北海道の自然写真雑誌 北海道の自然を発信する写真情報雑誌、ファウラ。「ナチュラリー」という札幌の会社が発行している季刊誌ですでに」48号。私は創刊号を見てから「これは素晴らしい!」と年間購読しています。北海道の動植物の特集、近年ようやく根付き始めたハイキングコース「フットパス」の紹介、北海道の名付け親、松浦武四郎の話など、カメラ好きでなくても北海道好きならこれはいい、という雑誌。旅行と旅行の端境期、こういう雑誌を見て気持ちを高めて北海道に来るとまたいい旅ができると思います。
行ってみようと思える本 今年も購入しました、昭文社のツーリングマップル北海道。見どころや爽快ロード、食べどころまで情報の載ったこの地図はバイクの方をターゲットに作られていますが、車の旅人、JRの旅人にもイチオシの地図。これがあるだけで北海道の旅は楽しさ倍増でしょう。でもウチではさらに細かい”これぞ北海道のみち!”という道や店の情報もありますので、是非お越しください。 それにまもなくバイクシーズン。最高気温も3℃~18℃と乱高下していますが、冬の間外しておいたバッテリーもそろそろ取り付けて走る準備といきますか!
日本鉄道旅行地図帳 北海道 新潮社 ノートのように薄い地図帳だけど、これはいい!こんなところにも鉄道があったんだ~ということを知ると旅がさらにおもしろくなります。北海道開拓時代の重要な交通網だった殖民軌道から今の鉄路まで載っていて、先に紹介した田沼健治さんの「幻の北海道 殖民軌道を訪ねる」を読んでからみるとなお興味深い。昔は鉄道は馬が引いていたんですね!ボクは鉄ちゃんではないけど、こういう地図を見ていると鉄分濃くなるなぁ・・
文ちゃんのはるかな知床 1992年に北海道新聞社から出版された本。著者の佐藤さんは清里町出身です。知床に入植した父母に連れられて来た幼い文ちゃん。想像を絶するつらい生活の物語だ・と思いきや、子供たちには記憶に残る面白おかしい毎日もあったようです。冬になると頻繁に訪れる知床ですが、子供たちの目にはこんな生活が写っていたんだ・・ということを想像させる面白い本です。
森と氷河と鯨 本の写真は貸してしまったのでWebからの画像で失礼します。 写真家でもある星野道夫さん、残念ながらカムチャツカでヒグマに襲われ亡くなってしまいましたが、この方の感性は情報に囲まれる生活をする時代以前に人々が感じていたであろう懐かしい感覚、想いを感じます。どの本も、写真集も素晴らしいのですが、冬に知床へ来られるなら是非この一冊から読んでみてください。ワタリガラスの伝説を追う舞台はアラスカですが、そのワタリガラスが冬、遠くから知床にやってきます。ボクもスノーシューツアー中によく見つけ、一見普通のカラスだけどしゃがれたような声で鳴くこの鳥には不思議な魅力を感じていつも見入ってしまうのでした。
北海道人 松浦武四郎 佐江衆一 新人物往来社 ”北海道”の命名者がこの人。幕末の志士でもあった武四郎はアイヌの人たちの現状を憂い、しかしそのことから命を狙われながらも自らの志を全うすべく生きて行くさまは凄い。
菜の花の沖 司馬遼太郎 文春文庫 江戸時代後期、淡路島の貧しい出から国後、択捉の航路や漁業を確立した高田屋嘉兵衛の波乱に満ちた物語。全6巻。風を読み、天気を読み自然を感じて仕事をした嘉兵衛さんは究極のガイドさんだと思う。ロシアに拿捕されたときの覚悟も凄い。
幻の北海道 殖民軌道を訪ねる サブタイトルは 「還暦のサラリーマン北の大地でペダルを漕ぐ」 田沼建治 交通新聞社新書 かつて開拓のために敷設された鉄道跡と郵便局を自転車で訪ね歩いた旅行記でとても面白い!著者の田沼さんはウチにも泊まりに来てくれた方で北海道の楽しみ方が増える一冊。