例年通りの夏の終わり、羽アリの大発生。別に害は無いのだけど、薪ストーブの煙突から侵入してきて室内でさえも窓際がアリだらけなのは気分のいいものではありません。でもこれでこの夏も終わりだなという実感がわきます。まあ昆虫の発生で季節を感じるのもたまにはいいものだと思いましょうか・・
カテゴリー: 自然
面白い!原生林
この夏に3年の月日をかけ(といっても許可が出るのに3年かかった)斜里岳原生林ハイキングコース。まだ鹿にも荒らされていない原始の森がここにあります。まずは大木に目を奪われますが、よく見ると珍しい蚊帳状のクモの巣があちこちにありました。クモの種類はちょっと調べても不明でしたが、知っている方がいたら教えてください。
そして散策路上に打たれた杭もよく見るとプラスチックの部分が荒れています。これはたぶんヒグマのかじった跡。ペンキやプラスチックなどの匂いがするものをかじる習性があるようです。皆さんもここや知床方面に行かれたら新しいペンキの跡やプラスチックを見てみてください。きっとかじったあとがあると思います。・・・ということはヒグマがいますのでご注意を(北海道の森はどこにでもいる、と思ってくださいね)
つるつる
稜線
夏山の季節はじまり
登山道整備も兼ねて斜里岳の山頂まで登ってきました。この山はかなりの斜度があり100名山の中でもキツイほうですが、沢沿いの道は登るにしたがって爽快になっていきます。例年は斜度の緩い下部に雪がたまっていることが多いのですが、今年は珍しい雪の残り方で上二股から上部のほうに結構ありました。これは冬の積雪が少なくて、春が寒くて解けなかったということでしょう。でもスノーブリッジ踏み抜きで何メートルも落下・・などという危険なことは少ないです。(雪の残る山をあまり登らない方には馬の背の残雪など「結構危ないじゃないか!」と言われるかもしれないので、不安な方は軽アイゼンぐらいあったほうがいいかもしれません。
これが馬の背の雪渓。まだ10日以上は残るでしょう。滑落注意です。
高山植物の代表、山頂直下のチングルマとツガザクラ。今年も咲いてくれてありがとう。かなり荒廃は進んでしまったけど、とても可憐で美しい花々です。
今週の日曜日は斜里岳山開きです!
今シーズン、そして今後の斜里岳
昨日、斜里岳登山道の下二股まで行ってきました。この辺りまでいけば大体コースの雪の状況はわかります。今年はとても雪が少なくて、例年登山者に恐怖を与えるスノーブリッジもほとんどなくて安心です。ただまだ水量は多いので登山靴+スパッツでも少し濡れるかもしれません。
そして申請から3年もかかりましたがようやく斜里岳清岳荘周辺の原生林ハイキングコースが延長されます。ここは北海道でも希少となった原生林で木々の誕生と死が見られる貴重な場所。この写真は昨日、森林管理所の方たちと下見に行った時のもので、背丈の笹が生い茂るところもあり、笹の中を泳いでいる感じです。歩きやすくするために月曜日に笹を刈りますが、できるだけローインパクトのコースにしたいと思います。完成したら早々に歩き方マップも作成したいと思います。お楽しみに。
飛び始めました!
野性の目つき
遊び満喫の一日
知床峠から約1時間半ほどのところにある天頂山を目指しました。もう雪解けが進んでいてハイマツがあちこちに行く手をふさいでいたため山頂まで200メートルぐらいのところで、この春の「自分の頂上」はここにしました。眼下に半分氷の解けた羅臼湖、その右に知西別岳、後ろはオホーツク海、正面には国後島、そしてそびえたつ羅臼岳と不思議さを感じるほどの風景です。
途中の火口湖も登らないと見えない神秘さがあります。でもその縁の雪の急斜面をトラバース(横断)していくのは慣れていないとかなり怖いでしょう。あるいはこの火口湖へ降りてしまって再び登るのもいいかもしれません。
汗をかいて下山したら岩尾別の無料露天風呂へ。最高です!ただこの写真は撮影者(女将)の目の前に蛇がいて大騒ぎ!・・温泉をちゃんと写せなかったという裏事情です。
帰路は素敵なカフェ(斜里町峰浜の「こひきや」さん)でお茶をして帰宅し、庭をぶらついているといつか自分で植えた桜が咲いていて幸せな気分。最近めずらしく晴れた日に思い立って出かけて充実した一日でした。
急斜面は怖いっす・・
以前から行きたかった知床峠から羅臼岳の南西ルンゼルートに行ってきました。
下からみると斜面というより雪の壁という感じのこのルート、この急斜面下まで1時間歩き、見上げるとそれほど急斜面に見えません・・でも無理せずスキーをデポし上を目指してアイゼンとピッケルを準備。雪はくされ雪という状態ですがつま先を蹴り込んでいくと順調に登れました。・・しかしふと下を見ると・・かなりの急斜面ではありませんか!・・それも雪渓の終わりは緩斜面ではなくいきなり岩やハイマツ帯・・
このぐらいの斜度です・・・滑落したら山頂ではなく天国へ登れるでしょう。正直怖いっす・・
しかしまさに絶景!
知床峠を挟んで知西別岳、天頂山、もちろん両脇はオホーツクと太平洋。
峠の開通時間の関係で山頂へ行く時間は無かったけど(スキーがうまければ往復可)自分にとってはとても楽しめ、冷や汗もかいた素晴らしい登山でした。でもこの急斜面を颯爽と降りてきた羅臼の登山ガイドI氏はさすが!