冬山の様相へ

今日は斜里岳熊見峠周辺の登山道整備の日。清岳荘周辺の雪は解けていましたが麓からみると上のほうは真っ白ではたしてちゃんと現場まで無事に行き作業できるかと少し不安・

予想通りヤバイ状況。いつも足場にしているこの岩、実はテカテカに氷っていて気づかず足を載せたら確実に大転倒・・慎重に氷っていない水の中や乾いた岩の上を歩きます。

午前中は晴天で斜面全体が霧氷となっていて素晴らしく綺麗。気温は氷点下近くて寒いですが、登っていたり作業しているとちょうどいいぐらい。

下界を望みながら小休止。メンバーはガイド協会の強者の皆さんなので急登だろうが吹雪になろうがヒグマが出ようが心配ありません。普通の人は斜里岳なんて登るだけでもかなりつらいのに岩や倒木を運んだり土木作業の重労働をものともしない皆の体力には心から感服。一番心配なのは最近あまり山に登れていない自分ですわ・・

登山道が侵食して土でぐちゃぐちゃで滑り台のようになっている現場に到着。まず雪かきと石運び。

倒木などそこにある材料を工夫し利用して土留めのような段差を作っていきます。こうすると土嚢よりも歩きやすく自然な感じで丈夫です。

土留めの上側に石をつめて土を入れてならして自然の階段のようにしていきました。一段落しそろそろ作業終了のころに天候も悪化し下山。膝殺しの急坂の下りはやはりこたえたけど泥だらけになりながら何人かでワイワイやりながらの作業は楽しくはかどりました。100名山斜里岳に関わる者として登山者の皆さんが少しでも転んで怪我をしないようにこれからも毎年のようにあちこち直していく予定です。