今日はついに斜里岳山開きの日。曇りのち雨の予報は見事に外れ、モヤが切れてきて真っ青な空。家の前では珍しい、色の無い虹が出ていました。
斜里岳はこんな朝って感じ。
清岳荘からは海の方角に雲海が見渡せました。ちょうどウチは晴れ間のなかです。今年は事情により登れませんでしたがまだ雪が大量に残る斜里岳登山道の状況を見て行きたいと思います。
昨日、雨の中、すっかり濡れながら携帯トイレブーステント設置のため斜里岳に行ってきました。いや~このトイレブースは重い!荷物の重さはそのことが頭から離れるまで(ボクの場合は30分ぐらい)はキツかった・・しかし下二股、羽衣の滝を過ぎ、見上げ岩に着くと、崩落寸前のスノーブリッジが・・今日登った登山者はここを通っていったようですが、これはいつ落ちてもおかしくないロシアンルーレット状況。周りもゴロッと崩れそう。沢をそのまま行くルートも雪壁が立ちふさがり、一般登山者ならスコップで階段を作るか最低でもピッケルが無いと行けない状態。ここはテントをデポして下山しました。まだこの世にいたいので・・で、清岳荘管理人さん、観光協会とも相談して当面の間、登山者が登りで一般的に使う、旧道コース下二股~上二股間は通行止にしました。この上の見晴らしの滝のスノーブリッジもヤバイ状態とのこと。今年はかつて無い残雪で下二股まででもたっぷり残っています。ここは逆に残雪がありすぎてまだ見た感じは危険なスノーブリッジまでにはなっているところは数カ所ですが、これから2週間は危ないでしょう。でも登る登山者の皆さん、先行者の足あとを信用しないでください。多くの人は、少し考えればフツーそこ歩かないだろう!?っていう真ん中の窪んだところを歩いています。確かに歩きやすいですが、薄くなっているから窪んでいるので、そこは真っ先に落ちます!登山をはじめ、アウトドアの遊びは原則自己責任ですよ~
宿業の合間、斜里岳の様子を見にいってきました。いつも雪が残るのが主に下二股までの下部。上二股や馬の背などの上部も残雪は多いのですが、山は上のほうが雪が多い、ということだけではなく、斜度がゆるかったり風裏だったりと吹き溜まりになりやすいところに大漁に積もります。そして登山道が沢であるこのコースはまさに溜まり場。この時期でこれだけの残雪は山開きまでにかなり残りそう・・この残雪はスノーブリッジとなり、必ず崩落しますので、それに巻き込まれないように自分でコース取りを判断するしかありません。これが都会のどこかだったらすぐに通行止めにすると思いますが、ここは自己責任の山の世界。みなさん慎重かつ的確に判断し斜里岳を楽しんでくださいね。
清岳荘では怖~い?管理人さんが布団を干していました。もうこの山小屋(小屋というには立派すぎる!)もオープン。ダートは7キロありますが最高の眺めを楽しんでください。
昨日の日中開通した斜里岳登山口の清岳荘までの林道。雪の多いときに登りたくて、隣のYさんを誘い行ってきました。今シーズンの登山者は私たちが一番のようで誰もいない、足あともない、そして倒木だらけの雪の上を登って行きます。まずはチシマザクラ。こちらはシーズン最後のサクラでしょう。
雪のない時期はもう100回ぐらいは登っているのに、場所は同じなのに目線の高さと風景がまるで違うので、「ここはどこ?」状態。ところどころパックリと口を開けるスノーブリッジにゾッとしながらひたすら雪の上を歩きます。
途中で軽アイゼンを装着。登りはこれでズルズルいかなくなりずいぶん楽ですが、岩の上を歩くときは逆に滑らないように注意。沢が雪の下にゴウゴウと入っていっていますが流れにのまれたら山より上の天に登れるでしょう・・・
雪でさらに斜度のきつくなった馬の背を摩周湖、屈斜路湖を見ながらヒイヒイ登り、さらに登ると山頂。空は雲が多いながら見晴らしは良く、しかし誰もいません。オホーツク海、網走まで一望。
パノラマビューは知床半島、国後島、そして野付半島は地図で見る形のそのまま見えます。根室半島もクッキリ見えました。
よく見ると我が家も見えます。百名山斜里岳の山頂から自宅が見えるなんて結構な贅沢。カメラをズームいっぱいにするとちゃんとわかるように写っていました。そして帰りは靴で滑り降りるグリセイドー。馬の背の急斜面はちょっと怖いけどちょうどいい斜度。このまま旧道を駆けるように降りました。今回は時間的に新道コースは行きませんでしたが尾根沿いは雪は無く谷筋はまだまだ残雪、という感じでした。とても危険なスノーブリッジがもっと数多く発達するのはこれから2~3週間ではないかとボクは予想していますが、この同じ時期に行ったことのある人以外はしばらくは待っていたほうがいいでしょう。