青い水、青い空

神の子池をよ~く見ると30匹ぐらいオショロコマが越冬中。年中水温一定のここは魚にとっても冷暖房完備の快適空間なのでしょう。

池を見に行く、だけのツアーではありません!新雪を存分にラッセルしたり滑ったり飛んだり登ったりとスノーシューの威力と楽しさを満喫できるツアーです。

流れ出している川では水生昆虫を探して食べているカワガラスをよく見かけます。

今年は積雪が少ないけど藻琴山は登りも下りもやはり素晴らしい!楽しい!

トドマツの樹氷の向こうにはようやく全面結氷した屈斜路湖が広がっています。(黒く見える湖面も透明な氷が張っていました)

ハイマツの踏み抜きに少し戸惑いつつ一気に下ります。

ダケカンバの樹林帯からは「雪が重いよ~」と聞こえてきそう。

知床のツアーでは歩き始めると最高のタイミングで晴れ上がってきました。ヒグマの爪痕。

原生林を抜けると水平線の彼方までの流氷原。

エゾシカと流氷。知床の冬の風景。

象の鼻から流氷原、知床岬、知床連山を展望。風もなく太陽さんの暖かさを感じていつまでも居たくなりました。

鳴き声を聞いてよ~く探してみるとオジロワシのつがいが氷の上でたたずんでいます。

フレぺの滝からも知床連山と多数の鹿たち。

フレぺの氷瀑は自然の抽象芸術。

今回のビックリはこのゴジュウカラ。頭上1メートルぐらいのところに飛んできて逃げないのです。人間は大丈夫だ、としっかり認識しているのでしょう。今週も最高にいいツアーができました。明日ごろから急に暖かくなるようだけど、まさかもう春じゃないよね・・・?

 

 

羅臼の流氷

流氷に囲まれたシャチはいなくなったようですが、羅臼の流氷を見に行ってきました。知床岬を周って羅臼側へ流れ出した流氷は動きも早く、押し出されたものなので凹凸が激しく、また沖合いの氷が来るので砂などの汚れがなくてとても綺麗。藍色の海に真っ白な氷が映えます。後ろは国後島の羅臼山。ホント距離は近いけど地政学的にますます遠くなったなぁ・・

羅臼港には約80羽のオオワシ、オジロワシが集まって観光船から与えられる餌を待っていました・・・防波堤にもびっしり。とりあえずワシたちを見たいという方にはいいところではあります。

海からそそり立っているのがわかる羅臼岳。高い!

つがいでいることの多いオジロワシ。

見事な飛翔姿も見られます。

南へ下って野付湾で夕方1時間だけ釣り。凍った海のこの雰囲気が好きなのです。また食べてみたい魚がいます。

狙っていたのはガジとかギンポと呼ばれているウネウネ、にゅるにゅるした見た目も蛇のような嫌われ者。でも実は美味いという魚。時間が無いのでテントも張らず、穴も人の開けた穴でやってみたけどチカのみでした。氷の上に置くと10分ぐらいで凍ります。

風もあり体感的にはホント寒かった・・帰路はサンピラーを見ながら1時間のドライブ。道路には雪も少なく平和でいい一日でした。

 

氷の造形

昨日の朝は氷点下20℃まで冷え込みましたがこんな日の朝は家の周りでもハッとする光景がひろがっています。玄関前のシラカバの太い幹にも氷が結晶化して雪印の針のよう。

車も面は霜が、角張ったところは枝と同じように結晶化した氷が付いています。

ウチのゴミステーションの網の部分も綺麗に結晶化。

枝もエビの尻尾や雪印の針がくっついていました。こんな光景も日が当たって数時間もすると解けて無くなります。ツアーで行く原始の自然の素晴らしさは特筆ものですが身の回りの現象にも癒されます。また次の冷え込みのときはどんな光景が見られるのか楽しみです。

