カムイミンタラへ

大雪山。アイヌ語でカムイミンタラ~神々の遊ぶ庭。そんな風景を年に一度は見に行きたくなります。今回は銀泉台から特に好きな白雲岳へ。登山口にある靴洗い場は実によくできています。

20年以上前、ここをガイドしていたときに比べて違う場所のようにかなり草木が伸びました。ナキウサギも少なくなったような・・この樹林帯を登れば高い樹木は無くなり風景が広がるので暑いけどがんばります。

今は亡きDaiちゃんと毎日のようにガイドツアーで来たコマクサ平。登山ツアーなのにビジネスの革靴で来た添乗員、テニスシューズにコンビニ袋のおばあちゃん、雨なのにカッパも持ってこないおばちゃん、悪たれつくじいさん、低体温症気味で震えていたので防寒着を着せたり暖かい飲み物を与えたりしている最中にタバコを吸いだす水商売のおばちゃん、自分が名前を知っているのを自慢したくて質問してくる花おばちゃん・・実にいい勉強になりました・・

ここからが長い登り。でも頭をぶつける樹木もなく爽快。某山の天気予報サイトは一日中A判定。晴れが続くはず・・

イワギキョウがポツポツ咲いています。

一輪だけあったコマクサ。花や紅葉の季節を外れるととても静かな山行を楽しめます。

赤岳を過ぎ高山帯へ。カムイミンタラを実感。

強風と霧が襲ってきた・・

白雲岳の手前で真っ白に(涙)ここでしばらく佇む予定だったけど、雨も降ってきました。

山頂直下で姿を見せてくれたシマリス。動きが早くて撮影が難しい。

鳴き声がしたので探してみるとナキウサギが!しばらく動かないでいてくれてよく観察。これで濃霧でも来た甲斐がありました。そしてこのあとゴアテックスからシミテックスとなったボロカッパを着込み、汗と雨でぐしょぬれ・・長い帰路、写真を撮る気力も萎えましたが連日、スクワットをやっていたおかげでひざ痛も少しですみ、「お~俺の膝、ちょっと復活したじゃん」と嬉しく一気に降りてきました。雨だと休む気も失せるし・・

森の中の道の普通の光景。下界は曇り、こののちザァーと雨。天気予報のサイトをあまり考えず信じていたことを反省。もっと全体の雲や風、気圧配置を見て山の特徴も加味して自分で予想せねば。

オホーツク海側に来ると晴れていました・・帰りに立ち寄った留辺蘂の武華駅逓。昔の駅、宿、馬の乗り継ぎ場、郵便局などを兼ねた建物。まだ建物を復元しただけなのでこれからもっと資料も増えてくるでしょう。見どころの少なかったこの39号線の道路沿いにこういう立ち寄り場が増えてくるのは楽しみです。今回の山行は風景は一瞬楽しめたけど体力と筋力が思ったより衰えていなくて楽しめました。また来年行こう。