知床 野生と絶景

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晩秋の知床へ行ってきました。
いきなり道路脇の河原に兄弟?ヒグマがサケをくわえていました。もうホッチャレ(死ぬ手前のよれよれのやつ)のようなサケでもやっと獲ったのでしょう。

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カムイワッカの滝は紅葉の中。そしていつもの10円玉磨き。強酸性のこの川につけてちょっとこするとみるみるピカピカに!

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そしてようやくヒグマ出没の少なくなった知床五湖へ。ヒヤッとする空気のなか、約1時間の地上歩道は人も少なくいいものです。ここの紅葉はポツーンとときおりある真っ赤なカエデやウルシなどが湖面に写るのがとってもきれい。
その後ろには冠雪した知床連山がひかえるという素晴らしい風景。

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歩道のあちこちにはどんぐり。豊作のようです。
今日も知床は絶景の中、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、エゾリス、キツツキや多くの野鳥達、サケが出迎えてくれました。
やはりここはスゴイところだ。

冬へ

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昨日の夕映え。山の色も日差しも秋本番です。
そして夕方より曇り、今日の昼間に山が現れると

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初冠雪です!
ついに今年も来たなっ、という感じで、空にはときどき白鳥達がV字編隊を組んで北からやってきます。
そろそろ薪割りしなくちゃな・・とその前にも色々遊ぶ用事もあったっけ。

十勝岳~美瑛岳

秋の宿の休みは登山day。
今回は十勝岳から美瑛岳を回るコースを歩いてきました。
夜、望岳台へ着き、月夜の下の広大な風景に感動し、日の出とともにお茶を沸かしてから出発。
石と岩のごろつくちょっと歩きづらい道をずっと登っていきます。Photo
青空と日蔭のコントラストが強すぎて写真がうまくとれませんが、十勝岳からの風景は内陸の広大さと周りの山々の素晴らしさ、そして植物が少なく見晴らしの良さが特徴のようです。このブログには載せていないけどもちろん噴煙を上げる噴火口も見事!

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何カ所からもわき上がる噴煙や硫黄などの酸で鉄の杭は解けている状態です。

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荒涼と言うしかない風景の中をひたすた登り山頂着。だんだん雲がトムラウシ方面よりわいてきました。

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これから向かう美瑛岳。どうかお天気もってちょうだい・・

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雌阿寒岳を巨大にしたようなこの光景は月面・・?と言われても皆疑わないでしょう。

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美瑛岳に近づくとだんだんと樹木や草が多くなってきます。
今年のここの紅葉は今がピークでしょう。

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山頂でゆっくり休んで下界へ向かうと途中白い実があちこちに・・なんの実だっけ・?

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昨年通行止めだったらしいこの函状の枯沢には溶接して作った鉄の梯子が掛けてありました。国立公園だとここまで整備してくれるんだぁ・・羨ましい(道立公園の斜里岳、北海道さん、なんとかしてください)

今回も行ってよかった!!
火山のあの光景、風景、そしてスケールは感動します。
やっぱり登山は晴れの日に限る!!
来年はどこに行こうかな。

最後のはまなす

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知床、藻琴山、西別岳、摩周湖、野付半島、網走監獄、能取岬、釧路湿原・・と、ウチの親父の知人一行様を案内してきました。
熊、鹿、キタキツネ、エゾリス、シマリス、オジロワシ、タンチョウ鶴などと会い、雄大な山々からの眺め、海、森、湖、湿原、牧場、畑と連日満喫。やはり北海道はいいところです。この写真は野付半島に咲いていたハマナス。きっとそろそろ最後の開花でしょう。
ちなみに野付半島はかなりいいところです。ネイチャーツアーもやっているし、ネイチャーセンターの食堂もシマエビ定食とかホタテバーガーとか美味しいものも多くおすすめです。

大きな黒いおしり

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これぞ知床!フレぺの滝を散策していると25メートルほど横に黒い大きな物体が・・!?ホントは真っ先に熊撃退スプレーを出さねばならないところですが、すぐに去っていったので、ついカメラを構えてしまった、そんな雰囲気のヒグマでした。
いつも会うと思うのですが、怖いとか恐ろしいというより人間との間が不思議な空間、というかヒグマという大きな動物からオーラが出ているように感じます。これがもっと至近距離で親子熊だったり、オスの大物だったならそんな悠長なこと言っていられないんだろうけど・・

