連日の吹雪

昨日、今日と北西の強風が吹き荒れていて吹雪、地吹雪の波状攻撃を食らっています。宿から斜里方面に向かう道は”基本的”に通行止めで左側だけゲート設置しています。しかしそこは自己判断、自己責任の北海道人。「このぐらいならなんとかなるべ」という顔で何台も入っていきます。たしかに道路を半分ぐらい吹き溜まりがふさいでいてボケッと運転していると突っ込んで出られなくなりますが皆さん慣れたもの。こういう「一応通行止めにするけど、自宅に帰るとか、もしどうしても行くなら自己責任でね・」的な規制、好きです。

愛着15年

15年以上愛用したコロンビアのジャケット。前半は釣りと外着として、後半は冬の大工仕事や土木作業、除雪にとヘビーに使い、元の色がわからぬほど色褪せ、ペンキだらけになってもしばらく使っていましたがファスナーも不調となり、落ちない汚れもひどくなったのでついに廃棄することにしました。少しゆったりめで薄いわりに暖かくボクの体型に珍しくマッチしていた愛用品。近年はダウンのジャケットが多くなってきたけど頻繁に洗うものはこれのように化繊の中綿で裏地がすべすべして着やすいナイロンの生地のものが適していますが近年こういったモデルは少なめ。最近、登山や自然のガイドよりも釣りや建築、土木作業で外にいることが多くなってきたので着るものもパタゴニア・ノースフェイスからモンベル・コロンビアへ、そしてユニクロ、しまむらになりついにワークマンと実用性重視となってきました。でもワークマンのコスパは素晴らしい!価格は7分の1、性能は3分の2ぐらいじゃないかな・・ワークマンは東北海道には一軒も無いけど(ワークマンさん、是非ここ清里町に出店てください!お手伝いしますので・)これからはネットなどで買って利用してみようと思います。

日没までの仕事

日没が早くって・・15時半を過ぎると手元が暗くなり気温も急降下。そのため16時ごろまでで屋外の作業は終了です。朝早くからやればいいのだけど9時ごろまでは氷点下10℃以下のことも多いのでどうも外に出る気がしません。まあこんなことを言っているのは今は時間に余裕があるからでしょうか。まずは半乾きになったサケトバをさらにきれいに熟成、干し上げるための切り込み入れです。

次に宿の前のシラカバを駐車や除雪、隣の畑の農作業の邪魔になる枝を払います。高枝切りバサミで切れない太い枝にはこのようにノコギリをひもでしっかりくくり付けて

脚立をかけて雪と氷で滑り落ちないように細心の注意で少しづつギコギコと落としていきます。それを拾って集めて細かい枝をナタで落とし薪ストーブの焚き付け用にノコギリやチェーンソーで50センチぐらいにし薪棚へ。面倒なのは歩くところ、運ぶための猫車を押すところ、そして枝や丸太に積もってしまった雪を毎回除雪することからら始めるところ。あ~積もる前にやっておけばよかった・・足の先の感覚が無くなってきたとおもったら氷点下10℃。今日は終わりだ。

ツアー支度

チェーンソーが不調・・最初はエンジンがかかり好調なのにアイドリングが段々遅くなりエンスト。そしてしばらくはなにをやっても再始動しません。しかし1時間ぐらいすると再始動。これの繰り返し。一昨日と今日は何度も何度もスターターを強く引かねばならず体中が痛くなり疲労困憊。一昨日は気温が氷点下8℃ぐらいだったので寒さが原因で不調なのだとおもったけど、今日はプラス4℃。どうも気温ではなさそう。

再始動させるまでの1時間を何度も使って風除室の掃除と冬支度。掃除やって木を切ってを交互にやりました。レンタルの長靴も使う人が少なくなってきたのとゴムの老朽化で何足か廃棄することにしました。長靴って田舎のオールラウンドシューズ。ここに住んでいるとほとんどサンダルと長靴しか履きません。周りの知人との会話も「ニューバンスとナイキでしょ」というより「アキレスやムーンスターもまあまあだけどミツウマって丈夫だべや」となります。

スノーシュー、ワカサギ釣りなどの道具を出しました。ここ2シーズンはホント積雪が少なく山以外はスノーシューの威力が発揮できなかったけど今年こそツアーが始まる1月下旬までにはしっかり積もってほしいです。あとは湖の氷結が待ち遠しいな!

 

休館日の仕事を一部紹介

宿が休みの日は何やっているの?と聞かれることもありますが釣りだけではありません。例えば今日は蓋が閉まりづらくなるほど付いてしまった冷凍庫の霜取りから。外の気温が昼でも氷点下6℃と低かったので寒い風除室(外玄関と内玄関の間。北海道の家では暖房が一気に逃げないようにするためドアが2重になっているところが多い)に冷凍したサケやイクラなどを一時的に置いておけるのです。(外に置いたらカラスとキツネとオコジョの餌食)この上蓋タイプの冷凍庫は冷気が逃げないので霜もなかなか解けないため暖房用の電気ヒーターで強制解凍。1時間ほどですっかり解けて排水しました。

次に先日伐採してもらったシラカバの玉切り。(薪ストーブに入るように50センチぐらいに切断)やり始めるのが遅くなり雪が積もってしまったのでまずは除雪。のんびりしていると手間が増えます。シラカバは”パッ”とすぐに燃えちゃうので薪としてはイマイチですが、我が家を風から守ってくれた木。ありがたく最後まで働いてもらいましょう。しかし途中でチェーンソーが不調に・・エンジンがかからなくなったうえにチェーンに熱で解けた雪が凍り付いて氷漬に・・半分ほど切ったところで強制終了。ちょうど15時のお茶の時間だ・・

