撤退

連日寒波がやってきている中、久しぶりに網走港にサケとワカサギ狙いで出陣。交通量の少ない近所の道路はテカテカツルツル・・冬が来たなって感じです。

海は大荒れ!帽子岩にも高波が打ち付けていました。

港の中も人の背丈ほどのうねりがあり打ち付ける波もたまに道路にかかってきてちょっと恐ろしい感じ。防波堤には津波のように10メートルぐらいの波しぶき。水はどこも濁っていて戦意も落ち気味・・

オマケにとにかく寒くて(たかが氷点下3℃ほどなのに風が強かった)少し波の低い場所へ移動。感覚のなくなってきた足の指を無くさないために車を風よけに使いシートに座って竿を持ちウキを見つめます。釣り人はボクがやっているのをみて両隣に来たけどやっぱりだれも何も釣れません。2時間ぐらいねばったところで海上保安庁の兄ちゃんが歩いてきて親切に「これからさらに満潮になって波が高くなるから気をつけてください」と言ってくれたのを機に撤収。なんか体を冷やしに来たみたいだし、港の岸壁の高さぎりぎりまで波が来ていて場所によっては乗り越えて「ドシャ~」という恐ろしい音を上げていたから潮時。っていうかこんなとき海釣りに来るなんてボクってアホかも・・・・帰りのラジオからは波浪警報のアナウンスが・・季節、天候や風、波によって行き先を考えるという鉄則を忘れていました。反省。

北海道の冬支度

こちらの初冬は晴れ・曇り・雪の短いサイクルと風が冷たく気温もぐっと下がってきて真冬より寒さを感じる季節。オホーツクは雪は日本海側よりずっと少なく、しかし太平洋側よりずっと多いちょうど中間点。こんなさらさらの雪をスノープッシャーという道具でどけていきます。(北海道弁で”雪はね”)

タイヤは10月末に冬用に交換済ですがワイパーも雪用に交換。このゴムに囲まれたワイパーでないとたちまち雪がこびりつきアイスキャンディーのようになって解けた水や雪をかかなくなり前が見えなくなるのです。

トバも今年はオコジョにやられることなく8割の部分は完成。今年はマストバを多く作ったので脂が多く手がベタベタになりますが味は脂ののった魚が好きな方には好評だと思います。

皮をペンチではがしてあとはよく切れるキッチンばさみでチョキチョキと・・ひたすらチョキチョキと。マメができるので軍手必須。冷凍保存するのですが、脂が多いと特に冷凍焼けするので小分けの真空パックにしました。

報道では連日”過去最高”とか言っていますが、こちらは夜、連日今シーズン最低の気温更新。このあとマイナス14℃まで下がりました。風がないので思っているよりは寒くないですが、寒いです・・

そんな中、北の窓が一瞬明るくなり火球級の流れ星が・・そうだ!ふたご座流星群だ。防寒着をつけてさっそく玄関前で撮影開始。斜里岳は雲の中だったのでオリオン座と流れ星を狙い10枚ほど撮りましたが残念・ちょうどいいタイミングでこの方角に流れてくれませんでした。でも1分に一つは見られたので満足。普段の日でも5分に一つぐらいは見られるので流れ星や人工衛星は珍しくはないのですが、流星群はワクワクする・天体ショーのひとつです。

 

 

聖地

所用で帰省の折、遠くても楽しい管理釣り場へ、という神奈川のY氏とN氏の案内で長野県の管理釣り場へ遠征しました。中央高速に乗り、山梨のSAで信玄餅をソフトクリームの周りにトッピングした信玄ソフトなるものを注文。組み合わせも面白いけどこのソフト自体がクリーミーな食感で美味しかった!

登りたいといつも思っている八ヶ岳。白馬岳の景色も含め、山梨、長野の山々に囲まれた風景を見たのは戸隠村で宿業の修行をしていた時以来の27年ぶり。懐かしくてウルッときました。この地方は風景画2号館を作りたいほどいいところです。

管理釣り場の近くにサルたちがいてこれにも感激!北海道にはいないので。

聖地、鹿島槍ガーデン管理釣り場。広くて投げやすく水はクリアー。魚は見えるしリールファイトが必要なほど元気な大型のニジマス、ブラウン、イワナが一日中爆釣!条件も良かったのだと思うけどこれだけ大物ばかり数釣りをしたのは初めてでうれしい腱鞘炎になりました。

案内してくれた名人N氏もシナノユキマス他爆釣。Y氏はなんとドライフライでイトウをキャッチ!

