2月に入り日差しが強くなって道路の雪が解け始めると、ひどく車が汚れます。またすぐに同じように汚れるのはわかっているのにとにかく洗車。洗っていると車から流れる水がすぐに凍っていきます。全体がうっすらと氷に包まれて「ああ面白い!」なんて言っていたらあとが大変・・スライドドアが凍りついてまったく開かない・・!近所(といっても5キロ先)の知人から開け方を教えてもらってなんとかなったけどこのスライドドアにはいつも悩まされます・・
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しばれパンダ
宿のメンテナンス
今さら薪割り・・
ありがとうエスティマ・よろしくヴォクシー
4年半しか乗っていないけどエスティマを手放すことにしました。まだタイヤも替えたばかりだし車検も長く残っているけど、どうやらエンジンから燃料の軽油がたまにしみ出して漏れている様子。秋に送迎などで乗っていただいた皆さん、たぶん油臭かったとおもいます、失礼しました。車検を新規にとって45万円で買ったこのエスティマ。よく故障して、言うならば「ハズレ」だったけど重量配分やステアリングのバランスがとてもよく、車の挙動がつかみやすく、ディーゼルで燃費もまあまあ。名車と言えるでしょう。すっかり気に行って同じ車を2台乗り、トータル10年。よく働いてくれましたがついにさよなら。ありがとうです。
で、さいたまの知人の車屋さんにさがしてもらったヴォクシー。すでに10年車で11万キロ走っていますが、タイヤやマット、ブレーキやワイパーをNEWに、そしてオイル関係などをメンテし一生懸命掃除して、さあこれから働いてもらいます。
若きサラリーマンの頃はバイクも車も大好きで新車を買っていたけど、今は経済的にも、そしてここ北海道の田舎に住んで生活にも仕事にも酷使し、雪も降る、融雪剤の塩はかぶる、それに年中青空駐車となると中古で充分だと思うようになってしまいました。治して治して、大事に乗れば結構もつでしょう。なるべく壊れないでね。
帰国して
帰宅して日が経ち、ようやく頭の中が現実に戻ってきた。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、という感じだ。
北海道は外は寒いなぁ・・・今外は氷点下5℃、吹雪。11月、12月は気温だけは低い1月,2月より天候も不順で暗くて寒々しい。だからこの季節に毎年南半球のニュージーランドで暮らせたら最高だな、なんて北海道にきてからもずっと考えていた。
そして宿を開業してからもそれが一つの目標でもあった。北海道のように季節性があり、またここ清里のように観光地ではない場所で営むウチのような形態の宿業は「儲ける」ことは厳しいから自分が遊ぶ資金はガイド業などの副業でまかなわねばならない。
それで何年もかけ少しづつ貯金し、友人のY氏の誘いもあり「時来る!」という感じで今回の旅にあてたわけだが、やはり旅は素晴らしかった。こういう心に残るものにお金は使うものだとあらためて思った。
22年前、会社を辞め、27歳で初めての海外としてNZに1年間行ったときにはすべてが新鮮と驚きと感動で、それを充分に消化してから、自分の過去、現在、そして将来についてじっくり考え、出した結論が「北海道で宿をやる」ということだった。帰国後すぐ長野県の戸隠村で宿業の修行をさせていただいた。しかし結婚や子育てもあり、不安定への世界へ踏み切れず、再び会社員として5年、その後まことに紆余曲折と挫折、失敗、そして挑戦を繰り返して35歳のときにようやく宿をやる、という目標に到達できた。危ないこと、汚いこと、つらいことを死ぬ気でやった。宿を作り営業許可がとれたときには涙が出た。しかしこれはあくまでもスタートラインでお客さんもすぐには来てくれるはずもなく、netもまだ創成期。集客方法もろくにわからない不器用な自分は3Kの仕事で生活していくしかなかった。親にもひどく迷惑をかけた。宿、ドカタ、登山ガイド、スキー場といくつもの仕事を休みなくこなし3年もたつころ心身が疲れ果て、「うつ」になりかけた。自分でもすべての気力が減退していくのが自覚できた。と同時にお客さんが来てくれるようになった。つぶれる寸前だったといっていい。宿の評判を聞き来てくれる方、何度も来てくれる方、すごく嬉しかった。
そして少しづつでも貯金して、好きな旅に使えるようになって、目標であったNZにも行けて自分の中では一区切りついた気がする。今回の旅は22年前、NZで買った釣り竿と、同じく当時のままのザックやコッフェルであえて行った。祝ってくれる人がいるわけでもないが自分のなかでは凱旋といった感じだろうか。
あまりにもNZが素晴らしくて毎年でも行きたいが、まだ当面それは無理だろう。次回は大人になった子供を連れて家族で行くかもしれない。それも10年後ぐらいか・・いや、5年ぐらいでなんとか・・
これから北海道は雪と氷の世界だ。たしかに寒いがそれ以上に美しい。まずは地に足をつけ、ここで再びしっかり生活をしよう、これからはちょっと体をいたわって今まで以上に楽しもう。次の人生のステップを考えつつ・・・