雲海絶景

夕方、どんよりドヨドヨの暗い道を走り、濃霧の中ズンズン山道を登っていくと雲の上の津別峠展望台に。予想通り雲海の絶景が広がっていました。

屈斜路湖全体を埋め尽くしている雲。外輪山である藻琴山、知床連山、もちろんウチの裏山の斜里岳も標高750メートルぐらいから上が突き出ていました。

右から斜里岳、海別岳、知床連山。北海道にしては珍しい細いつづら折りの山道を登ったところにある標高950mの津別峠展望台。よくこんな山の上に作ったものと感心しきりですがおかげでこんな風景が登山しなくても見られるのは素晴らしい!北海道でもたぶん一番雲海が見られる確率が高くなおかつ絶景なのはここでしょう。次は知床峠かな。

急こう配の山道を下りていくとエゾシカだらけ。彼らはいきなり目の前に飛び出してきたりするので細心の注意が必要。このあと弟子屈ラーメンを食べて満足した夕方でした。

 

初秋とフクロウ

こちらオホーツクはあの猛暑はなんだったんだ・・というくらい快適な晩夏を迎えています。日中も今日は22℃で風も爽やかで爽快。天候は不安定ながらもやっとほっとする季節となりました。

22時ごろエゾフクロウが宿前の街灯にやってきました。気が付いたのはこの夏では初めてだけどたぶん頻繁にやってきているのでしょう。たぶん街灯に集まる虫かそれに集まるネズミを狙っている様子。暗い中での撮影はボクのような素人にはホント難しくて後ろ姿のこれが精一杯。でもフクロウは幸福を呼ぶと言われているし、これからもいいことがあると思っているだけで幸せな気分です。

最繁忙期を越えました

半月ぶりのブログの更新ですみません・・今年からアルバイトの方もいなくなり女将と2人でこの2週間の最繁忙期を乗り切りましたが、こういう働き方をするとどこの宿のオヤジと女将もどこかガタがくるのです・・実際、ここ数日は食器を落としてい割る、醤油も落としてぶちまける、テーブルの上のお茶はひっくり返す、足はあちこちにぶつける、と疲労+年齢ってこうなっていくんだ、と呆れるというよりなるほどと納得している感じ。ホント気をつけねば・・そして今日と明日は休館、抜け殻のようです・・そんな中でも一瞬の美しさには癒されます。最近は天気が不安定ですが、それだけに虹のかかることも多いです。

空に雲があることが多く夕焼けも赤くなっています。ウチの前は絶好の夕焼けスポットなので夕食前の撮影会のよう。広大な畑の向こうに沈む夕日を見ていると「北海道にいるんだなぁ・・」と今でもなんか感動しています。

クマゲラがやってきた!

40℃近い酷暑も一服。朝。夢かうつつかクマゲラの鳴き声??で飛び起きると玄関前のシラカバに留まっていました!そっと近づき窓越しに撮影。

しばらく鳴いたあと窓を開けたら逃げちゃったけどその後も周りの林で鳴いていました。アカゲラはよく来るけどクマゲラは初です。(でも気が付かないだけでたまに来ているのかも・)これで木を掘って虫を食べていたらこのシラカバも切らねばならないけどどうやら縄張りの主張に来ただけかな。今年はエゾユキウサギ、エゾシカ、クマゲラと来訪者の顔ぶれも少し違っています。次は誰が来るのか楽しみです。

酷暑続く・

先日久しぶりのゲリラ豪雨となり斜里岳でも沢の増水で帰れなくなって救助される人が出たりしましたがその豪雨でさえもまだ乾ききった大地には水分が足りていないよう。虹はキレイだったけど。

麦の収穫も一気に始まり3日でほぼ刈られました。麦草ロールの季節ですが・・

ニュースでやっているように40℃近い気温が連日続いています・・海の魚もかなり変わったけどここまではかつてなかった異常事態。この周辺の家はエアコンの無い家が多く(ウチも居間にしかありません・・)町からエアコンのある施設へ避難をするようにという連絡も連日きています。

休館日には避暑のために知床峠に行ってみたけど全く涼しくない・・・例年なら峠で10℃は下がるのになんで??

夕方釣りもしてみたけど、海には小魚一匹見かけませんでした。夜に虫は出るけどセミも鳴かず、沈黙の夏となっています。暑い夏となって約ひと月。早く涼しくなってくれぇ~・・

珍客

午前中、掃除をしていて玄関を出ると久しぶりに目の前にエゾシカがいました。5mぐらいの距離でも逃げないところをみると知床か阿寒摩周の国立公園でのんびり暮らしていたやつかも。撃たれちゃうよ~

なんとなく畑の道を山のほうに向かって歩いて行きましたが、農家の敵でもあるし逃げるならさっさと逃げなと言い聞かせました。(通じていないと思うけど・)

季節は進む

昨日から急に涼しくなりました。連日35℃でフラフラでしたが今日は22℃。晴れて風もあり心地よいオホーツクです。鳥たちの子育ても一段落か・。でもまだウチの前でさえずっているアオジ君、がんばって!

