中標津の美味しいパン屋さんに行ったので少し遠回りし、羅臼に行ってきました。ここへ来たのはもう何年も前。知床半島の羅臼側の車道の終点で、いきなり道が終わっています。あとは漁師さんが昆布を干すために整備した玉石を平らに敷き詰めた浜が続いていて、以前はその浜を通らないように避けつつ奥の川の流れ込みまで歩いてマス釣りに行ったものです。またここは知床岬までの長いトレッキングの出発点でもあるけど独特の最果て感があります。目の前の国後島以外、何があるってわけではないけど一度行ってみるとウトロ側とはまた違った知床が感じられると思います。
投稿者: wpadmin
カムイミンタラへ
毎年恒例の登山だった大雪山。諸事情が重なりこの2年ほど行けなかったけど今年こそは!と行ってきました。目指すはまず黒岳。ロープウェイ、リフトと乗り継ぎ雲海の上に広がる山並みを目指します。
こんな木と岩の階段を1時間15分、大汗をかきながらひたすら登り。ここ数年不調の膝の痛みが極力出ないように、とにかく意識してMAXの半分ぐらいの速度で丁寧に足を置く場所を決めながら小股でゆっくりと歩きます。(疲れてくると特に下りで両膝が激痛で曲げられなくるのです・・)
突然視界いっぱいに広がる大雪の山々。(たいせつ、ではありません。だいせつ、です)ここ黒岳山頂からの風景は大雪山の大きさとアイヌ語でカムイミンタラの意味である「神々の遊ぶ庭」を一番手軽に感じられる場所でしょう。牛歩戦術で膝は大丈夫そうなのでこの目の前にひろがる御鉢平と言われる巨大な噴火口を時計回りに一周することにしました。
少し歩くと御鉢平から流れる川を渡ります。水は少なく靴底が濡れるぐらい。そしてこの景色、ニュージーランドやアラスカの川とそっくり。高い樹木も無く、雪や氷河で削られた地形だからでしょう。
大雪山で登山ガイドを始めたころ、最初に覚えた懐かしいアオノツガザクラ。高山植物は雪渓が解けた順に咲くので雪の多いところは紅葉と花が一緒に見られます。
スポット的に秋の色どりが現れます。
登ったり下りたり、大汗かいたり風で一気に冷えたりと服を着たり脱いだりが忙しい。気温は6℃~12℃で朝は霜が降りたとのこと。雪渓もかなり残っていて、これだと解けきらずに新雪が積もるでしょう。
北海岳や松田岳といったピークを越え、黒岳から見た反対側正面へ。後ろには最高峰の旭岳の山頂に登山者も見えました。あとは左側の稜線を歩いていきます。
間宮岳から見る「パンダの雪渓」・?パンダというよりニコチャンマーク?
苦労の後がうかがえる登山道整備。話に聞いていた工法です。斜里岳に応用できるか・?合わないか・?
黒岳にさえ登ってしまえば、あとはアップダウンのあるロングトレイル。疲れはあるけど独特の広大な風景に気持ちが良すぎて頭の中は至福です。
キキョウもあちこちに咲いていました。
白いところ、茶色いところ、黒いところ、黄色いところと大地の色も多様。不思議な稜線歩きです。
無事一周して戻ってきた黒岳ではナキウサギがカメラに収まってくれました。最後の下りも整骨院の石井先生からの遺言のようになってしまった教えの歩き方で膝の痛みも少なく無事下山。朝6時に出発して16時に下山という今回のテーマでもある「少しでも長く山の上にいる」ということも達成できました。登山を始めた方にはウチの近所の西別岳や藻琴山、そしてちょっと遠いけどここ黒岳はイチオシです。天気の良いときに登ることが必須ですが、黒岳にまず登ってみると大雪山とはどんな山かを感じ取れるでしょう。そして慣れたら、あるいは元気があったら是非「御鉢平一周」をしてみてください。他にも大雪山はいろいろなルートや沼巡りもあり長~く楽しめると思います。そして中級者以上になったらもちろん斜里岳にもチャレンジを!
山から帰ると
雨が来る
今日も一日急に風が吹いたり雨が降ったり晴れたり・・季節の変わり目です。少し雨が落ちてきたな、と思ったら前方から雨雲がやってきます。そこであらかじめ雨具を着て荷物にカバーをかぶせ準備を整えると見事なスコール。
雨が上がると知床K氏が登場。少し高い波の中、浮きルアーを投げては引いているとさっそくヒット。岸からのキャスティングでブリやシイラを上げているK氏の竿さばきは見事で無事にデカいオスをゲット。
浮きフカセしか持ってこなかったボクは高めの波と向かい風で浮きが良く見えない(目も悪い・)中、なんとかカラフトマスとメスのサケをゲット。よく見えるウキと浮きルアーを持ってきていたらあと2匹ぐらいは釣れていたかな・・明日から9月。ここ数年、サケが釣れはじめるのが早くて釣れなくなるのも早い気がします。一昨年までは9月の25日ごろにサケが岸よりしたピークだったけど昨年は15日ごろ。今年もそうなるかも・・
サケ初物
昨日、痛恨のバラシを続けた後、今シーズン初のサケが釣れたので帰宅後、嬉しくてビールやらワインやら飲んで酔っ払い横になったら朝になっていました・・昨日も天気が不安定で雷と雨が接近!濡れた体で海でカーボンの釣り竿を持って立っているのは人間避雷針・・他の釣り師も一斉に避難。30分後、誰もいない海に戻ってくるときれいな2重の虹が出ていました。
沖合で魚が跳ねていたのでできるだけ遠投し、沖に向かう流れ込む川の流れに乗せて糸を少しずつ出して70メートルぐらい沖で誘い、思い通りに釣れた一匹。今回掛けた魚はすべてこの釣り方だったのでシーズン初期の沖合にいる昼間のサケには効きそうです。課題は寄せてくるときのバラシの多さ。周りの釣り人に迷惑をかけないように強引な寄せが必要なので針やラインも含めたタックルの強化も必要でしょう。今日も行こうかな!
