厳冬期の春の嵐

昨晩から南からの強風が吹き荒れ気温も日中は5℃を超えました。

家の周りはあちこちに折れたシラカバの枝が転がっています。面白いのは意外に家にぶつかって来ないこと。風は家にあたり横を流れるように抜けていくのでそれに沿って飛んでいくのです。(でもたまに当たる)また折れる枝は枯れている枝が多いのであらかじめ切っておくと被害も抑えられます。

厳冬期の暖気はいいことがありません。アイスバーンになった雪が解けてその後は確実にやってくる寒気。雪が踏み固められたぐらいではそんな滑らないけどこの解けた水がテカテカに氷るのです。白い雪のアイスバーンも表面が解けて凍りツルッツル。そして事故も転倒も多発・・

いいこともありました。テント干し。風除室(内玄関と外玄関の間)に入れておくぐらいでは氷雪のついたところは解けないけど今日みたいな日ならよく乾きます。それにワカサギも早く干しあがりますね。

春によくみられる、雪原の表面だけ解けている状態。太陽光を反射して輝きます。今日は屋根の雪下ろしもしたし、暖かい日に合う仕事もあるものですね。

 

新本棚

解体した本棚の材料をほぼそのまま使って形状変更&場所移動終了。なにかカッコよく作ろうとおもったけどカッコ悪いアイディアしか浮かばずシンプルに。

本のスペースを3分の1にしたので今まで所蔵から厳選。どうも思い入れのある本や漫画、年に一度ぐらい情報を拾うために見返す雑誌など断捨離できません・・でも持っていてもたぶん見ないだろうな・・という3分の1は捨てることに、漫画の半分は中古本屋へ、どうしてもまだ捨てられない本は屋根裏へ上げました。近年のお客さんは(っていうか自分も・)くつろいでいるとき、スマホやタブレットを見ていることがほとんどで本や雑誌のニーズも減ってきていますね。そんな時代に合った宿の運営、目指していきます!

新築のような壁に萌え~

昨晩、静かで密度の濃い雪が降っていたので朝起きるとやはり結構な積雪。今日は壁塗りと除雪の肉体労働の日となりましたが、体を動かすのが好きなので(頭使うの苦手なので)やる気が出ます。

朝30分除雪してから壁塗り一度目。昼飯後30分除雪して2度目の壁塗り。夕暮れ時にまた30分除雪。塗装は太陽光のある明るいうちに塗らないとムラがわかりづらいのです。

ムラがあるかな・・?と思っていても表面が乾くと艶消しになり新築の壁のようにキレイになって一人悦に入っています。それでこの壁を見つめていたら本棚のあったここは時代に合わせて使いやすいように変えようと思いたちました。今のお客さんは皆、スマホで情報探すし本も漫画のゴールデンカムイと旅の雑誌以外はほとんど見ないし、それにソーシャルディスタンスがしばらく必要だから少しでもデーブルの間隔開けたいし・・本棚は縮小して違うところへ・・まだ頭の中にデザインはキレイに浮かんではいないけど形を考えるのはとても楽しいです。

かなり気をつけていてもやっぱり手や服は(これは腿のところ)ペンキだらけ。仕事したって感じ。

今日は嵐の後の晴天。斜里岳は素晴らしくキレイに、

知床連山も紫色に染まっていました。明日も楽しもう!

強吹雪

昨晩から今シーズン初の吹雪。でも予報の猛吹雪とまではいかないぐらいの強吹雪といったところ。JRや飛行機は止まり温泉も休館。宿の前の道は除雪車以外に通る車もほとんどなく皆さん家でじっとしている様子です。

降雪量はそれほどでもなくまだ雪は少なめ。でも細かい雪なのに湿っていてけっこう重く玄関前の除雪でも少し汗をかきました。気温は氷点下5℃なのにサラッサラの粉雪とは限らないのですね。またこの気温で強風、太陽も出ていないのでジッとしているとたちまち命の危険を感じます。

こんなときは室内仕事、塗料を塗る前にへこんだところをパテで埋めます。

この際だから石膏ボードの継ぎ目の段差も埋めておきました。(段差が出ること自体が下地の木材がナナメになっちゃってる証拠。素人だったなぁ・・)

マスキングテープを貼っています。これが手間。あと塗料が落ちてもいいように床もきっちり段ボールなどで養生。段取り8分です。これで明日の朝から塗って乾かし、夕方2度塗りして完成予定。電灯の明るさだと塗りムラが良く見えないので昼の明るいときに塗るのです。明日は晴れ予報。ハプニングなどありませんように。

 

新年

初日の出。明けましておめでとうございます。元日もキンと冷えた朝がきました。

恒例の来運神社への初詣は朝、行きました。昨年から夜の焚火もお神酒をくれる人も、そもそも過疎で人も少なくなったので密とは無縁になりました。

この来運神社は規模も小さく無名だけど、実は樹木も多様で野生動物が多いところ。なんか動いていると思ったらエゾリスが隠しておいた食べ物を掘り返していたよう。

サケの遡上の激減でオオワシの飛来数も減ってしまいましたが、すぐ近くにいました。

大みそかの夕映えと今(14時半)の斜里岳。今年は知床やこの山を眺めながら明るく前向きにすごしたいとおもいます。

スノーシューツアー準備

朝からちょっと吹雪。家の周りの積雪はまだ10センチぐらいですが、ウチから見える知床半島はいつも雪雲がかかっているので積雪は期待できそう。

4月から眠っていたスノーシューやストック、冬用のウェアーなどを出しツアーの準備をしました。もちろんワカサギ釣りの用意も。それに伴い靴や長靴も冬用に衣替え(っていうのかな?)。網走湖も氷結したので正月明けにはワカサギ釣りが解禁になるでしょう。楽しい冬がやってきました!

