道北イトウ釣行2021初夏

10日ほど前、大宴会を開いているイトウを前にほぼ敗北した悔しさから再び300キロ先の猿払を目指しました。そしてまた来ちゃったよ・・のエサヌカ線。猿払までの一般道の300キロは信号も少なく、しかし取り締まりも結構やっていることもあり安全運転で走って5~6時間。景色も最高で気持ちのいいドライブです。北海道の地方の道はホント疲れません。(眠くはなる・・)

今日も道路が逃げ水で無くなって見えます。向うから浮くように近づいてくる対向車。

猿払川にはよく白骨化したエゾシカが沈んでいます。ぬかるむ泥底から抜けられなくなったのか老衰か・・生き物と水と大地の輪廻でしょう。それにしても川にはイトウの姿がかなり減ったと感じます。(データー的には数は減っていないらしい)。2年ぐらい前からエサの小魚やエビの姿もめっきり少なくなりそれに伴ってのことだと思うけど、その原因が人為的なものでないことを願います。

海では釣れるようになったと聞いているのでエサの小魚を探しに海に下るイトウの割合が増えたのではないかと・・河口や海も偵察。ホタテの町というだけあって猿払村の砂浜はホタテをはじめ貝殻でいっぱいです。

2日間の釣行も終盤。迎えてくれたのは野生化したミンクとウグイ君。無心と疲労のあきらめモードで海に向かって、もらった拾い物のルアーを投げていると・・

いきなり釣れました!!久しぶりの大物92センチ。河口の防波堤から釣ったので足場も高く、高波とテトラに走られてダメかとおもったけど、ちょっと強引になんとかいなし、たまたま買って持ってきた磯用の長いたも網(持ってきてホントによかった!)で波の合間を見計らってネットイン。掬って足下に上げた瞬間に”バキッ”と網の柄が折れました。横にすると折れることはわかっていたので慎重に縦に引き上げたけど魚の重さには耐えられなかったよう。初めて掬った一匹のイトウで折れるなんて「あ~あ」という気持ちもあるけどそれより「イトウはやっぱすげえ!」と思いました。(一張羅の竿(モアザン)が折れなくて良かった・・)次は人間を掬っても折れないような網を作るかな・・

まもなく夕暮れ。真っ赤な夕焼けの手前に新しく設置された中型の風車郡が道北らしい。・・防波堤から全力でイトウを持って浜に走ったので胸は苦しく足もつりそうだったけどこの一匹ですべてが報われました。(そのあと2回、足もとの波打ち際で中型がアタックしてきたけどフッキングに至らず)今回も海と川を行ったり来たりするイトウの釣り方もなんとなくわかってきたし野生動物ってやっぱりアナログなんだな、と再認識しました。秋も楽しもう!

 

 

ウグイのち月見

毎回「今日こそは釣れるだろう!」というプラス思考で出陣して1時間ぐらいすると段々「今日も釣れないのかよ~・・」と心折れてきます。そんななかでもウグイ君たちだけは遊んでくれるのはありがたいことです。ウグイばかり釣りすぎてエゾウグイと普通のウグイのだいたいの釣り分けとかかった時の引きで両者の違いが分かるようになりました。(だからなんだ?という感じだけど・・)エゾウグイ君、上唇硬いんだね。

小河川のインレットではワカサギを狙っていつものやつが来ています。ただ例年よりワカサギがかなり少ない・・それも自然のサイクルならいいけど・・

森にはオオバナノエンレイソウ。

雪もかなり解けた藻琴山の夕暮れ時。右奥200mにM名人が黙々とルアーを投げています。他にはだれもおらず屈斜路湖貸し切りのよう。

帰宅すると斜里岳の上に暗いオレンジ色の(カメラで明るく撮った。実際はかなり暗いの皆既月食が見事でした。凄いのは満天の星空が現れたこと。月の明るさがよくわかりました。

