台風も過ぎ、メリハリのある秋の天候となりました。これは昨日の夕方の風景。WebサイトのTOPで使っているのと同じ最高に爽快な風景です。夜は天の川銀河も流れ星もよく見えて、宿の名前も「星の宿 風景画」にしようかな?なんて思っています。
カテゴリー: 自然
暴風後半
国立公園へ
大雪山へ
大雪山。大地と山の大きさにすっかり魅了されてしまったこの山塊に今年も行ってきました。今回は大雪の中でも特に好きな銀泉台~赤岳~白雲岳のコースへ。・・銀泉台へ続く夜明け直後の山深い林道。そりゃぁ出るよなぁ・・
紅葉で有名な銀泉台の斜面はまだ人もほとんどいません。出会った登山者も10人足らず。しかし宿の常連、神奈川のKさんと赤岳直下で出会ってビックリ!こういうことってあるんですね~
「登山道整備のための石運びにご協力を!」・・斜里岳の整備に関わっているものとしてはもちろん協力。10キロほどの石をザックにつめてよろけながら登りました。ヒザが壊れるか自分の体で実験・・(意外と大丈夫でした)
1時間ちょっと登ると雪渓とチングルマなどの高山植物が現れました。早く雪解けしたところのチングルマはもう綿毛状態ですが高山では雪の解けた場所から順番に咲いていくので8月末でも花が楽しめるのです。
地紅葉も始まっていました。
エゾコザクラ
イワギキョウ
コケモモ。まだ熊さんに見つかっていないようです。
たぶんダイセツタカネフキバッタ。あちこちにいました。写真は撮れなかったけどナキウサギ、シマリス、ホシガラスなどとも出会いました。
大雪山の素晴らしさ、その一つが見晴らしの良さ。こんなところを登っていくとさらにハイマツも無くなっていきます。しかし風が強くかなり寒くなってきました。
持っている服をすべて着込んで赤岳山頂へ。ここまで寒いとは思わなかったけど装備的に風を通さない手袋と耳あて付き帽子、フェイスマスクを持ってくればよかったかな。
8月末なのに気温1℃。強風というか立っているのもやっとの烈風。あまりの寒さに先へ進むか悩んだけど、周りを見渡すとたぶん風の抜ける道は地形的にここだけで、これから先は風も弱まるだろうと判断し前進。
こんな風衝地を進みます。ここってホント日本の山の上?という感じの浮世離れした風景。
もうすぐ白雲岳。凍土層があるらしく不思議な風景。
山頂。風裏は意外と暖かかく、1時間も景色を堪能しました。(風で服が膨らんでいます)
登ってきた道。
旭岳方面、最高の展望。まだ登っていない方は大雪山、イチオシです。100名山なので旭岳だけ登る方が多いですが、私はここ白雲岳周辺が一番好きです。他のあちこちの沼もいいし、お鉢平一周もいい。・・どこも素晴らしいです。
帰路、途中の無加川でロッドを降ると本州サイズのヤマメやニジマスが遊んでくれました。昨年の台風の大増水であちこちの川はズタボロだけど、野生動物たちはしっかり生きぬいていました。ちょっと感動。
やっと晴れました!
一望・雨の場所
夕映えと小麦
ホントに大雨になるのかな・?
花めぐり斜里岳
昨日は斜里岳へ。登山道の状況を見に行かねばならないという使命感、そして宿引きこもりの体に喝を入れるべく出発・・・しかし霧雨で真っ白、何も見えません。しかしこういうときは山頂は意外と晴れているもの、また晴れていなくても高山植物が出迎えてくれるので気持ちは晴れやかです。
例年よりさらに赤茶けているようにみえる沢の岩。鉄分の流出が多いのでしょう。寒いぐらい涼しく、上二股周辺は9℃しかありませんでした。
バクバクいう心臓に生きている実感を感じながら、チシマノキンバイソウが出迎えてくれます。
チシマフウロウ。今年は少し違うところにも生えていました。毎年少しづつ変わる植生、アメリカオニアザミなど迷惑な外来種もありますが・・
エゾツツジはちょっと元気なかったなぁ・・終盤か・・
なんだっけ・?たしか兄が弟を切ったという伝説から名付けられたハイオトギリ・・だったかな・・名前って忘れますよね・・
今年もありました。神社近くの白のハクサンチドリ。もう草葉の影で地味にようやく咲いている感じです。
ここはがれ場の急斜面。ムラサキに見えるのは・
ミヤマオダマキ。特に可憐に感じる花です。
チシマギキョウも岩にへばりついています。
チングルマはすでに総綿毛。
山頂までずっと霧と霧雨。晴れを待ちます。
山頂は16℃。上が暖かく、中間が寒いというこの日の気温。
一瞬の一面雲海。青すぎる青空。羅臼岳と硫黄山の山頂が見られました。そして良かったのはアマツバメの飛翔音が聞こえたこと。フォンと近くを何度も飛んでいました。なんか秋の空みたい。
帰路はまたまた霧の中へ。雲と花を感じる斜里岳登山。いい気分でした。