10日ほど前、大宴会を開いているイトウを前にほぼ敗北した悔しさから再び300キロ先の猿払を目指しました。そしてまた来ちゃったよ・・のエサヌカ線。猿払までの一般道の300キロは信号も少なく、しかし取り締まりも結構やっていることもあり安全運転で走って5~6時間。景色も最高で気持ちのいいドライブです。北海道の地方の道はホント疲れません。(眠くはなる・・)
今日も道路が逃げ水で無くなって見えます。向うから浮くように近づいてくる対向車。
猿払川にはよく白骨化したエゾシカが沈んでいます。ぬかるむ泥底から抜けられなくなったのか老衰か・・生き物と水と大地の輪廻でしょう。それにしても川にはイトウの姿がかなり減ったと感じます。(データー的には数は減っていないらしい)。2年ぐらい前からエサの小魚やエビの姿もめっきり少なくなりそれに伴ってのことだと思うけど、その原因が人為的なものでないことを願います。
海では釣れるようになったと聞いているのでエサの小魚を探しに海に下るイトウの割合が増えたのではないかと・・河口や海も偵察。ホタテの町というだけあって猿払村の砂浜はホタテをはじめ貝殻でいっぱいです。
2日間の釣行も終盤。迎えてくれたのは野生化したミンクとウグイ君。無心と疲労のあきらめモードで海に向かって、もらった拾い物のルアーを投げていると・・
いきなり釣れました!!久しぶりの大物92センチ。河口の防波堤から釣ったので足場も高く、高波とテトラに走られてダメかとおもったけど、ちょっと強引になんとかいなし、たまたま買って持ってきた磯用の長いたも網(持ってきてホントによかった!)で波の合間を見計らってネットイン。掬って足下に上げた瞬間に”バキッ”と網の柄が折れました。横にすると折れることはわかっていたので慎重に縦に引き上げたけど魚の重さには耐えられなかったよう。初めて掬った一匹のイトウで折れるなんて「あ~あ」という気持ちもあるけどそれより「イトウはやっぱすげえ!」と思いました。(一張羅の竿(モアザン)が折れなくて良かった・・)次は人間を掬っても折れないような網を作るかな・・
まもなく夕暮れ。真っ赤な夕焼けの手前に新しく設置された中型の風車郡が道北らしい。・・防波堤から全力でイトウを持って浜に走ったので胸は苦しく足もつりそうだったけどこの一匹ですべてが報われました。(そのあと2回、足もとの波打ち際で中型がアタックしてきたけどフッキングに至らず)今回も海と川を行ったり来たりするイトウの釣り方もなんとなくわかってきたし野生動物ってやっぱりアナログなんだな、と再認識しました。秋も楽しもう!