厳冬!スノーシューツアー

この辺で一番気温の低い時期が流氷の来る今の2月初旬。しかし1週間ほど前の0℃前後の暖気で霧氷の付き方が例年のエビの尻尾と違いアイスキャンディーのようになっているところが多かったです。そしてこの日はは一気に冷え込んで藻琴山は昼で氷点下15℃。日差しも弱かったけど風も弱かったので登ることが出来ました。

登るにつれて霞が取れてきてオホーツクの一面の流氷も見えてきました。

北海道の冬山の美しさと歩く楽しさを特に感じる山頂を望む稜線歩き。雪庇の踏み抜きに注意して進みます。

屈斜路湖が凍っていない!・・例年なら1月中旬には凍っているのに・・春のトラウトの釣りが早くできるぜ~なんて喜んでばかりもいられません。そのうち生態系に影響が出るのは必至でしょう。

最後の急斜面を登って山頂着。最高の気分ですが冷え切る前に厚着。

風が当たらず日差しの当たる場所を探し、お湯を沸かして昼食。低温でボクは手の指先が、Sさんは足先の感覚が・・・巷で高評価のテムレスのウインターグローブを新しく買って使ってみたけど自分には氷点下5℃ぐらいまでなら軟らかくて暖かさも充分だという感想でした。さすがに氷点下15℃は厳しいかな・・

知床へ。天に続く道は一本の白い道として伸びています。

沖合い10キロぐらいまでは流氷がびっしり。秋までの海水温があまりにも高かったので心配でしたがとりあえず氷は来ました。やはり冬はこの風景こそ知床でしょう。でもなぜかオオワシが少なかったな・・・

スノーシューを履き新雪でコケるとお尻が足より低く埋まってしまいなかなか立ち上がれません。山の中で一人でコケると「コケただけで遭難!?・・」と焦りますが掘ったり踏んだり柔軟に動いたりして足をなるべく低い位置に持って来て手やストックを使ってなんとか立ち上がります。皆で行ったときはあたふたしているのを見ているのがちょっと楽しい!?(悪趣味)

男の涙も流氷がびっしり。冷たい風が嫌なのか鹿たちは森の中にいました。

暖気の名残でフレぺの滝上部の草はアイスキャンディーに。

帰路、ちょうど流氷原の向こうに沈む夕日が見られました。

モアン山へ。ちょっと怖い小川の橋だけど余裕を見せてくれるKさん。いろいろ、かなり、とても楽しませてくれました。

こんな牧草地の真ん中を歩かせてくれる牧場の方の心の広さに感激。

皆さん健脚だったので全員登頂。春になったらこの下の「牛」マークを見て「あの山に登ったんだな」と思ってもらえれば2度楽しめるでしょう。

西別岳に向かって降りていく感じ。積雪が少なかったので両脇に笹が出ていましたが登山道は大丈夫。

風の当たらないカラマツの森の中で昼食。こんな場所で食べるカップ麺もカップパスタも最高です。

いつも感心してしまう「自己責任」の看板。遊びって基本的にこれですよね!現代社会の中では周りにも自己にも「危険を察知する能力」を学べる、感じ取れる場が少なくなってきているので、そんなこともツアーで感じ、お伝え出来たらと思っています。

ツアーは連日低温でしたが、それだけに雪がすべて結晶化した雪印に!厳冬期らしい体験の出来たツアーとなりました。やはりこの時期のスノーシューハイクは素晴らしいです。

 

 

 

 

キツツキ観察にワカサギ釣りを

今日は一人で好きなフィールドである女満別湖へ。例年より暖かい中(といっても朝は氷点下10℃、昼は氷点下2℃)広大な湖にポツンとテントを張って森の音などを聞きつつ食材調達です。

たまに10分ぐらいアタリが無くなるときもあるけど9時から15時までほぼ入れ食い。さすが女満別湖!そんな中で釣れたワカサギサイズのウグイ君ゲット。最初は気が付かずにキープするところでした・・