南風で膨らんで見えるニュウナイスズメ。幼鳥かな。

今年もイタドリの中で子育てにいそしんだベニマシコ。鮮やかな色です。

連日の猛暑と少雨で干ばつ気味のようですが小麦も色付いてきました。オホーツクを望む小清水峠(ハイランド小清水)や清岳荘など高いところからはパッチワークの大地が見渡せます。是非行ってみてください。

 

夏山シーズン始まり!

日曜日、斜里岳の山開きとなりました。山開きといっても6月1日から登山口までの林道が開き登ることはできるのですが、通常雪もだいたい解けて登山道整備も一段落し、一般の方も登れるよ、という感じが山開きです。神事も行われ、この日は天候に恵まれて約200人ぐらい登ったよう。特にヘリも飛んでいなかったので皆さん無事に??下山したのでしょう。ウチの常連Nさんも登ってきて花がキレイだった、と言っていました。想像よりかなりキツくて辛くて危ないところも多い斜里岳ですが、下山したときの充実感は最高です。チャレンジャーを自負する方は是非!

斜里岳へ

今年も登山シーズンが始まりました。まずはウチの裏山、斜里岳へ。6月29日の山開きに備えて登山道整備です。今回は登山道の状況を知るために役場の人や観光協会の事務局長など多人数。さながらツアーのよう。

標識テープを付けたり、枝を払ったり草を刈ったり沢の踏み石を直したり。ウコンウツギもいい感じで咲いています。

半分ぐらいまで登るとかなりヤバいスノーブリッジがありましたが山開きまでには落ちそうです。

晴れた下界とオホーツク海の風景。

残雪は長さ5m~30mぐらいのところが数か所。踏み抜い2度落ちましたが落差も少ないところで無事でした。

今シーズン最後の花見(チシマザクラ)。馬の背手前まで行って下山しましたが、あと1週間は上二股から上の残雪の踏み抜きに特に注意です。今の斜里岳は危険度は高いので慎重に楽しんでください。

筋肉に疲労が残りながら今日は地元の小学校で安全授業。寒いこちらの冬に災害が起きた時にどうやって凍えないか、などを講義しました。オホーツクは災害の特に少ない地域ですが、もしものときに子供たちはしっかり生き抜いてもらいたいと思います。

津別峠から歩く

先週に続き、北海道東トレイルの津別峠展望台から美幌峠までの約10キロを歩いてきました。屈斜路湖の周りの外輪山の峠の中で一番標高の高いのが津別峠。この展望台は947mもあり左奥に見える藻琴山と約50mしかかわらず山岳展望といっていい絶景。

屈斜路湖と反対側には雌阿寒岳、雄阿寒岳が間近に望めます。ここへ至る道は北海道では珍しい急こう配の細い道ではあるけどキレイに舗装されているのでまだ行っていない人にはおススメ!これからのシーズン、湖が低い霧で立ち込めているようなときはここから絶景の雲海が広がることも多いです。

出発地点の逃げないエゾシカ。こいつがいるというこはダニーちゃん注意だな。

このコースは特に風景が素晴らしい!コースの多くが稜線沿いにあり標高も高いので屈斜路湖や斜里岳などの景観をずっと楽しめるのです。

947mの出発点から525mの美幌峠まで基本は下りだから楽だと思っていたけどけっこうアップダウンがあります。またダケカンバやエゾマツなどの大木の林を抜けるところなど変化もあり鳥も多く楽しめました。

最高の休憩ポイント。ただこの時のボクの温度計は27℃。暑かったので吹き抜ける風が嬉しい。今回の同行者は登山ガイドの大野さん。彼女は若手なれどベテランのような安心感のあるガイドさんです。帰宅したらダニーにやられてたとか・・

広大な美幌峠牧場を左に、藻琴山を正面に見ながら下っていきます。

岩が出てきてもうすぐ終点。ハクサンチドリが地味にお出迎え。

美幌峠着。この反対側は大勢の人でにぎわう展望所。天空のトレイルからいきなり俗世間に出てきた感覚。

〆は道の駅のクマザサソフト。実が詰まっているような重さで笹の香りがほのかに香る美味しさでした。北海道東トレイルでも今回の箇所は歩きやすさ、風景ともに素晴らしかったです。トレイルはスタートとゴールが違う場所なので送迎や車のやりくりなどが手間ですが歩くのが好きな人にはイチオシ。登山とは違うロングトレイルの自然の魅力が詰まったコースでした。このコースを作った方々、凄いなぁ・・