北海道のは楽園だ!

宿も遅い夏休みをもらっています。宿の仕事、大工仕事や観光関係の仕事もやらねばならないことばかり。全部終わるまであと何年かかるんだろう、っていうぐらいありますが、何か月ぶりかの連休。もうとにかく仕事はおいておいて自然を満喫しリフレッシュしよう!(いつもリフレッシュばかりしているじゃねーか!の声あり・・)ということで釣り竿と登山の装備を持って大雪山へ。まず途中の渓流で1時間ほど竿を振りました。

いたいた!こんな尺足らずのニジマスでも渓流の強い流れに乗るとなかなかスリリング。竿を寝かせたり下流に下がったりして慎重にランディング。あんな洪水のような雨があってもまだちゃんと生息していたんだと少し安心。

次の日は大雪山。宿の大先輩が管理人をしている愛山渓温泉から永山岳からぐるっと回って沼の平経由で一周を。まず33曲がりというつづら折りの急な登り。ホントに33ヶ所カーブがあるのか数えていたけど途中で忘れました・・この時点で上空は濃霧・・天気が心配・

登山道は雨上がりでぐちゃぐちゃ。おまけに笹や枝からの水で体中びしょびしょだけどリンドウがいたわってくれているよう。

樹林帯を抜けると絶妙なタイミングで晴れてきました。カムイの恵みか!十勝岳の噴煙もこの時はよく見えました。

最高の爽やかさ。眼下には大小の湿原の沼でどこを見ても絶景。この風景の中に身を置くために大雪山を登りに行きます。いつもなが~い登山で体にはきついけどだんだんと心の歓喜を実感してくるのです。

この時期にコマクサ!場所により雪がまだ残っているので融けた順番に咲いているのです。彼らには春であり夏。

山頂近くは地紅葉。秋の始まり。

最初の目標のピーク、永山岳。最初の2時間がぐちゃドロで結構きつかったなぁ・・

森林限界の上はまさにカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭、大雪山のアイヌ語の一つ)やはり素晴らしい!

北鎮岳へ続く稜線の片側は垂直な崖と奇岩。植物の無い地帯が広がっていて足がすくみます。

急な濃霧で気温も急降下、6℃。冬の手袋もってきてよかった。

安足間岳から当麻乗越までの下りは登山道がすっかりハイマツ、笹、樹木の枝で覆われてしまっているところが多く何度か迷いちょっと焦りました。これを見ると斜里岳の登山道ってちゃんと整備されているよな、と、ちょっと自画自賛。大雪山は登山道整備の先生の元、一生懸命にやっているけどなんといっても登山道の長さの割に人手がないのでしょう。ここの整備はホント大変そう・・登ってくるだけでも3時間はかかるし・・

7~8年ぐらい前の9月末には反対周りでここまできて氷点下の寒さで断念したところ。やっと来たよ。

湿原の沼が天上の楽園のよう。ホント素晴らしい!

毎日のスクワットトレーニングの成果があり、下りでの膝の痛みも激痛とまではいかなくて安心しました。登山道の整備の仕方も参考になることが多く、いろいろなことを教えてくれた山と人生の師匠のことを偲びながらいい登山ができました。また来年行こう!

帰ってきた次の日は早々に釣り。べた凪に苦戦するもM名人にヒット。知床K氏は2匹の竿頭。さすが!

ようやく手にした今シーズン最初のサケ。

ボクもなんとか仕留めました。釣り場と魚の減少で年々厳しくなるサケマスの釣り。魚は減っているのに痩せた魚の割り合いが年々増えてきて海の栄養が不足している様子が実感できます。あと何年できるのでしょうか・・