休日です
先日、知床半島方面の空に赤い虹がでました。これも不安定な天候が作る一瞬の造形。
今日から6日間ほど休館。久しぶりに大雪山に行こうとしたけど山の上は天気が悪い予報なので延期しました。そして夕方、食材調達のための出漁。今年のカラフトマスは極端に少ない魚影で実は木曜日にボウズ食らっています・・そのため今日は帰り間際に連続ゲットできてホッと一安心。オスの大物ですがさすがに少しセッパリになってきました。切り身として宿の料理に使えるのはこのぐらいまでかな・・
日没も日に日に早くなってきています。この時は18時。天に続く道はすっかり有名になり車やバイクがひっきりなしに通っていました。さて明日はどうしようかな・・
雲の切れ間に
淡水へ
昨年より夏に一度は行く淡水でのトラウトフィッシング。北海道へ移住する一つのきっかけとなったぐらい好きな釣りです。しかしこの時期は草木が生い茂り藪こぎが大変!虫も多いので長袖も着用しウェダーを履き、汗をかきながらロッドやラインの引っ掛かりを外しつつ進んでいきます。
まずは大河川の中流域へ。魚たちはかなりスレていて一投目だけはルアーをつつきにくるけど2投目からは反応なし。でも場所を移動しつつ投げると元気はつらつなアメマスが来ました。
50センチほどのやつはガンガン流れる瀬ということもあり、かなり引くため無理せず竿を寝かせ反発力を使って慎重に寄せます。(人の多い海でサケマスばかりやっているとこのやりとりの仕方を忘れていてハタと思いだす・・)
フライに換えると小さいながらもニジマスも来ました。
その後は大好きな湧き水の川へ。バイカモの間から少しサビの出たかわいいヤマメが飛び出してきます。
お腹が真っ赤なオショロコマ、と思ったらアメマス(たぶん)。環境により顔つきも違います。さらにいくつかのヤマメ、アメマス、ニジマスを釣った後、良い型のニジマスにぶっちぎられて終了。よく見るとカラフトマスも少し遡上していてその卵を狙いトラウトたちも付いてきていました。。久しぶりのドライフライの釣りはやはり楽しかったです。
不安定
宿業として一番多忙なお盆も終了。この夏もいろいろな方に来ていただき、いろいろなことがあったなぁ・と思い返したり、反省したり、対策を考えたり・・接客商売はどの業種も同じように「え~マジかよ!」ということもたまにありますが、多くの場合は楽しそうに「また来ます!」と出発されるお客さんを見て「やっぱり宿業っていいよな」と日々思います。また今回のウイルスは接客をなるべくするな、しゃべるな、という我らの業態を完全否定するものですが、考え方を変えて少し新しい運営方法も見えてきた感じでもあります。そして天候は秋に入りかけた感じで不安定。雨がざーっと降ったり急に晴れて蒸し暑くなったり。そんな不安定な気候も斜里岳や知床連山を一瞬、水墨画的な風景にしてくれます。
この季節、休みの日はほぼサケマス釣りですが、マス、いくら探してもちょっとしかいません・・一年ごとのハズレ年、当たり年のパターンにはまっていて昨年ならよ~く波打ち際を見ていれば昼間でも5~30匹ぐらいの群れが見つけられるのに今年はほとんどいません・・ということで初ボウズを食らいました。これはしばらくは(もしかしたらマスはもう終わりか・・)釣れそうもないかも・・
やっぱりハズレ年
2年で川に戻ってくるカラフトマスは豊漁、不漁の年がほぼ交互に来るのが特徴。(例外あり・)予想通り今年は不漁のようで昨年は結構見えた魚影がかなり少なめ。普段この釣りをやっていないとほぼ魚を見つけることができない状況です。チーム風景画の面々も苦戦で4連戦したH氏とM名人ですら初日と2日目に釣ったぐらい。4日目の今日はちょっと暑さの戻りの中でのんびりタイム。知床の海岸でまったりするのもいいものです。
歩いて探して狙って掛けた一匹は痛恨のバラシ(涙)この後はしばらく釣れず、夕方、皆が帰り静かになった波打ち際で良い型のオスが連続で釣れました。お盆が終わりやっと釣りに来ることができた執念の2匹。これで本日の食材調達の任務完了です。