クマザサ遊泳

新しいトレッキングコースを作るための事前調査で裏摩周展望台から西別岳・摩周岳登山道へつなげるルート調査へ。昔はここも登山道がもあったそうです(たぶん50年ぐらい前まで)。裏摩周展望台は知床五湖のような展望台があとひと月で完成。それまでは仮設の展望台があります。

摩周湖の稜線沿いに進みますがここまで笹が伸びているとは・・新規コースの下見の始まりはどこもまずこんな感じではありますが・・。クマザサの藪を泳ぐようにひたすら進みます。今回は知床サイクリングサポートの西原さん、知床のガイド屋PIKKIの若月さん、地域おこし協力隊で登山が趣味の市川さんと皆若く(ボクよりも・・)強者揃い。ボクは最後についてったので少し楽できましたが、先頭の西原さんの体力には脱帽!自転車のペタルを漕いでいるように笹を漕いでずんずん進んでいきます。

1時間ほど藪こぎすると珍しいクマザサの花。数十年に一度、枯れる前に花を咲かせて種を作るようです。

少し開けたところに出ると我が裏山も見えます。

汗と疲労と笹薮についている白い粉でズボンを白くしつつ笹をかき分け進みます。たまに見える青い摩周湖の湖面と向うには阿寒の山々が素晴らしい!

登山道までもう少しの最後の登り・・獣道さえほとんどないためかダニも意外に少ないのは幸いでした。

3時間半のクマザサこぎを終え登山道へ出ました。ガサパキッ、ガサパキッという笹薮を進む音になんか船酔いならぬ笹酔いしたよう。登山道が高速道路に思えます。

霧の中、フウロウやシオガマなどの花に癒されながら登山道を登ります。

西別岳山頂。あとは膝をいたわりつつ下るだけ。笹薮こぎで西原さんの長靴はボロボロ。手は擦り傷だらけ。新しいコースは笹を刈るだけでできますが国立公園特別地域だったり保安林だったりするので許可の高いハードルがあります。しかしこのコースができたら摩周岳・西別岳から裏摩周を結ぶ素晴らしいトレイルができるのは確実でしょう。環境保全に配慮しつつこんな理想のコースが実現するように進みたいとおもいます。

 

防災講習

清里小学校で防災授業をやりました。私が伝えたかったのは災害が少ない清里町とはいえ、真冬に停電し、暖房が止まったり避難所で布団が少なかったりしたらどうすかありそうなものを活用していかに体を冷やさず生き延びるか?ということ。学校の備品の寝袋も子供たちは使ったことがないので少しでも暖かく寝る使い方を伝えました。昔アウトドアショップで用品を売っていた知識とキャンプや登山の経験が今も役に立っていてなんか嬉しい。

毛布一枚で少しでも冷えない方法、す巻き。これは子供たちも大喜び。それから新聞紙を使って防寒服を作ったり、テントにみんなで入って暖まったりと小学生ぐらいまでの子供ってホントに無垢で未来と希望を感じる存在でした。教員って”本質的”にはいい仕事だと感じました。

 

 

ベストマッチ=バイク+北海道

ようやくライダー復活!8カ月乗らなかったのにセル一発で始動!この完成度と耐久性の高さにには驚きです。

22℃の快適気温と快晴の知床。(真ん中の樹木のあたりに我が家)これが北海道の6月。最高のツーリング日和です。

海に続く清里ストレートロード。NHKアナウンサーの瀬田ちゅうさんは「宙(そら)の道」と名前を付けてくれました。

さくらの滝のジャンプも最盛期へ。この春に水の落ちる部分がかなり崩れて助走のところに岩でもあるのか流れの太いいい場所になかなか飛べません。滝越えの難易度は上がったかも・・ちょっと心配。

我が家の裏の方の爽快ロード。バイクに乗るとやはり自分の原点を思い出します。それにやっぱり開放感と乗っている乗車感と操作感が最高!今はちょっとバイクバブルのようですが、こんなに楽しく爽快で思い出をどんどん作ってくれるバイクにみんな乗ったらいいのに・・メーカーさんもあんなに高くちゃスマホ世代の若者には買えないからもっとシンプルでかっこよくリーズナブルなものも出してくださいね。