トイレの小屋の張り紙・・本州にいるツキノワグマって小さいくせにいきなり向かってくる奴が多いから嫌なんだよなぁ~ヒグマはでかいけど落ち着いているやつが多い気がします。やっぱり怖いけど・・

メタボのニジマスを一匹持ち帰って刺身とバター焼きで食べてみたけどここの魚は変に脂っぽくなくて美味しかった。食べるための魚作りも見事です!

2日経ち腱鞘炎も良くなってきたので今度は自転車で朝霞ガーデンへ。自分でも病気なんじゃないかと思うぐらい釣り好きなのです。ここではなるべく小さいフライで遊びたかったので場所をあちこち変えてみると最後の池で24番のミッジサイズで入れ食いに。魚は鹿島槍の半分の大きさだったけどこの釣りはこれで楽しかったです。

羽田からのフライトが朝なので近くの川崎のホテル泊。歩いて多摩川へ行ってみました。さすがにここ下流までくると水質は・・・で河原のゴミも悲惨な状況だけどボラらしき魚が群れていたりジャンプしていたりと魚影は濃そう。こんなビルに囲まれていて排水ジュースのような水なのに魚たちはしたたかに生きているようです。北海道で原始の自然と飲めるような水の中でヒグマにおののきながらの釣りはもちろん最高だけど、こんな大都会での釣りもやってみると違う楽しさを発見できそう。次回はちょっと釣りの幅を広げてみようとおもいます。

 

冬の動物たち

葉が落ち、北より渡ってきたり、冬もここで過ごす動物たちが見つけやすい季節になってきました。小鳥たちでよくみられるのはシジュウカラやゴジュウカラといったカラ類の混成部隊。宿の周りのシラカバにやってきて、落ち着かずに何かをついばんでサッサと次の木に移動していきます。あっ来た!いるいる!あっ行っちゃった・・という早さでカメラを構える時間をくれない中、やっと撮ったハシブトガラ。

窓越しの撮影ですが、人気者のシマエナガもよく来ます。ホント可愛いやつです。

キタキツネは身近な存在だけど毎日目の前を通ったり、しばらく見なかったりとあまり一貫性のある動きはしないよう。

夕方(といっても3時ごろ)にいつものオオワシ・オジロワシの群生地へ行ってみたところ30羽ほどいました・・少ないな・・

彼らの下を流れる川にはサケが一匹もいない・・サケは年々急激に漁獲が落ちているのでまだ採卵用の魚を河口近くの捕獲施設で獲っているのでしょうか。ワシたちはレストランにきて料理が運ばれてくるのを待っているようでした。

 

 

鹿注意

天気が良くなったのでニジマス狙いで湖の一番人気の流入河川の流れ込みに出陣。昼前に到着するとすでに10人ほどが竿を振っていました。しかしボクが見ていたかぎりでは誰もウグイ以外は釣れていません。朝は釣れた人もいたとか・・さすがにスレッスレのようですがそれでもこんな自然の湖で釣り堀のように放流もしていないのに毎日誰かしらは釣れているらしくこの湖のポテンシャルの高さが伺えます。また何日か通ってようやく50~60センチの大物をゲットできる、というのが北海道らしくていいですね。本日ルアーフライ二刀流のボクは・・夕暮れ間際にフライで掛けたものの一度首を振られてバラシ・・逃がした獲物は大きい、としておきましょう。

帰路は4回出ました。そのうちの一番慌てなかった一回。写真も撮れました。。こういうふうに道路に並行に向いているときは正面に飛び出してこないのでまあ大丈夫。後の3回はカーブを曲がったら道の真ん中にデカい雄鹿がいたり飛び出してきたり・・ぶつからなくて良かったです。

一気に

朝、なんか外が静かだな、とカーテンを開けると10センチほどの積雪!

今シーズン初の除雪車が来ました。葉っぱの落ち切っていないシラカバやカラマツに積もった雪はちょっと新鮮です。

午後には天候が回復してこんな風景へ。初冬のような秋の風景。

斜里岳も一気に冬化粧。

氷点下になかなかならない首都圏と違いここは一気に0℃を飛び越して冷え込みがきます。外の水道の水、抜かなきゃ・・

今日はちょっとの大工仕事と換気扇掃除をして、カムイトノトで一杯。アイヌ民族のお酒を復元した、ヒエで作った少し甘口のこの濁り酒はすいすいと飲みやすく、今日も一日いい日だったと思うのでした。

初積雪

なんか寒いな、と夜中に布団を一枚足して再び眠り、朝起きると畑や屋根が真っ白。ついに初積雪です。今日は日中も4~5℃までしか上がらず寒い一日。そしてこの後もバイクに乗れるぐらい暖かい日がたまに混ざりながら北風が吹き太陽が出ない寒い日が段々と増えてきます。日曜大工や薪割りなどの外仕事も晴れの日限定。そんな日は遊びたくもなり晴れが貴重な晩秋となっていきます。しかしおおよそここオホーツク海側が寒くてお日様の出ない日は太平洋側は晴天。天気と風により遊ぶ場所を北にするか南するか、贅沢な季節でもあります。

