な世界はおすすめですよ~!
キツツキたち
神の子池 しばらく行けません
森林管理局から急に連絡があり、約1ヶ月の予定で神の子池上流の森を伐採するとのことで見に行ってきました。林道は除雪されていて入り口には進入禁止のロープが2重に・・看板には3月一杯となっていましたが、少しでも早く終わってほしいものです。同じく、さくらの滝方面も伐採が始まっていて入れません。直接連絡をもらっただけでも良かったけど、ウチではお客さんの神の子池スノーシューツアーの予約も取ってしまった後に来た連絡なので、どう対処するか悩むところ。でもこれだけ冬でも毎日のようにハイキング客が入っているのにいきなり立ち入り禁止、となったら来た人はがっかりするだろうなぁ・・管理局も伐採業者もハイキングの人のことはあまり考えてもいないのだろうけどこれからレクレーションで使っている場所や道路は工事の時期など事前に協議していく仕組みを作らねばいかんなぁ~と感じた次第です。日曜日は工事休みだろうから行けるだろうか・・?
野付の森
野付ネイチャーセンター主催のハイキングに参加してきました。普段は案内する立場ですが逆に案内されるのはちょっと緊張します。それにどうも職業病で、つい先頭を歩いたり、常に参加者の動きをみて危険かどうか考えたりして「あ~イカン!もっと感じることを楽しまねば!」と変に気合を入れたり・・
国有林のため入林許可を取ってもらって入ったのですが、道からみると荒涼とした印象の野付もトドマツとミズナラの見事な原生林が広がっていました。
動物たちも生活感が出ています。
鹿の群れが群れのリーダーらしき雄鹿を待っています。「お父さ~ん、早く気てよ~」
年末の爆弾低気圧でネイチャーセンター先の遊歩道と残ったトドマツもかなり流失してしまったようですが、森の際のナラワラは見事に残っています。
帰路も道路脇の浜にもオオワシたちが群れていてなんかくわえていました。この下には真っ赤な肉の塊が・・たぶんアザラシの死骸でしょう。大宴会という感じ。
そして「いるよ!」と言われてよく探したらいました!コミミズク。いいショットは撮れなかったけど丸い顔が愛嬌あります。
野付半島はまだかなり穴場です。あれだけの原生林と立ち枯れしていく森、動物たちと初夏の花々。道東の穴場はホント素晴らしいところばかりです。