野付半島への途中、メロディーロードに。ここはわかりづらいのですが、走ると確かに「知床旅情」のメロディーが流れます。ただ直線道路の長さの関係で途中で終わってしまうのがちょっと笑えるけど。
冬、あんなにいたオオワシは1羽もおらずオジロワシだけが居残っていました。やっぱり適応力があるのかな・?
積雪期の五湖。やはり晴天時の風景は素晴らしいものがあります。それと静寂。スノーシューの「ザッザッ」という音が森と湖面にこだまして「人間ってやまかしい動物だなぁ~」と感じます。草むらをかき分ける動物の「ガサッ」という音は聞くことがあるけど動物の足音だ、って気がついた人は少ないと思います。多くの動物は足音だけで生死に関わりますから。でもクマはピシッピシッ、とかバキバキッとかベシッベシッという少し大きな音が聞こえるときがあります。ゾッとしますよ。
五湖の高架木道の向こう、海を展望する場所はいかにも知床。立派な角の雄鹿の前を気にせず歩いていくキタキツネ。今年は海水温が高く、流氷も怖いぐらい早く解けて無くなってしまったけど、こんな光景がいつまでも見られる(鹿は多すぎるけど)ことを願います。
家に帰ると・・
雪解けも進行中。
冬期知床五湖の初ツアーへ行ってきました。歩いているうちにどんどん空は青くなり、最高の天気に。
深い積雪の湖面の向こうの知床連山が素晴らしい!
バックの羅臼岳が大きく感じます。
海にはおそらく最後の流氷。気温はプラスで風も弱くスノーシューハイキングには最高の日和でした。このツアー、今年は五湖の駐車場まで試験的に除雪され公開されましたが素晴らしいのは確かです。ただ今年のように暴風雪が続くと閉鎖も多く、除雪をする方も参加者も負担が大きく(参加者の負担はツアー代とは別に除雪費一人2000円)またガイド付きでないと行くことができないというシステムなので気軽に行けるところではありません。なんでもそうなのですが、世界遺産になる前は良かった・・という声も多いのも事実。冬に閉鎖された五湖への道路は正式には徒歩でも立ち入り禁止なんだけど、以前は行く人も少なく現実的には黙認されていて皆自由に行っていたのです。でも世界遺産となり知名度も上がり訪れる観光客が増えるとそうはいかなくなります。昔のように自由に行きたいという理想は今でもありますが現在の状況を考えるとこのようなシステムを作りあげて行くしかないのかな・?とも思ったりします。でもいつかはしっかり確実な自己責任でどこへでもいつでも行っていい、という世の中になればいいですね。
暴風雪による吹き溜まりであちこち通行止めとなり行けるとことが限られているなか、今週は春を感じる鳥達の動きがみられました。
神の子池ではカワガラスのつがいが仲良く生活していました。
知床では久しぶりにヤマゲラ(本州のアオゲラの亜種)とこんにちは。こちらがジッとしていると警戒しつつも食事のシーンを見せてくれました。
アカゲラ、オオアカゲラ、コゲラも多数。ゴジュウカラなどのカラ類も多く、さえずる鳥も出てきています。
流氷は行ったり来たりですが、象の鼻からの風景はあいかわらず素晴らしい!
そして・・
今日も猛吹雪、陸の孤島。道路、交通機関はすべて止まってしまいました。今日帰られたOさん、Tさん、ホント出発できて良かったですね。あと2時間遅かったら出られませんでした。そしてこの除雪車、ウチの近くて壊れたようで一晩路上に置いてありました。フル活用で無理もかかるのでしょう。
それにしてもまた明後日も荒れる天気予報。気温が高く湿った雪が降るので除雪も大変。他にも大変なのが学校で悪天候による連日の休校で6時間授業が7時間になったり土曜日授業になったりと調整する先生もご苦労様です。明日のお客さんが来ることができるか・?ツアーはできるか・?まったくこまったことの多いこの冬です。