お茶を飲んで休憩終わり、ってもう外暗いじゃん・・・!15時45分には暗くなり30分後には真っ暗。北国の冬は夜長なのです。で、とば作りに。冷凍庫の霜取りと合わせて釣ってさばいておいたサケを解凍。塩をすり込み30分してよく塩抜き。いつも少ししょっぱくなるので少し長めに流水で塩抜きしました。

干し網で3週間ぐらい乾燥です。四角い白いところは昨年イイズナかオコジョに食い破られたところを直した場所。買ったばかりで悔しかったので修理して使っています。動物たちには真夜中にやられるので今年は寝る前には風除室に取り込んでいます。こんな感じで日の短い冬の一日はあっという間に過ぎていくのでした。

ありがとう。よろしく。

2009年、ちょうど人生の楽園のロケがあったころ、前の車が壊れて急きょ価格優先で購入したミラ。12万キロ走行したものの何度かの修理で快調に走り続けた家族の思い出の車だったので買取業者さんが持っていくときにはジンとくるものがありました。(歳のせい・?)年式も古く走行距離も多く車検ももうすぐ切れるので、いくら悪いところが無いとはいえ、車としての人生は終わりでしょう。この車、色も含めてけっしてカッコイイとはいえませんがバランスも良く乗りやすくて気にいっていて感謝しかありません。ありがとう!ミラ!

で、次の相棒は2012年式のラクティス。トヨタ認定中古車で関東で購入。購入時の走行はなんとまだ16000キロ!FFなので雪が積もったときとツルツル路面の時の上り坂が苦手だけど、まあ95%のシーンでは問題なく走れるでしょう。実際、この近辺ではFFのアクアとか前の型のプリウスとかいっぱい走っています。この車、内装は安っぽいけど、車体の丈夫さ伝わってくるし高速の安定感は抜群。燃費もこちらでは18キロぐらい走るしそこそこ広いしお客さんの送迎やスノーシューツアーの時以外は楽しく乗っていこうと思います。よろしくラクティス!

植林助っ人

建物北側の残っていた6カ所の植林を知床のガイド屋ピッキの若月さん夫妻が手伝ってくれました。一年中野山にいてDIYでリフォームもやっているだけあって苗木の採取、植林も手際がとてもよくすぐに終了。今、朝晩は氷点下になり霜もおりているけどどうにか無事に育ってほしいです。

 

15年ぐらい働いておくれ

朝うっすらと積雪があった今日は月曜大工ではなく日曜植林。先日伐採したシラカバたちは20年間、北風から建物を守ってくれましたが、暴風で折れて電線に架かり停電も起きました。そこで次は折れないと思われる15年間ぐらい働いてもらうべく植えることに。まずは近所の道端や荒れ地で雑草の狭間に生えていて切られる運命にある幼木を探して採取。幼木でも根切りに労力がかかります。

伐採した木の間に穴を掘り、水をたっぷり入れてから植樹。足りない土は排水溝から流れ出てきて詰まる原因となる土を採取して一石二鳥。今日は夕方2時間だけの仕事だったのでまずは5本です。あと5本ぐらいは土壌が凍結する前に植える予定。無事に育ってくれることを願います。

20年間感謝

木が折れて電線を切ってしまうのを防ぐために伸びたシラカバを北海道電力さんが切ってくれるというのでお願いしました。北側のシラカバです。

暖かな日差しが徐々に無くなり北風が吹き始めてきました。しかし高所作業車2台と見事な手順で警備員も入れて10人ほどがテキパキと作業を進めていきます。結局今日は屋根のペンキ塗りもできず作業を一日中見ていました。やっぱりプロ集団の段取りはとても勉強になります。

キレイに決まった方向に倒すためにある程度枝を払ってから根本を切ります。一番感心した手順は電線や電話線に囲まれた樹木の伐採。高所作業車のバケットをなんとか差し入れて枝を払い、もう片手の小型のチェーンソーで幹を抱え、1.5メートルぐらいづつ切って丁寧に下に落としていき、電線などより低くなったら根本を切っている人とタイミングを合わせて上の人も押し、倒すのです。素晴らしい!

そしてキレイに伐採完了。北側が明るく、宿を作ったころの風景になりました。

幹の部分は薪ストーブ用にということで置いていってもらいました。薪割りだ~!

ゴミ箱の後ろの木。年輪を数えるとやっぱり20。開業2年目から今までよく宿を風から守ってくれました。ありがとう!

今日はとても寒く、今(22時半)外は氷点下1℃。いつのまにか氷も張るようになってきました。さっそく昨年伐採したシラカバで薪ストーブを着火。暖かさは格別で今日も酒が進みました。

冬支度

ようやく晴れました。釣りで汚れた車をしっかり洗い、そろそろ朝晩氷点下になる日が出てきそうなのでヴォクシーのほうもタイヤ交換。軽自動車と違ってタイヤが重い・・でも長いレンチのおかげで簡単にボルトを緩めたり締めたりできてちょっと気持ちいい。やっぱり道具だねぇ~

家と物置の間にあった板やケースなどを一時撤去。風の通り道に物があると落ち葉が大量に積もってしまい湿気と虫の温床となるのです。

晴れ渡った今日の夕方の我が家。斜里岳の雪は少し解けたけどもう消えないかも。宿が休みの日はなにやってるの?とよく聞かれるけど、改装、メンテンナンス、掃除に事務仕事、会議だ、保健所の巡回だと意外にやることが多く、時間の融通は利くけど暇はないというかんじです。もちろん釣りも行きますが・。