ボクが考案した針外しを紹介。見づらいけどバケツの真ん中にナイロンラインをピンと張ります。そのラインに釣ったワカサギを糸が絡まないように引っかけ、少し引いて針だけをラインに掛けます。

そして引っ張っているラインを指で下に押すと魚が外れるのです。外れづらい場合は指で魚の頭を押し下げて外します。でももうちょっと考えて工夫するといい針外しができそう。特許取るかな・・

今日はすぐ後ろの森でクマゲラとアカゲラがしばらくコンコンやっていました。ここでのワカサギ釣りは静かでキツツキの声も木を叩く音も聞こえるし、他にもオジロワシやオオワシもいます。テントで釣りをしていてクマゲラの声を聞いたら外に出て観察、なんて一番いいですよ。さて今週末から3月上旬までスノーシューツアー月間。事故や怪我を出さないように細心の注意をはらって最高に楽しんでいただこうと思いますのでよろしくお願いいたします!

 

 

嵐の後の美

猛吹雪の後、JRもバスも動いていないためお客さんも来られません・・一日中除雪・・

知床もようやくそこそこ雪は積もったけど例年より少な目。笹がときおり出ていて雪の中が空洞化しており、少しヘビーなSさんは踏み抜いてよく見どころを作ってくれます。

今回は天気が悪く冬型の気圧配置なのに暖かく、気温も氷点下2℃ぐらい。真冬の暖気は解けて凍るのでいいことはあまりありません。でも鹿たちは一生懸命に雪を掘って下の草を食べています。

上空は冷えているのでしょう、雪が結晶化して降っていました。なんか変な気候・・

ちょっとでもいい天候を求めて摩周湖外輪山のハイキング。枝葉も凍り漬けや霧氷などいろいろなパターンの樹氷ができていてとても神秘的な絶景でした。

エビの尻尾だけど、言い方によってはフロストフラワーなのかな・・?

薄日に照らされた幻想的な霧氷。

ここでも見せ場を作ってくれるSさん。お尻が足より上になってしまうとなかなか起き上がれません。シャッターチャンス!?

雪庇を風よけにしてランチタイム。妙に暖かい・・

上空ではオオワシが摩周湖からの上昇気流で滑空していました。

この日最高の贈り物、霧氷と虹と摩周湖と。絶景とはこのことを言うのですね!

カムイテラスでちょっとくつろぐNさんSさん。

皆さんが帰路について3時間ほどしたら斜里岳が・・今さら姿を見せやがって・・・

今日も掃除と除雪。さすがにこんな重い雪が乗っていたら屋根が心配なので雪下ろし。

羅臼岳も夕焼けに浮かんでいました。

海は流氷で真っ白!やっと冬らしい光景勢ぞろいです。

 

 

孤島となる

昨日の夕方は斜里岳に少し雲がかかっているぐらいで月あかりもきれいで夜から猛吹雪の予報、なんて当たるのかなぁ・・と・・

当たりました・・明け方から風が強くなりこれを書いている時点ですでに16時間猛吹雪が続いています。

窓の前の屋根にも吹き溜まりができて視界がだんだん悪くなってきました。道路も鉄道も女満別便の飛行機もすべて止まり、道の駅もきよ~るも閉鎖。清里、斜里、小清水の住民の多くは陸の孤島となり、明日もJR釧網線は運休なのでウチのお客さんも来ることができません・・っていうか道路の除雪が来なくちゃお迎えに駅にも行けません。というか道路が開通してバスが運行して飛行機が飛んで最後の最後に鉄道が復旧することが多いから、いつJRのお客さんは来ることができるのだろう・・まあこういう時は動画でも観て酒を飲みつつ仕込みを進めることがいいかな・・