遡上

やっぱり釣れたときに脳内にいい物質が出るんだろうな・・1週間釣り三昧したのでしばらく竿を置こうときれいに仕舞ったけど、何日かするとまた行きたくなるのが釣りなのです。ということで今日はルアーロッドも持って紅葉もほぼ終わり葉が落ちて明るくなった湖にやってきました。林道は小さくて軽い軽自動車が楽なので女将号出動。(ちゃんと洗いますから)

最盛期の日曜日だけあって釣り人が多い!といってもこの北岸は1キロに3人ぐらい。ソーシャルディスタンスは十分ですがボクも含めて皆さん不調の様子。林道を進みつつたまたま人のいなくなった流れ込みにそっと近づくと・・いました!産卵のために岸際にいる50~60センチぐらいのアメマスが3匹。もう頭や体の一部が白くなっていて天寿を全うしそう。さすがに観察するだけにしてしばらく見ていると・・

サケと同じように水しぶきを上げてこの小さな沢に上っていきました。これから最後の力を振り絞って産卵するのでしょう。キツネや熊や猛禽類にやられないように気をつけてね。

意外に手強いウグイ君。ライズをドライフライで狙うと最初の2匹ぐらいは釣れます。その後はスレてしまってなかなか厳しい・・

4時に日没。夕方までは風も吹き、波もそこそこあって釣れそうな感じだったけどまだ水がぬるい感じ。一人気楽にボケッと力を抜いて湖に立つ一本の杭のようになって過ごしましたがいい時間でした。お目当ては釣れなかったけど。

初冠雪

雲が取れてきたら海別岳の上部が真っ白でしたが知床半島はすでに何度か降っています。

そして斜里岳。やはり上部が白く雪化粧していました。網走にある気象台からはたぶんまだ白く見えないので”斜里岳初冠雪”とは発表しないと思いますが、麓のここからははっきり見えました。今年は紅葉もきれいなのでしばらくはいろいろな秋の色を楽しめそうです。

道北イトウ釣行2020秋

魚には嬉しい人には厳しい悪天候となってしまった今回の釣行で素晴らしかったのは虹。(虹鱒ではない・)道北らしい、ザっと雨→パッと晴れ→再び雨というサイクルのため海から、原野から、川からとあちこちで虹が出ました。

宿の掃除をしてから一般道300キロのドライブ。でも車も信号も少ないこちらでは大して疲れません。いつものエサヌカで撮影していると先に出発したWさんが追い越していき気がついて停車。どこかで追い越したようだけどこんな風景の中で会うのも北海道。

川は魚類全般の魚影がとても少なくいつも見られる水面でのボイルは見られませんでした。しかしひたすら投げ続けていたWさんが見事にカレイをフッキング。意外に獰猛。

そんな厳しい状況の中でもM名人はさすが!中型のイトウをキャッチ。

吹き荒れる風の洗礼。そして時折たたくようにやってくる雨に背を向けて忍耐の投げては巻き。今回はフライの出番はなく重めのルアーで風に抗います。

逆立ちして食事中のハクチョウ。まだ水も冷たくなく、彼らの主食のアマモも生い茂っていて毎回ルアーに掛ってきます。

あちこち歩いてやっとゲットしたイトウ。27センチ・・稚魚ですな・・

根がかりかとおもいきやベリッとはがれるような感触で釣れてきたのは大きいダブルのカキ!鋭い殻でラインはボロボロになったけどこの川の豊饒さをうかがえる一匹?一個?2個?

あまりの魚の少なさに最終日は釣りをせずにゆっくり帰路へ。気になっていた枝幸のウスタイベ千畳岩に寄ってみました。柱状節理の岩場の向うにまたも虹。

名前の由来が書いてあるのがとてもいい!”ホロ”はアイヌ語で大きいの意味。”ベツ”とか”ペッ”は主に川のこと。ちなみに”ポン”は小さいです。

サロマ湖(シャロマ?)も斜里(シャロ)?も語源は同じらしく湿原(葦の生えているところ)の意味。固有名詞は少なくてもともと単に湿原とか岬とか沼とか呼んでいたのを和人が文字を当てはめたのです。

夕暮れ時に斜里岳の麓の我が家に戻ってきました。オホーツクも東のほうは天気が良く紅葉する木も多くて山が黄色く見えました。さて数日休んで次はフライフィッシングウィークです。