冬終盤のスノーシューツアーの毎日です。この冬はずっと寒いのであちこちとても綺麗!藻琴山は樹木がまだ樹氷となっています。氷点下10℃強風・・この時期ではありえないほど寒かったなぁ・・
 知床の森、これが現実、鹿たちの樹皮食いのひどさといったら・・皮をぐるっと食べられた木は枯れるため、森がなくなってしまわないか心配です。どんどん鹿を食べなくちゃ!
 ここはフレペの滝ですが、なんと知床にはまだ流氷がけっこうあります。今日網走の流氷観光船に乗ったお客さんもかなり楽しめたとのことで今年はいいですよ~。
 冬の阿寒の森。成長の遅いアカエゾ松の原生林は長い時と静寂を感じさせる不思議な森です。
 阿寒湖の湖面を歩いてみると全面結氷した湖の真ん中に突然穴が!!これって気をつけてなければ、あるいは吹雪などで表面が覆われていたら・・落ちます・・ここは湖底からお湯が沸いている湯壷といわれるところ。阿寒湖には何か所もあるそうで、スノーモービルも結構沈んでいると聞いたことがあります。凍った湖、河、海、流氷、アウトドアには危険がいっぱい。だから緊張感があってそれを克服したときがよけいに面白いのでしょう。
 その湖面を疾走するエゾシカの群れ。見事でした。団体客ばかりが目立つ阿寒湖周辺。個人旅行者はほとんど素通りするけど自然を楽しむフィールドは素晴らしいものがあります。もっと楽しめ滞在できる観光行政をのぞみたいものです。
3月に入ってもまだこれだけ流氷が残っているのは久しぶりです。もう日差しがとても強くて美白要注意ですが、流氷も強い太陽光で影の明暗がくっきりしてさらにきれい。明日には南の強風が吹くと予想されていますが、もうしばらく残っていてほしいものです。
 フレペの滝の上部を歩いていると展望所の人が「あっ落ちたっ!」と言ったすぐ後に「どぉ~ん」というにぶい音が・・滝の下をみると鹿が転落していました。もちろん即、天に召されましたが、数分もしないうちにカラスたちがやってきて食べはじめました。これも輪廻転生、自然現象なのでしょう。春を前に命を落とす鹿もずいぶん増えてきたようです。
それと、今年は知床にワタリガラスがかなり多いです。なぜだろう?・
 人間の感覚遊び。眼をつむって雪原をまっすぐ歩きます。しばらくして眼を開けて振り返ると・・ちっともまっすぐじゃない・・!人間の感覚ってこんなもんでしょう・・
 湧水の多い神の子池周辺では小さな沢も多く、それが雪に埋まって、こんな穏やかな曲線に。自然の造形物には直線は無く、曲線がとても感覚に優しいと感じ取れます。・・こういう感覚を家作りなどにも生かせていければいい家ができるのだろうな・・
 川沿いの木々の根元にはイタチなどの動物が雪の下にもぐった穴があちこちに見られます。きっと雪の下にある空間の世界でネズミなどの獲物とのやり取りが繰り広げられているのでしょう。もう日差しがとても強くってすっかり春。どうか美白にはお気づかいを。