氷平線で釣る

シーズンに一度は行きたい野付半島の内湾の氷上釣り。冬は水平線がみえるほど広大な浅い海が凍り氷平線と呼ばれています。今日は曇りだったけど気温も低くなく(といっても昼で氷点下2℃)風も弱かったので釣りも風景もワシたちも充分に楽しめました。

近くのおっちゃんに釣れるか聞いてみると、朝から11時までで20匹しか釣れないとのこと・・こりゃボウズかな・・と10分ぐらい擬餌針を上下していると群れが来て大きなチカがいきなり入れ食い!徐々に引き潮で流れも強くなり、1.5mあった水深がみるみる浅くなり3時ごろには60cmに・・

穴を覗いていると擬餌針に寄ってきてパクッと咥える姿が見えてエキサイティング!魚によってはこの時のように目の前に来たのに素通りしたりうまく咥えられなかったりして生態観察が楽しいです。見ていると5匹ぐらいが寄ってきてつついたり道糸に触ったりして竿先にアタリが出るけどそのうちの1匹が咥えて釣れるかどうか、という感じでした。ボクは基本的に竿は横に置いておいて道糸を直に指で持つ手釣りです。

すぐ近くでオオワシとオジロワシのバトルが!たぶん餌をめぐっての争いだとおもうけどこの時は引き分け。

国後島がホント近く、陸続きというか氷続きに大きく見えます。あんなに近いのに当分は行けないだろうし行ったら帰らせてくれないだろうなぁ・・

スノーシューツアー2024始動!

きよさと観光協会主催のスノーシューツアーが始まり、昨日は神の子池、今日は新しくできた「ほしかぜの丘」のガイドに行ってきました。まずは神の子池へ。前日の吹雪でふわっふわっの新雪。最初は嬉しいのですが、森に入るとスノーシューを履いていても膝上までもぐりひたすらラッセル・・みんなで先頭を交代しつつ進みました。

まだ積雪自体は60cmぐらいと少ないものの冷え込んでいてしぶき氷もあちこちにでき、ザックに付けた水分補給の水も皆さん凍っていました。

私は諸事情で池手前で折り返したので池の写真はありませんが皆さん人のいない静かな冬の神の子池を楽しめたよう。帰路は川沿いにおりましたが、窪んだところは腿までもぐる雪・・斜面の登りは皆で蟻地獄体験のようでした。

ここが元町営牧場だった、ほしかぜの丘。そう、ウチの正月のツアーで毎年行っていた「一本のシラカバ」のところを町が昨年名付けたのです。ここは広大、絶景、爽快。斜里岳から知床連山、オホーツク海も展望できる(ウチと同じじゃん・・)丘。登りは汗をかきましたがこの風景で疲れを忘れます。

写真ではワシが小さいけど1月までオオワシ、オジロワシが集まる河畔林の後ろにあるため斜里岳をバックにワシたちの姿を見ることができます。

一本のシラカバの少し下にはほぼ皮だけとなったサクラの木が生きています。

雪原はすべて雪印マークの結晶の雪で覆われていました。キラキラと反射して素晴らしくキレイです。

振り返ると誰もいない大雪原に歩いてきた軌跡が。今日も心に残るツアーができました。

家に帰って海を見ると知床から網走沖まで流氷が現れていました!今年もよく来たね、待ってたよ!

 

晴れが来た!

今日もまずは水産加工から。みりん干しの調理液に2日ほど漬けたチカとキュウリウオを干し網に入れて3日ぐらい干して旨味を出します。干すと言っても氷点下なので凍りつつ乾燥していく感じです。

観光協会のイベントのスノーシューツアーが週末にあるのでちょっと下見に。ほしかぜの丘にも行くので下のオオワシ・オジロワシポイントへ。サケの遡上はほぼ終わってたようですが、まだ20羽ぐらいは沢沿いにいました。

オジロワシは全体を見渡す木のてっぺんに。ボスかな。

嵐の後はやはり晴れます。今日の夕映えの斜里岳も見事でした。