氷平線で釣る

シーズンに一度は行きたい野付半島の内湾の氷上釣り。冬は水平線がみえるほど広大な浅い海が凍り氷平線と呼ばれています。今日は曇りだったけど気温も低くなく(といっても昼で氷点下2℃)風も弱かったので釣りも風景もワシたちも充分に楽しめました。

近くのおっちゃんに釣れるか聞いてみると、朝から11時までで20匹しか釣れないとのこと・・こりゃボウズかな・・と10分ぐらい擬餌針を上下していると群れが来て大きなチカがいきなり入れ食い!徐々に引き潮で流れも強くなり、1.5mあった水深がみるみる浅くなり3時ごろには60cmに・・

穴を覗いていると擬餌針に寄ってきてパクッと咥える姿が見えてエキサイティング!魚によってはこの時のように目の前に来たのに素通りしたりうまく咥えられなかったりして生態観察が楽しいです。見ていると5匹ぐらいが寄ってきてつついたり道糸に触ったりして竿先にアタリが出るけどそのうちの1匹が咥えて釣れるかどうか、という感じでした。ボクは基本的に竿は横に置いておいて道糸を直に指で持つ手釣りです。

すぐ近くでオオワシとオジロワシのバトルが!たぶん餌をめぐっての争いだとおもうけどこの時は引き分け。

国後島がホント近く、陸続きというか氷続きに大きく見えます。あんなに近いのに当分は行けないだろうし行ったら帰らせてくれないだろうなぁ・・

スノーシューツアー2024始動!

きよさと観光協会主催のスノーシューツアーが始まり、昨日は神の子池、今日は新しくできた「ほしかぜの丘」のガイドに行ってきました。まずは神の子池へ。前日の吹雪でふわっふわっの新雪。最初は嬉しいのですが、森に入るとスノーシューを履いていても膝上までもぐりひたすらラッセル・・みんなで先頭を交代しつつ進みました。

まだ積雪自体は60cmぐらいと少ないものの冷え込んでいてしぶき氷もあちこちにでき、ザックに付けた水分補給の水も皆さん凍っていました。

私は諸事情で池手前で折り返したので池の写真はありませんが皆さん人のいない静かな冬の神の子池を楽しめたよう。帰路は川沿いにおりましたが、窪んだところは腿までもぐる雪・・斜面の登りは皆で蟻地獄体験のようでした。

ここが元町営牧場だった、ほしかぜの丘。そう、ウチの正月のツアーで毎年行っていた「一本のシラカバ」のところを町が昨年名付けたのです。ここは広大、絶景、爽快。斜里岳から知床連山、オホーツク海も展望できる(ウチと同じじゃん・・)丘。登りは汗をかきましたがこの風景で疲れを忘れます。

写真ではワシが小さいけど1月までオオワシ、オジロワシが集まる河畔林の後ろにあるため斜里岳をバックにワシたちの姿を見ることができます。

一本のシラカバの少し下にはほぼ皮だけとなったサクラの木が生きています。

雪原はすべて雪印マークの結晶の雪で覆われていました。キラキラと反射して素晴らしくキレイです。

振り返ると誰もいない大雪原に歩いてきた軌跡が。今日も心に残るツアーができました。

家に帰って海を見ると知床から網走沖まで流氷が現れていました!今年もよく来たね、待ってたよ!

 

まだ釣れて安心

今日も網走湖の女満別側(女満別の人は女満別湖と言っている)でワカサギ釣り。外のトラウト用の仕掛けには何も来なかったけどワカサギは好調。一日中爆釣!ではないけどたまに爆釣、たまに食いが止まる、の繰り返しで4本針に4匹掛けかることもありました。ただここのような水深1.5mぐらいの浅いところでは一匹ずつ釣って仕掛けを投入して・・の繰り返しの手返しを早くするほうが魚を外すときの絡んだりするトラブルも少なくていい、というのが皆の意見です。

後ろの森にクマゲラがいました。スマホのカメラではこれが精一杯・・アカゲラはいつもいます。

オジロワシは釣り師たちのおこぼれに狙いを付けています。

今日は釣ったワカサギを昼食のおかずに!

食べやすい小さいやつを選んで唐揚げに。シェフK氏の揚げ方はさすがプロ!美味かった!

