稜線から

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夏が1ヶ月後ろにずれてしまったような暑さの中、斜里岳をガイドしてきました。皆さんが思っているよりきつい山ですが、下りの新道コースの尾根道から振り返る山頂を中心にした山塊は見事な風景。そしていつも「よくあんな遠くまで2本の足で登ってきたなぁ・・」と人間の足も捨てたもんじゃないと感心するのでした。まだ未登頂の方は天気のいいときに是非チャレンジを!

斜里岳秋へ

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今日は明後日のガイドの足ならしも兼ねて斜里岳の上二股まで散歩してきました。といってもつい邪魔な木を切ったり、沢の中の石を運んだり、ゴミを拾ったりと登山道整備やパトロールになってしまうのが悲しい性です。
山の下のほうではあちこちでミヤマダイモンジソウが咲いていました。文字のとおり大の字に見える花。この花が咲くと夏も終わりだなと感じるのでした。

猛暑のときは水めぐり

ここ数日30℃を超える暑さが続いており北海道人としてはバテバテです。こういう日には涼しい水めぐり。裏摩周展望台から神の子池、さくらの滝と涼を求めるのもいいものです。
さくらの滝のサクラマスも魚体がかなり色づいてきて産卵が近いことがうかがえます。

神の子池も相変わらず神秘的な色ですが、水温も上がっているようで湧水地点にイワナの仲間のオショロコマが集まっていました。
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緊張!斜里岳登山

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斜里岳登山道、見晴らしの滝下の一枚岩。もし足を滑らせたら命にかかわるここは、とにかく靴をよく点検して滑らないこと。ガイドで行くときはコース取りをよく見てもらってお客さんを上から見守るのですが、見ているほうも緊張です。今日は途中で怪我人と遭遇してあせりましたが、自分のパーティーは全員無事登頂、下山。天気もよくてやっぱり斜里岳は楽しい山でした。

満開の畑

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斜里岳山開き、自転車イベントグランフォンドが無事終了し、真夏がやってきました。一息ついて周りを見渡すと、ジャガイモの花が満開。原生花園の花もピークを迎え、色鮮やかな季節です。また噂では知床でヒグマがよく見られるとのこと。できれば車か船でちょっと離れたところから見てみたいと思っています。

原生花園見ごろ!

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人も多いけど花も多い小清水原生花園。エゾスカシユリ、エゾカンゾウ、ハマナス、センダイハギなどが同居していて今から1~2週間ぐらいが花のピークでしょう。

12_2 その中でも一番身近なのがエゾスカシユリ。ウチのまわりにもけっこう見られる在来種のユリ。このユリが咲くと「初夏だなぁ~」と感じます。

これから野付半島の見事なエゾカンゾウの群落も見られる季節。それぞれの花は数日間と短いけど(ハマナスは長い)いちばん彩られる季節です。

山開き

Photo 斜里岳の山開きが昨日あり、パトロールとして周ってきました。

で、まず危険なスノーブリッジが下二股まで行く途中に出現、皆なんとかこの雪庇(せっぴ)を崩すことなく乗り越えられたようですが、これも歩いているときに落ちるかどうかは運がかなりの比率をしめるようです。

Photo_2 でも登山道のほとんどは夏の道がでていて問題なく登って行けます。

そして2つ目、見晴らしの滝下部のいつもの危険なスノーブリッジ2か所目。ここは渡らないのでまだましだけど、この雪の端のほうを歩いていかねばならずこれがころっと落ちたら、とおもうとぞっとします。でも野外での遊びはあくまでも自己責任。ここも皆自分の判断で、あるいは深く考えず・・?登っていきました。全員無事です。

Photo_3 そして気持ちのいい霊華の滝の登り。

薄日も出てきて下界よりずっと暖かでした。ここまで来ると「来たなぁ~」といつも思うところです。

Photo_4 たぶん今年最後の花見になるチシマザクラ。質素で可憐。こんな人がいたらボクは憧れちゃうでしょう・・

Photo_5 山頂直下の斜里岳神社の横に毎年咲く、白のハクサンチドリ。今年も会えました。周りはもう人が腰かけてしまい植物がなくなってしまっているのでこのチドリもいつまで無事か・・・・

Photo_6 曇りがちだった帰路、熊見峠へ行く途中、雲の切れ間に稜線の登山道が見えたとき、これはどこかで見たような風景だな・・と思ったらNHKドラマの坂の上の雲のエンディングに映る稜線の登山道によく似ているのに気が付きました。いつきても素晴らしいです。

斜里岳、まだ登っていない方は是非チャレンジしてみてください。(けっこうきついけど・・)

今年も山、始まる

Photo 今年も山開きが24日日曜日にあり、その前の登山道整備に入りました。主目的は道しるべのピンクテープを付けるのと、登山道をふさぐまで伸びてしまった草刈り。

歩き始めて少し経つといつもの場所に危ないスノーブリッジが・・

2012 今日は台風が来る前にやってしまおうと頑張りましたが、この台風崩れの雨で登山者のいないときにこの雪の橋が崩落してくれることを願いたいです。登山をはじめ、野外での遊びはもちろん自己責任ですが、日本の裁判の判例や意識がなかなか進まず、これで事故がおきたら、私たちの責任になってしまうのかとおもうといっそのこと登山禁止にしてしまおうとヤケにもなりそうです。でも危ないほど面白く充実感があるのが遊びというもの。どうか皆さん危ないかどうかは慎重な判断でお願いします。

さくらます飛ぶ

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今年もさくらの滝のサクラマスが飛びはじめました。海でもけっこう獲れているいるのに、ここ斜里川の中流にも登ってきているのでこの魚はかなり長い期間バラけて遡上するタイプのようです。あと見に行くのはなるべく午後遅い時間がオススメ。午前中、特に朝は飛んでいないことが多いようです。

Photo_2 神の子池も行ってきました。この季節は射し込む太陽の角度が高いので特にブルーが濃いと感じます。自然の造形物はいつ見てもホント美しいものです。

センターできました・・

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昨日オープンした小清水原生花園のある濤沸湖(とうふつこ)水鳥・湿地センター。世界遺産センターとかと同じ、パネル展示がほとんどで環境省が関わるいつもの箱物パターンですが、おそらく何億円という税金を使った建物。これからどのように有効利用していくのか、国民として皆でしっかり見ていくのも義務だと思っています。こういった箱物のソフト的な運営はやる気のある学芸員にかなりの部分を任せ、第3者が評価するという仕組みを作れば、かなり内容の濃いものになっていくと思いますが・・

Photo_3 でもこのフロアから見る濤沸湖越しの斜里岳は見事な風景でした。これは良かった。