極上の風景

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候と流氷の状態がピタリとマッチした日はそう多くないのですが、この日のツアーはまさにそんな日に当たりました。大型のキツツキであるヤマゲラを見ながら知床の原生林を抜け、断崖絶壁の上から見下ろす流氷は開氷面も見えて海と氷のコントラストが素晴らしく、陸を見ると知床連山が先端部に近い知床岳まではっきりと見える眺望。風景が大きすぎてカメラに収まりきれない迫力です。また大氷原をバックに鹿たちが草を食む風景も知床ならでは。この日は時間があったため、ちょっと食事を遅らせて流氷原に沈む夕陽まで堪能。最後まで最高の時をすごせたツアーでした。 

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青空と流氷原

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ここは知床。原生林を抜け、鹿や鳥達の居所におじゃまして人気の無い断崖絶壁の上から見る水平線(氷平線・?)の彼方まで続く流氷原は、疲れていても、嫁とケンカしていても、すべてがリセットできてしまう、そんな魅力があります。今年は今のところ大方の予想に反して流氷が安定して接岸している状況。まだ見たことの無い方、今年はまだの方、必見です。(モデルは元ヘルパーのカブちゃん)

ダストを見ながら朝食を

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このところの冷え込みでダイヤモンドダストが出現。こちらの人は「ダスト」と呼ぶ人も多い低温の象徴です。この写真は朝食時に窓からとったもの。晴天で冷え込んだ朝、ダイヤモンドダストとサンピラーを見ながらの朝食、なんてどうでしょう。

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神の子池スノーシューツアーで見つけたしぶきの氷による偶然の芸術。すぐ近くに飛んでいたカワガラスを透明にしたようです。このときは昼でも氷点下10℃。でも風が無くて、30分も雪の上で昼食をとれました。神の子池周辺のスノーシューハイクはやっぱりとても楽しいです。

斜里岳山麓 敗退・・・

Photo スノーシューの新コース開拓のため、知床半島基部を横断する根北峠から斜里岳の稜線上の最初のピークを目指して出発・・しかし・・膝まで埋まる積雪のラッセルに大汗、息切れ、ボクの根性は1時間半で終わりました。ここはやはり雪の締まった3月からがいいようです。しかし今日は2週間ぶりの晴天。疲れの残る足を引きずって流氷ビッシリの冬の風景を求めて知床へ。

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夕映えの流氷を撮ろうといい場所を探していると、知床の付け根の日の出漁港周辺の開氷面から蒸気が上がっていてとても不思議な光景。海面のほとんどが氷結し波の打ち寄せない防波堤の高いところから見渡すと素晴らしい風景でした。今日は斜里岳は敗退したけど、流氷は大満足。あまりの美しさに日没までじっと見とれていました。

流氷来る!

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昨日宿から流氷が見えたのでさっそく知床へ行ってきました。道路沿いの沿岸も薄いながらも流氷はやってきていて今年もありがとう、の気分です。知床自然センターからスノーシューを付け、原生林を抜け、男の涙~フレペの滝をハイキング。日が射さずに寒かったけどさすがに断崖絶壁の上から見下ろす流氷は美しい!そこにオオワシの滑空がさらにスパイスとなり雄大さを増幅させます。

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氷のほうは流氷の始まりの姿である「氷泥」から「蓮の葉氷」、「流氷」と成長段階がすべて見られましたが、特に今回面白かったのは氷泥の波模様とこの写真の模様、「氷紋」とでもいいましょうか不思議な模様です。こんな多様な表情を見せてくれる流氷を今年も少しでも長く見ていたいと思います。

あちこち氷結

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今日は冷え込みました。朝は氷点下17℃でこの辺では「よくある真冬の寒い朝」という感じの気温です。斜里川は支流に湧水が多いので河口部以外凍ることは無いのですが、このぐらい気温が下がると氷の塊が流れてきて不思議な流れが見られます。最初は上流部で雪を捨てているんじゃないかと思っていたんですが。

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それと名犬?ムギも氷結・・!?自分の息で毛が霧氷状態。でもこんなになっても全然大丈夫。もし猛吹雪でも最初から外で飼っている犬はちゃんとしのげるです。動物は強いですね、っていうか現代の人間だけが弱くなっちゃったんでしょうね。でも強くなりたくてもいまさら外で寝るのも寒いしな・・・弱っ・・

表摩周ハイク

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やっぱり摩周湖は素晴らしい!お土産屋のにぎやかさを横目で見ながら摩周湖の周りの稜線上をスノーシューで歩いてきました。人口の展望台から離れ、雪原を自由に歩いて湖や遠くの太平洋など、好きな場所を見つけシャッターを押し、たたずむのは現実感の薄い不思議な素晴らしさです。

Photo_7 昼食場所として見つけたのは湖の眺めのいい、ちょっと風をしのげる暖かい場所。そこで雪洞用のスコップで椅子を作って休憩。

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ここからは湖中央にあるカムイト(小島)が樹木の額縁の中に見えています。ここでパンやおにぎりを頬張り、ちょっと冗談を言って歩きで火照った体が冷えてくるころに帰路へ。

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頭上に滑空するオオワシを見ていると、「カコッ、コーッコーッ、カポン」とか鳴きながらワタリガラスが飛んできました。一見すると普通のカラスにしか見えないこの鳥は数も少ない北方から渡ってくる神話の鳥。写真家で小説家の星野道夫氏の「森と氷河と鯨」を読んだらこの鳥がとてもいとおしくなるでしょう。オススメの本です。

なんで並んでいるの?

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正月恒例ツアーの日、町内のいつもの場所に集結していたワシ達がこの日はなぜか後方の丘の上に並んで斜面の上に立っていました。人も増えてきたこのごろ、警戒して遠くにいるのか、エサのサケを誰かが運んだのかだと思うけど動物の行動を考えるのは面白いです。でもこういう光景に出くわすとやっぱり皆さんの持っているようなデジタル一眼が欲しい!でも当面、そんな光景探しに走り回ることがボクの役割でもあり、楽しみなので、またこの冬も自然の宝探しに奔走したいと思います。

流木とサケ最終型

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知床、遠音別川河口の流木、周りを氷に囲まれてとても芸術的。その近くには遡上シーズン最終型といわれる小型のサケが上っていました。あちこちにはすでに栄養素へと回帰したサケの屍たち。輪廻を感じるオホーツクです。

オホーツクの鳥たち

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今シーズンも野生動物を身近に見られるスノーシューツアーが始まり、まずは見かけた鳥たちを観察、双眼鏡やカメラで写すと表情まで読み取れるようです。キツツキ(アカゲラ)は木にいる虫を、カワガラスは水の中の虫を忙しそうに探し、オオワシやオジロワシはまだ上ってきているサケを狙って悠然と木に留まっています。他にはちょっと問題な多すぎる鹿たちや、たまに顔を見せるアザラシ、神話の鳥ワタリガラスなど、素敵な冬の始まりです。

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