向こうがウグイ、手前がワカサギ。今年のウグイは皆同じ大きさ。(ボクだけウグイ君は釣れなかった・・)

前回より型が大きいのが多くて重さは2割増しぐらい。ワカサギ名人S嬢にM名人とK氏という強者がそろっているものの、これだけ型のいい魚で数が釣れるのは網走湖ならでは。ただ数が釣れると針が折れたり曲がったり糸が縮れたりとすぐに仕掛けがダメになるので大きいやつの数釣り用の太い糸と丈夫な針の仕掛けを作ってほしいものです。(ボクは自作しています)

 

 

 

 

晴れが来た!

今日もまずは水産加工から。みりん干しの調理液に2日ほど漬けたチカとキュウリウオを干し網に入れて3日ぐらい干して旨味を出します。干すと言っても氷点下なので凍りつつ乾燥していく感じです。

観光協会のイベントのスノーシューツアーが週末にあるのでちょっと下見に。ほしかぜの丘にも行くので下のオオワシ・オジロワシポイントへ。サケの遡上はほぼ終わってたようですが、まだ20羽ぐらいは沢沿いにいました。

オジロワシは全体を見渡す木のてっぺんに。ボスかな。

嵐の後はやはり晴れます。今日の夕映えの斜里岳も見事でした。

ひさびさ猛吹雪!

昨日釣ってきたチカとキュウリウオの加工。ボクのやり方はまずおしりからエラの手前まで小さい包丁で開きます。

グレープフルーツ用のスプーンで血合いからエラまで一気に取ります。血合いはこそぎ取る感じで、エラはむしり取る感じです。これで水でさっと洗って完了。でも二百匹となるとやはり2時間ぐらいはかかります。またグレープフルーツ用のスプーンは周りにギザギザが付いていて先が細くなっているのがミソ。内臓をかき取るのにちょうどいいのです。

薪ストーブで先日切り倒した小枝を燃やしながら斜里岳を見ているとだんだんと風が強くなってきました。

午後3時ごろからは猛吹雪!気温も氷点下10℃まで下がり猛烈な風に・・外に出ると前も見えないし瞬間的に命の危険を感じる寒さ。近隣の道路、温泉などはほとんど閉鎖。北海道人はこういう時は無理せず早く家に帰っておとなしくしているのはさすが慣れていて素晴らしいです。でもこれだけ寒いと1年前の12月のように暖かく湿った吹雪によって電線や電柱が着雪で肥大化し突風で切れたり、折れたりすることも無いので停電にはならないと思います。ただ凄い吹き溜まりができているので明日の除雪は大変だ・・

ボウズのち入れ食い

キュウリウオが釣りたくてボクとしては珍しい早起きをして前回そこそこ釣れたサロマ湖への流入河川へ。

気温は15℃(氷点下)。風はないもののどんなに厚着しても冷えてきます。ランタンに火を入れて暖房代わりにするもガスが気化せず(真冬用ではないので当たり前か・・)不安定に炎が上がり危ないので消火。

今回はボロテントを持って行ったのですが、ファスナーが錆び付いて閉まらない・・テント内なのに穴も凍ってくるし、あまりの寒さに靴の中敷き型のUSB電源ヒーターを装着。ようやく一息つくも2時間アタリ一つ無く、心折れて場所移動(テントも撤収はとても面倒だけど・)。

国道の橋のすぐ下、かつ日曜日だけあって賑わっていて釣れている人はチカがけっこう釣れています。釣れていない人もいましたが・・ボクも仕掛けを変えてターゲットをチカに変更。しかし横着して人の開けたすぐ近くの穴でいいや、とテントを立て雪を周りにかぶせ、釣ろうとしたらここだけ水深が50cmもありません、釣れません・・またまたテントのペグを抜いて2メートル横の開いている穴に移動。水深1.5mぐらいかな。

いきなり入れ食いでした。ピタッと釣れなくなる時もあるけど再び入れ食い、という状況が何度か繰り返してこの小バケツ一杯とジップロックLに3分の1ぐらい釣って終了。たぶん150匹ぐらいかな。明日の捌きが大変だけど今日は臨機応変が功を奏しました。やっぱり北海道スゲェ~

 

 