 

登山道整備

3日ほど前に斜里岳の登山道整備に行きましたが、ちょっと頑張りすぎて疲れていまごろ更新。やっと回復したので状況の一部をお伝えします。この日は草刈り班と看板付け班に分かれて山へ。ボクは看板班。行方不明だった羽衣の滝の看板も復活。

登山道の標識テープを付けたり印を書き込んだり、沢の岩をどけたり積んだり、草刈りしたりしながら登っていきます。同じ班のKさんの腰についているのはゴミ。残念ながら全国の登山道でありがた迷惑な標識テープを勝手に付けていく人が後を絶たず整備の人たちは皆苦労しています。景観を損ねなく、しかし迷わない程度によ~く考えながら付けているのに毎年外さねばならない迷惑テープはレジ袋小が2つほどになります。(対策検討中)

今度こそ最後の花見。チシマザクラ。

柱だけになっていた馬の背の標識も復活。ネジだと木が痩せて外れるので針金で取り付け。ただたまに点検が必要。

山頂直下の斜里岳神社に新しいしめ縄を取り付けました。

高山植物も盛り。ツガザクラはいつも「登ってきたなぁ~!」という充実感を与えてくれます。

チングルマも満開。

この斜里岳の文字もはがれそうなので付けなおす予定。

帰路は竜神の池を掃除して草刈り班がキレイに刈った新道を下山。いつみても周辺の材料で組んだ修復は見事です。

11時間の登山と労働。ボクも笑顔のKさんもよれよれ・・。鍛え方が足りませんね。

 

 

我が町の技術!

我が町の特産品のジャガイモ焼酎。その焼酎の製造技術を使ってやってくれました!消毒用アルコール。昔の焼酎の瓶に入っていて香りがまるで焼酎なので思わず飲んでしまいそうですが、グリセリンが入っているのでそれはいけません。製造にかなり手間がかかるのと製造量が少ないため市販はしていないのですが、このご時世で必要なものを作れる技術はさすがです。早い時期からマスクも作っている方たちもいるし役場や「きよ~る」もとっくに仕切り板やビニールで対策しているし、いろいろ言っている間にさっさと作ってしまう清里人は逞しく素晴らしい!と言っていたところ今、アベノマスクが届きました・・

斜里岳へ

知床のガイド・Pikkiのお二人と昨日林道が解放された斜里岳へ行ってきました。しかしなぜか今日だけ曇りのち晴れ、の予想が山は雨。でもさすがガイドさんだけあって濡れても汚れてもへっちゃらです。斜里岳の登山道は例年より雪が少なく夏の沢歩きと同じように「途中までは」登って行けます。ただかなり水量は多め。

チシマザクラも何か所かで満開。主張がきつくない感じの可憐なサクラです。

羽衣の滝まで行くとやはり出てきました。かなり危険なスノーブリッジ。

いつも見逃していた登山道の横の沢の下にはアイスブルーの氷の塊が!3メートル四方ぐらいの大きさで、たぶん奥の滝の水が氷ったものが残ったのでしょう。キレイでした。

ますます危険度の高い雪の壁を登るような場所も出てきました。

風雨も強まり上二股を今日の頂上として下山へ。しかし残雪と雪に押された樹木でホント登山道が不明瞭で、初めての方にはさっぱりコースがわからないと思います。

風雨に打たれた稜線歩き。山って上の方が雪が残っているっていうことでもないのだと実感。ここはほとんどありません。

キバナシャクナゲが疲れて口数の減ってきた私たちの心を少しほぐしてくれました。

熊見峠からの急な下りでは崩落もあり荒れ気味。登山道補修をしたところは大丈夫でしたが、新たに崩れている斜面や転がった岩などがありました。さすがにこの下りはキツイ。

家について一休みして斜里岳をみると・・晴れてるじゃん!登っているときだけ風雨にやられたのでした。登山ってこんなもんです・・今は危険なスノーブリッジもあり、残雪により道もかなり不明瞭なのでまだ少なくとも2週間ぐらいは登山はおすすめしませんが遅くとも7月になれば良くなると予想しています。

 

 

 

サクラ咲く

我が清里町の街中にある(といっても片側は広大な畑)緑ヶ丘公園。ここはさくらの名所・かな?