耳についていたタグの色をレンジャーに伝えると雌の成獣とのこと。いつものやつなんですね・・・

夕焼けの影

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「すごい不思議な夕焼けですよ~!」とバイトのAちゃんが言って来たので外に出ると真っ赤な夕焼けにV字型の影が・?隣りのYさんが「あれは雲の影だぁ」と教えてくれて納得。赤さも凄かったけど形も珍しいオホーツクの夕焼けでした。

エゾリスさんの宿 風景画

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お客さんを玄関の前で見送っていると、なにかの鳴き声が・・名犬?ムギの目線の先を見ると木の上にエゾリスが!これは開業以来初めてのことで(気がついていなかっただけかな・・?)朝からちょっとした感動でした。枝の間にナッツを置いてみたけどいつも来てくれたら中札内の宿のカンタベリーさんのように「エゾリス君の宿」と宣伝できるのだけどなぁ・・でも同じじゃなんだから「エゾリスさんの宿」にしますね。

防水性能テスト登山・・

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以前から登りたかった大雪山国立公園にあるニペソツ山に登ってきました。深田久弥の100名山には入っていない山ですが、彼が登った時には曇っていたので入れなかった、晴れていれば100名山に入っていた、といわれる名峰です。天気予報は日中に晴れ間がのぞくとのこと、曇り空でたまに薄日の射す中、笹の露で全身びしょぬれになりながら登り始め、登り、登り、下っては登り・・・この山はキツイわ!たまに出てくるイワギキョウが鮮やか。

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途中の岩場ではナキウサギがあちこちにいてカメラを向けるとさっと身を隠してしまいます。しょうがないので糞をとってきました。やっぱりウサギ。3~4ミリのコロコロのちっこい糞。かわいいものです。

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山頂は残念ながら真っ白、なにも見えません・・晴れるかなと思って少し待つと、雨がポツポツと・・・もう展望は諦めて下山です。

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帰路は厄介な露に本降りの雨、汗とで徐々にカッパの中、パンツ、靴下までぐしょぐしょ。もうゴアテックスの性能も無くなったのかただのナイロンヤッケになっている様子。幸いだったのは気温が高かったこと。これが低かったらちょっとまずかったでしょう。それに往復7時間の間、前日テント場で泊まって降りてくる2人以外、誰にも会わなかった、つまりこの日は登山者ゼロ。ヒグマもでる北海道の山で雨に打たれ、ただ一人で歩いていると色々なことを考えます。まず一番は怪我をしないことでしょう。動けなくなった時が三途の川の川岸ですから。
まあ今回は次回のための下見と、装備の耐水テストということで納得するか!
下山して温泉へ飛び込み(幌加温泉、渋くてよかったなぁ~)
かなりの疲労と引き換えに充実感に満たされたのでした。
やっぱり山はいい。しかし晴れがいい・・

新企画!ライトトレッキングツアー

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週末、初めて開催したライトトレッキングツアー。藻琴山と西別岳という北海道でも特に素晴らしい初級者向けの軽登山ツアーを行いました。季節外れの暑さはあったけど、さすがにこの山々の景色は素晴らしい!こんな身近に楽しめる山があるのは幸せです。
北海道で簡単に登れて景色も最高な山に登りたい!という方は来年も是非御参加を。
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ツアーの後は持ってきた自転車で宿までサイクリングを楽しんだOさんとIさん。出発点が登山口、ということは自転車のダウンヒルツーリングにも最適なのでした。このツアー、自転車乗りには極上ツアーとなりそうです。

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途中にはシカやシマリスはもちろん、ちょっと変わったキツネが・・調べてみます。外来種ならちょっとヤバイかな・・

稜線から

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夏が1ヶ月後ろにずれてしまったような暑さの中、斜里岳をガイドしてきました。皆さんが思っているよりきつい山ですが、下りの新道コースの尾根道から振り返る山頂を中心にした山塊は見事な風景。そしていつも「よくあんな遠くまで2本の足で登ってきたなぁ・・」と人間の足も捨てたもんじゃないと感心するのでした。まだ未登頂の方は天気のいいときに是非チャレンジを!