おかずを釣りに

昨日、今日とときおり吹雪で極寒の天候。遠出(といっても家から1時間半ぐらいまでだけど)はあきらめ、ヤマメの唐揚げを食すべく近所の川へ。

先行者がいたためか入れ食いではなかったけど、小さいヤマメがポツポツ釣れてきてその後に25cmほどのアメマスがきました。こんな小さい沢でも40センチぐらいのがくるから侮れません。

のんびり後から釣れだすオショロコマ。

珍しい!25cmもあるヤマメ。この辺りは海に降るやつが多くここまで川で大きくなるやつは多くありません。

今日の夕食の分のヤマメだけキープしてあとはリリース。ほんの1時間弱の釣りだったけどやっぱり北海道スゲぇ~。まだまだ釣り人パラダイスです。

目的のヤマメの唐揚げと塩焼き。ホント上品で美味しい魚でした!

ワカサギ一安心

昨年は重油の流失事故や温暖化による生態系の混乱などもあってか網走湖のワカサギの水揚げが例年の9割減!という非常事態。湖水は茶色く濁り底をオモリで叩くと油が浮いてくるような状況で釣果も悲惨なものだったので今年も影響は相当残っているだろうな・・と少し沈んだ気持ちで初釣行。氷はとても手動で開けるのは筋肉痛確定。そろそろ電動ドリルを買わねばと思ってはいるものの、ちゃんとしたメーカー品は4万円ぐらいするので躊躇しています。天気も雪→曇り→吹雪→強風で厳しい状況だけど水は澄んでいてキレイ。釣り客も例年の3分の1ぐらいだったのでやはり釣れないのか・・

浅場と深場で頑張って穴を開けて知床K氏が試し釣りをすると浅場は好調!テントを張って始めると次々と釣れてきて水槽にはみんなこっちを向いたワカサギがあふれています。

ボクの一発目は良い引き!とおもったらウグイ君。幸先いいのか?

4匹掛けも何度かあり、昼前後にお魚も昼休みがあったもののほぼ釣れ続きました。

髪の毛をリールに巻き込んだりぜず針を外すのにも手際のよくなったS嬢とM名人もかなり釣り上げ納得のいく結果、約3キロ、800匹ぐらいかな・・魚のサイズも大中小を色々でした。ただ深場での試し釣りでは全く釣れなかなったので一昨年までのように湖全体がワカサギだらけ、というほどではなさそう。好調なのはシーズン初期だけか・・?

最後は低温地吹雪極寒撤収で手足顔の感覚が無くなってきて皆笑いました。テントの内側もバリバリに氷結。次回は好天を希望です。

 

風景画水産

昨日釣ってきたキュウリウオはちょうど40匹でチカが4匹。今日は捌いて内臓を出し、キレイに血合いも取って醤油、酒、みりん、ちょっと砂糖を混ぜた液に漬けました。これで2日ほどしたら干します。また今日も鮭トバの切断加工もやりました。今はほとんど水産加工会社のよう。でもあと100匹ぐらいは釣りたかったなぁ・・

サロマで仕入れ

新年恒例、サロマでのキュウリウオ釣りへ。ここは完全に川で氷の下はしっかり流れているのですが海の魚が上ってきて釣れるのです。(たぶん下のほうは汽水というか海水でしょう)まだ氷も厚くなく、しかし割れるのが心配というほどでもなく穴あけも容易で楽しく釣りができます。

やはりここはキュウリウオ主体でチカが少しという釣果が多く、下流のサロマ湖近くだとチカ主体になることが多いようで、今日もチカはM名人の上げた数匹でした。ボクはチカは掛からないぐらいのデカい餌を付けているのでオールキュウリウオ。狙い通りですが、例年釣れる大物は掛からず皆同じ大きさの中型だけでした。

3時間ぐらいでこの3倍、2人でおよそ30匹ぐらいとかなり厳しい釣果でしたが、宿の食材調達という呪縛から逃れられればちょうど飽きないぐらいに釣れる楽しい釣果です。今年は一匹でも多く釣って・・と目を三角にして釣るのは止めて心に余裕を持って釣りをする予定です。という訳で、釣って加工してお出しする、より、仕入れて加工してお出しする、ことが多くなりそうですが、美味しさ追求は変わりませんのでよろしくお願いいたします!