斜里川の横にあるこの公園には桜並木の通りがありこじんまりしているもののかなりキレイ。こんなご時世なので人通りは少なく・・ではなく、これが普通の人通り。桜街道独占!

白系の桜や(名前は?)

ピンク系のエゾヤマザクラが満開。

宿の前のシラカバも花粉満載で鼻がムズムズする~・・北海道は杉は無いけど白樺の花粉症にやられる人もいます。多くの人はスギ花粉よりよほど症状は軽いですが。

じゃがいも、てん菜と作付けが進んでいます。明日は雨。作付け直後の雨はかなり重要なので農家の皆さんは頑張っているようです。ボクもがんばろう、大工仕事と釣り・・

屋根の上は鉄板焼き

ここでも28℃と一日中暑かった!鉄板の屋根の上では目玉焼きになったよう。塗料も塗ったら気泡やムラが馴染む前に乾いちゃうしどうもうまくいきません。まっいいか・・ウチの庭の柳も枝が緑になってきてもうすぐ葉っぱが出てきそうです。

屋根の板金の破風の部分(折り曲げてある壁の上の垂直のところ)は特に塗料のノリが悪くて断念。雨と雪が滑らないから痛みは遅いみたい。それで余っていた壁の塗料で南側を塗装。せっかく窓をしっかりマスキングしたのでやるしかないでしょ!ちょうど色も抜けてきたし。(母屋のほうは手遅れなのでやりません・・見た目はぼろくても性能上は変わらないので)しかしすぐに塗料切れ・・発注要。

風が強かったのでほこりなどが舞ったのと水蒸気を含む空気がやってきたのか夕焼けは赤くなりました。農家はじゃがいもの作付けの最中。土色の世界です。

知床のキツネと違って寄ってきません。こいつはかなり警戒心が強くて30メートルぐらい離れていたのに走って逃げていきました。純野生だ!さて次は母屋の屋根だけど高いし傾斜がきついしかなり気合がいるので少し休憩します。ということで明日は釣り!

隣町へ買い物

隣の中標津町へ食料品を買いに行った帰り道のボク的に素通りはできない場所、開陽台と北19号。この周辺の広大な風景は20代のころ北海道への移住を決意をした原点。今回のような越えねばならないハードルがあってもここに来ると「こんな風景の中に住める幸せに比べたら大したことじゃないな」といつも力をもらう場所。

ちょっと見づらいですが、開陽台から国後島を見ながら美味しいパンの昼食。中標津にはお気に入りのパン屋さんがあるのです。

裏摩周展望台への道も開通。摩周岳から出た溶岩の流れか、または先に噴火してできた山の、上から横にかけて新たに今の摩周岳ができたのか扇状に山体が広がっているのに気がつきました。

神の子池は変わらずコバルトブルーの美しさ。でもオショロコマは川を降りて行ったのか留守でした。

鳥のようなエゾアカガエルの鳴き声のする小さな泉へ行くとあちこちに卵が。

家の近くまで来るとちょうど雨がこちらへ向かって来て、まもなく雨が通りすぎていきました。あそこで雨が降ってるな、と見えるのも北海道らしくてボクは好きです。

 

ご当地ナンバーへ

町役場からもらってきた2020年から始まる知床ナンバーの宣伝ステッカー。次の車からはこのナンバーになるとおもいます。(絵はいらないかなぁ・・)今の北見ナンバーよりはずっと名前の知れている知床。一部の地元の人からは「知床ナンバーなんて田舎くさくて恥ずかしいから嫌だ」という意見も出たそうで、わ~い知床だぁ~!と喜んでいる私たちには「へぇ~地元で生まれ育った人はそう考える人もいるんだー」と多様性の勉強になりました。

今日は昼間も氷点下。でもうっすら積もった雪はすでに解けてほとんどありません。年末までに積もるかなぁ・・風も弱く気持ちよかったのと、そろそろ冬のツアーに向けて体力回復させなきゃというおもいで家の周りの5キロの散歩コースを歩いてきました。顔は寒く、しかし体は暖かく気持ちのいいものでしたよ。