室内業務の日

今日は最高気温氷点下6℃、曇りで強風。たまの日差しも弱々しくて極寒日。こんな日は掃除に整理整頓。まずはやろうやろうと思っていた冷蔵庫の後ろの掃除です。

心配だったのは背面の四隅にある吸気口。買って数年でここがホコリで詰まり故障して修理費に何万円もかかったのです。

厨房の窓台もさすがに20年経つと水が跳ねたり漂白剤が付いたところがカビたり塗装が剥げたりしていかにも古い家のようになっていました。

まず手カンナで削れるところは削りあとはサンダーと手でヤスリがけ。削った木の粉で厨房中が白くならないように換気扇を回したり空気の流れを考えて換気をしたりと気を使います。深くまで浸透してしまった油っぽいシミは完璧には取れなかったけど、そこそこきれいにして床の塗装で残ったオスモカラーフロアークリアーを塗りました。明日もう一度塗って完成。家は大工っ気があれば合板ではなく無垢の木をあちこち使ったほうが途中で再塗装したり削ったりできて清潔感と味が長持ちするし自分の家により親しみが増していいです。失敗も自分でやったなら笑い事で済ませられるのでいいですよ。

 

北海道の冬支度

こちらの初冬は晴れ・曇り・雪の短いサイクルと風が冷たく気温もぐっと下がってきて真冬より寒さを感じる季節。オホーツクは雪は日本海側よりずっと少なく、しかし太平洋側よりずっと多いちょうど中間点。こんなさらさらの雪をスノープッシャーという道具でどけていきます。(北海道弁で”雪はね”)

タイヤは10月末に冬用に交換済ですがワイパーも雪用に交換。このゴムに囲まれたワイパーでないとたちまち雪がこびりつきアイスキャンディーのようになって解けた水や雪をかかなくなり前が見えなくなるのです。

トバも今年はオコジョにやられることなく8割の部分は完成。今年はマストバを多く作ったので脂が多く手がベタベタになりますが味は脂ののった魚が好きな方には好評だと思います。

皮をペンチではがしてあとはよく切れるキッチンばさみでチョキチョキと・・ひたすらチョキチョキと。マメができるので軍手必須。冷凍保存するのですが、脂が多いと特に冷凍焼けするので小分けの真空パックにしました。

報道では連日”過去最高”とか言っていますが、こちらは夜、連日今シーズン最低の気温更新。このあとマイナス14℃まで下がりました。風がないので思っているよりは寒くないですが、寒いです・・

そんな中、北の窓が一瞬明るくなり火球級の流れ星が・・そうだ!ふたご座流星群だ。防寒着をつけてさっそく玄関前で撮影開始。斜里岳は雲の中だったのでオリオン座と流れ星を狙い10枚ほど撮りましたが残念・ちょうどいいタイミングでこの方角に流れてくれませんでした。でも1分に一つは見られたので満足。普段の日でも5分に一つぐらいは見られるので流れ星や人工衛星は珍しくはないのですが、流星群はワクワクする・天体ショーのひとつです。

 

 

最高のおつまみ作成中

サケトバ作りの次の段階、何日か干したサケにカッターで切り込みを入れます。なるべくどの部分も均一に乾くように、かつ干し上がったときにハサミで切りやすいように慎重に・・

そして再び干し網の中へ。たぶんあと2週間ぐらいでできるかな、という感じですがこれからの天候次第でしょう。あとはどうかオコジョ、猫、キツネ、カラスなどにやられませんように!

北海道の冬支度の紹介。トバのカットの後、バイクのバッテリーを外しました。充電してできるだけ冷えないところに仕舞い、春に再び載せる前にも充電するのです。またキャブレターに残っているガソリンも排出して冬眠。草刈り機もガソリンを抜いて平らな状態で仕舞いました。春には一発でエンジンがかかりますように。

一気に

朝、なんか外が静かだな、とカーテンを開けると10センチほどの積雪!

今シーズン初の除雪車が来ました。葉っぱの落ち切っていないシラカバやカラマツに積もった雪はちょっと新鮮です。

午後には天候が回復してこんな風景へ。初冬のような秋の風景。

斜里岳も一気に冬化粧。

氷点下になかなかならない首都圏と違いここは一気に0℃を飛び越して冷え込みがきます。外の水道の水、抜かなきゃ・・

今日はちょっとの大工仕事と換気扇掃除をして、カムイトノトで一杯。アイヌ民族のお酒を復元した、ヒエで作った少し甘口のこの濁り酒はすいすいと飲みやすく、今日も一日いい日だったと思うのでした。