数十分後、左上から通常の明るさの月の出。そしてまもなくスーパームーンの明るい満月に戻ると同時に暗めの星たちは見えなくなっていきました。宿の居間のライトを消してお茶を飲みつつの天体ショーは最高でした。

やばい雲

最近、朝は快晴→昼は雨→午後は晴れのち曇りといった不安定な天候。特に今日の昼過ぎには西から真っ黒で渦巻く竜巻のような雲が急にやってきて「竜巻くるかも!」と宿の中でも丈夫な部分に退避することも視野に入れちょっと緊張。このあとは強風、雷雨となり30分後には晴れて一安心。

斜里岳も雪解けが進みました。でも山頂付近の傘雲はなかなか取れなくてやはり不安定な天気は続きそう。湖や海で釣り竿に雷落ちないように気をつけねば。

春の海へ

昨日、湿った大地に5月の日差しが当たり一面の蒸気の畑に。これも北海道らしい風景です。

3時に目が覚めて網走の海へ。4時にはすでに明るく、曇の下には海の向うに知床半島が浮かび上がっていました。たまには超早起きもいいですね。

狙うはめちゃ美味い海のサクラマス。川で釣るのは違法だけどここの海は合法。重いジグという鉛の塊のルアーを遠くにひたすらぶん投げてはリールを巻きます。こんな早朝なのに知床氏はすでに1匹ゲットしていました。しかしやはり簡単には釣れない海のサクラマス。4時間頑張ったけどボクはボウズでした・・早起きしたのに・・

桜に積雪

GW後なのに雪が降るのはさすがに珍しく昼の最高気温も2℃。満開の桜が雪化粧しているのは不思議な光景です。もう寒さはいいかな・・

青空と満開と急変

昨日の町内の緑ヶ丘公園。桜が満開です。

少し葉が出てきているけど鮮やか。午前中はこんなに青空だったのに・・・

午後2時から湖へ出陣すると晴天が急変・・雨にも負けず合流したS嬢とのダブルヒット!(エゾウグイの・・)しかしこのウグイ、太い40センチぐらいのやつも多く、一瞬ドラグを逆転させてこれはトラウトだろう!?と思わされます。が・・すぐにあっさりスゥ~と寄ってきてやっぱりなぁ・・となるのです。このあと2時間大雨の中がんばりましたがウグイ君のみ・・

手がかじかみカッパを着ていても肘まで水がしみてきてビショビショ。S嬢根性あるなぁ~この袖口からの濡れは腕を上げる釣りには避けられないことでドライスーツのような薄手のゴムのついた袖口でもない限りどうすることもできません。濡れるし寒いしモチベーションダダ下がり・・しかし夕方、急に日差しが!この時の気温は4℃だったので太陽さんの暖かさを体で感じました。

そして今日も連日の出陣。雪の混じる氷雨なのに風が弱くなるとコカゲロウが羽化していました。でもなかなかトラウトのライズらしきものは見られず・・ウグイ君は一時爆釣でしたが・・

やっとフライで上げた35センチほどのアメマス。小さいけど釣れて良かった。このあとルアーでも30センチほどのアメマスをゲットし、なんとか昨日のリベンジができました。でもこの春の湖はホント厳しいです。トラウトたちはどこ行っちゃったんだろう・・

 

 

一気に夏・?

今日は一気に26℃!3日前に雪が降っていたとは思えない激変。GW序盤に来られた方はきっと信じられないかもしれませんがこれが北海道です。おかげで衣替えが間に合いません。そもそも衣替えなんてしない方もいます。桜も樹々の葉っぱも破裂したように開きました。

2分咲きの上の写真を撮った数時間後にはすでに8分咲き。自分で苗を植えたエゾヤマザクラもすっかり樹木になりました。しかしこの暑さもいつまでか・・?また数日後に雪の予報なんか出ていますが・・・

