寒い!一昨日から急に冬になってしまったような薄暗く冷たい気候ですが、今日は晴れました。久しぶりに山頂を見るとやはり雪化粧。一晩経っても解けないのは気温が低いからでしょう。紅葉も下界はこれからが綺麗な季節です。
カテゴリー: 自然
早い!初冠雪
荒天と絶景
大雪山の紅葉
原始の自然の紅葉で一番キレイだとおもう大雪高原沼へ。毎年でも見に行きたいほどの美しさ。しかし今年は台風がきて葉っぱが飛んじゃったり、冷え込むのが早くて最盛期は過ぎてしまったりでしたが、それでもこんな緑と黄色と赤が混ざった色づき方は見事です。
上は近景、下は遠景の式部沼。実際はもっとキレイなのに写真って難しいですね。
前日ヒョウが降ったらしくフキの葉っぱは穴だらけ。これで葉っぱも相当落ちた模様。
うまく撮れなかったのですが、沼にはエゾサンショウウオ(たぶん・・)がいっぱいいました。エラらしきものが見えたのでたぶん幼生かな・・
登山道を一生懸命歩いているゲンゴロウを発見、捕まえて行く手にあった沢にリリーズしてあげました。踏まれなくて良かった。
高原沼の林道はシャトルバスに乗りましたが、後ろのドアや窓、天井の部品の合せ目までぜ~んぶガムテープでとめてありました。林道の凸凹でガタついたり、ホコリが入るのを防ぐためでしょう。シャトルバスというよりガムテープバス・?
宿は糠平温泉の中村屋さんへ。見た目は昭和のホテルですが、手作り感満載の中身とおもてなし、料理もさすがでした。ボクは糠平ではユースと中村屋さんしか泊まったことはないけど、これらの宿はハード面でも必要十分、そして特にソフト面で素晴らしさを感じるところでおすすめです。
糠平には歩いて見ながら楽しめるこんなものもあります。ウラは・・
その場所の昔の写真。何箇所もあります。「ほぉ~50年前はこんなだったんだ!」と思うことと、こういうちょっとした街歩きの楽しみを考え、プロデュースする方たちの町づくり、地域活性化に対する気持ちが凄い!素晴らしい!とても参考になります。
タウシュベツ橋梁もまだなんとか崩れずに持ちこたえていました。貴重な文化遺産。
廃線、廃止となって何十年も経つ幌加駅跡。こんなにキレイに保存されているのも素晴らしい!有志で管理しているようで、こんなところにも糠平の魅力があるようです。
TOPページのような
暴風後半
国立公園へ
大雪山へ
大雪山。大地と山の大きさにすっかり魅了されてしまったこの山塊に今年も行ってきました。今回は大雪の中でも特に好きな銀泉台~赤岳~白雲岳のコースへ。・・銀泉台へ続く夜明け直後の山深い林道。そりゃぁ出るよなぁ・・
紅葉で有名な銀泉台の斜面はまだ人もほとんどいません。出会った登山者も10人足らず。しかし宿の常連、神奈川のKさんと赤岳直下で出会ってビックリ!こういうことってあるんですね~
「登山道整備のための石運びにご協力を!」・・斜里岳の整備に関わっているものとしてはもちろん協力。10キロほどの石をザックにつめてよろけながら登りました。ヒザが壊れるか自分の体で実験・・(意外と大丈夫でした)
1時間ちょっと登ると雪渓とチングルマなどの高山植物が現れました。早く雪解けしたところのチングルマはもう綿毛状態ですが高山では雪の解けた場所から順番に咲いていくので8月末でも花が楽しめるのです。
地紅葉も始まっていました。
エゾコザクラ
イワギキョウ
コケモモ。まだ熊さんに見つかっていないようです。
たぶんダイセツタカネフキバッタ。あちこちにいました。写真は撮れなかったけどナキウサギ、シマリス、ホシガラスなどとも出会いました。
大雪山の素晴らしさ、その一つが見晴らしの良さ。こんなところを登っていくとさらにハイマツも無くなっていきます。しかし風が強くかなり寒くなってきました。
持っている服をすべて着込んで赤岳山頂へ。ここまで寒いとは思わなかったけど装備的に風を通さない手袋と耳あて付き帽子、フェイスマスクを持ってくればよかったかな。
8月末なのに気温1℃。強風というか立っているのもやっとの烈風。あまりの寒さに先へ進むか悩んだけど、周りを見渡すとたぶん風の抜ける道は地形的にここだけで、これから先は風も弱まるだろうと判断し前進。
こんな風衝地を進みます。ここってホント日本の山の上?という感じの浮世離れした風景。
もうすぐ白雲岳。凍土層があるらしく不思議な風景。
山頂。風裏は意外と暖かかく、1時間も景色を堪能しました。(風で服が膨らんでいます)
登ってきた道。
旭岳方面、最高の展望。まだ登っていない方は大雪山、イチオシです。100名山なので旭岳だけ登る方が多いですが、私はここ白雲岳周辺が一番好きです。他のあちこちの沼もいいし、お鉢平一周もいい。・・どこも素晴らしいです。
帰路、途中の無加川でロッドを降ると本州サイズのヤマメやニジマスが遊んでくれました。昨年の台風の大増水であちこちの川はズタボロだけど、野生動物たちはしっかり生きぬいていました。ちょっと感動。