鳥もアナログ

長~いトンネルを抜けたように今日、ようやく日差しと暖気が戻ってきました。よりにもよってGW初日から寒気が来て気温も急降下、昨日までの一週間、最高気温も3℃ぐらいで北風吹きすさび日差しも無く、毎日どこかの時間帯で雪が降るという極寒でした。この日程で来られた皆さん、今年は特別に寒さが続いてしまったのですが例年はここまでひどくありませんので・・宿の周りの樹々にやってくる鳥たちも活動開始。30羽ほどの群れがやってきていつものカラ類かな・?アオジかな・?とよく見ると赤い頭と胸のベニヒワとマヒワの混成部隊のよう。彼らもアナログ的に種類が混ざっているのですね。鳥にはあまり詳しくないのですがいつもと違う来訪者にちょっと嬉しかったです。

枝に器用にぶら下がっておそらく新芽を食べているよう。細い枝があまりしならずにぶらさがっているのでよほど鳥の体重は軽いのでしょう。私もそろそろ山のシーズンに備えて枝が折れないぐらい減量しなくては・・

一台目タイヤ交換

昨日の冷え込みと降雪で白くなり、この季節の強い日差しを受けて斜里岳が眩しいぐらい輝いています。麓の原生林まで雪化粧。

雪が降っても平地の昼間に道路に積もることは無いだろう、との読みでまずは軽自動車のタイヤ交換。11月から4月までの半年間はスタッドレスタイヤですが、清里町周辺では実際に毎日雪や氷の上を走るのは12月中旬~3月上旬ぐらいまでの3か月弱ぐらいのことが多いです。でも晩秋や春の大雪もたま~にあるし、峠や日陰はまだ凍結することもあるので遠出するヴォクシーのほうの交換はGW明け。

ワイパーも雪が着いて凍ってもちゃんと機能する冬用から普通の夏用に変更。薄着になった感じで気持ちも軽くなりました。さてGWの宿業にむけて少しづつ準備をしていますがやっぱり釣りも行きたくなってきました(中毒・・)。

カメ岩見学会

一般的には立ち入り禁止の知床ウトロのチャシコツ岩(通称カメ岩)。今日は雪の中だったけど以前から行きたかったので参加しました。案内役は知床博物館の学芸員。学者ともいえるこの方々はさすがめちゃ詳しい!まずはいきなりロープの張られた急斜面の登りで皆さん洗礼。普段急な山に登っていない方はかなり怖くてつらかったはず。今は道路を通すために山をV字に切ったためにここを登るしかありません。

火山灰や珪藻土などから構成されるこの岩場はオロンコ岩とは違い、大規模な地滑りによってできたとのこと。岩というより大地といったほうがいいのかも。そして岩とは違い柔らかい地質なので掘りやすかったらしく上部は一つの集落ともいえる規模の竪穴式住居の跡であるくぼみが数十カ所も残っていました。アイヌ文化の前の700年以上前の海洋民族オホーツク人のものとのことですが、北海道は土壌侵食や堆積が遅いので形が長く残るようです。

ウトロの街並みを見下ろすこんな高くて風の強い岬の先の狭い部分になぜ集落を作ったのか・他の部族との抗争に備えるためとか所説あるようですが謎も多いそうです。海で獲れたものや飲み水を運ぶのも大変だし、逆に風を利用していたのかな?風が強いウチのようなところはブヨとか虫が少ないとか、ヒグマや狼から身を守るためとか・・?戦国時代の城のようなところに住むということはやはり敵から身を守るためでしょうか・・

NHKも取材に来ていました。

崖のすぐ近くにはヒグマの冬眠穴がありました。こんなところで寝ているのですね。そしていつも北海道は素晴らしい!と思うのはこんな柵もない落ちたら終わりの崖の上でも入れてくれたり、場所により普通に歩けるところがあること。これが首都圏だったら危険だとか落ちたらだれが責任を・・とか言って絶対に人を入れないでしょう。ある意味危険なことは自分で感じて対処する、北海道流ともいうべき(欧米では普通なんだけどね・・)この感覚は多くの人に是非身に着けてほしいと思いました。