厳冬期の春の嵐

昨晩から南からの強風が吹き荒れ気温も日中は5℃を超えました。

家の周りはあちこちに折れたシラカバの枝が転がっています。面白いのは意外に家にぶつかって来ないこと。風は家にあたり横を流れるように抜けていくのでそれに沿って飛んでいくのです。(でもたまに当たる)また折れる枝は枯れている枝が多いのであらかじめ切っておくと被害も抑えられます。

厳冬期の暖気はいいことがありません。アイスバーンになった雪が解けてその後は確実にやってくる寒気。雪が踏み固められたぐらいではそんな滑らないけどこの解けた水がテカテカに氷るのです。白い雪のアイスバーンも表面が解けて凍りツルッツル。そして事故も転倒も多発・・

いいこともありました。テント干し。風除室(内玄関と外玄関の間)に入れておくぐらいでは氷雪のついたところは解けないけど今日みたいな日ならよく乾きます。それにワカサギも早く干しあがりますね。

春によくみられる、雪原の表面だけ解けている状態。太陽光を反射して輝きます。今日は屋根の雪下ろしもしたし、暖かい日に合う仕事もあるものですね。

 

仕入れ・夕食食材編

急きょ、思い立って網走湖の女満別側(通称、女満別湖)へワカサギ仕入れに行きました。網走湖はメジャーな呼人側の釣り場と女満別側の釣り場があり女満別側が人も少なく釣り場も広大、ワシも多くいて魚も良く釣れるのでボクは好きな釣り場です。まず釣り場で最初に役に立つのがこのスノープッシャー。スコップは腰が痛くなり労力も使いますがこれは湖面の雪を避けるのにピッタリ。除雪して穴を開けて、釣り開始。数分で釣れるようならテントを立てます。

平日は人も少なく場所が広いので逆にどこにしようか迷います。入漁券売り場の人に聞いたらどこでも釣れるけど浅いところは小物が多く、沖の深いところは数は出ないけど大きいのが釣れるようだ、とのこと。唐揚げ向けの小物は前回釣ったし、甘露煮用の中型がほしいので中ぐらいの少し沖にしました。水深2m。

湖畔の樹の上では数羽のオオワシ、オジロワシがたまにけたたましく鳴いて釣り師のおこぼれが無いか見渡しています。

置き竿にしておくと何匹か掛るけど、針を外すときに他の魚が暴れて外しづらいので通常は一匹ずつ釣ります。この場所での仕掛けは耐久性重視で道糸1号、ハリス0.6~0.8号、3号のキツネ針4本のかなりゴツイ自作仕掛け。何百匹釣っても大きな外道が来ても針が曲がったり糸がパーマしないスペックです。今日は入れ食いとはいかずこの場所としては好調ではないな、ぐらいの釣れ方。やっぱり昼前後の2時間ぐらいは食いが落ちてイマイチです。

テントの中は快適だけど、このテント、一昨年からファスナーが片方錆びついていて締まらずちょっと寒い(縫ったところもほつれた、安物はこんなもんだな)・・新しいテントもアマゾンで注文済だけどコロナだ、本州の大雪だ、で遅れているよう。早くこないかな・・お湯沸かしてカップラーメン食べてコーヒー飲んで外で腰を伸ばして・・やっぱり外遊びは気持ちいい!

ウグイ君、結構釣れました・・太い糸にしておいてよかった・・

釣果は大体200匹ぐらいとイマイチだけど甘露煮70人分ほど。この5倍は欲しいな・・前回と違って小物は少なめで中型主体でそこは狙い通りでした。氷も表層は固く薄く5センチぐらい、中層の10センチはザクザク、低層の20センチは固くしっかりしていました。次回は仕入れではなく釣りで来ようと思います。(仕入れ=数釣り第一。釣り=楽しむこと第一)

 

 

 

 

 

踊り唐揚げ

斜里川の両岸の樹木は霧氷に。冷え込みの芸術です。

このときの温度。いつもよりちょっと寒いかな、ぐらい。

今日は連休中日でした・・網走湖は大混雑!(といってもしれてるけど・・)平日は100人もいないぐらいなのに500人ぐらいいました。駐車場も1キロ彼方。いい運動です。

人が多いのかいつもの入れ食いではなく、ポツポツ釣れる感じ。ただちょっと心配なのは魚が小さくて痩せていること。これはたぶんエサの動物プランクトンがなんらかの影響で減っているんじゃないかな・・?温暖化だけじゃなくて人為的な何かのような気がする・・でも置きっぱなしにしていた仕掛けの6本針すべてに釣れている!やはり網走湖は日本一釣れます。

そして今日は獲物を唐揚げ!生きているワカサギに片栗粉をまぶしてそのまま揚げます。写真撮影のOさんと手を合わせるS嬢。

油の中で踊るワカサギ君。美味しくいただきますので成仏してください。

知床K氏の見事な手さばきと盛り付け。

やはりプロは違います!釣れたての唐揚げってめちゃウマ!!

ボクは手が空かなくてM名人に上げてもらった置き竿にしておいた竿にきた良型のカレイ。ワカサギを丸のみです。

皆が帰りだすとやって来るオオワシ。人間の行動パターンを良く知っています。今シーズン初ワカサギ釣りはそんなに釣れなかったけどテント内は暖かく楽しく釣れました。次は女満別側かサロマ湖のチカ・キュウリか・・どこにしようか・・

 

 

新築のような壁に萌え~

昨晩、静かで密度の濃い雪が降っていたので朝起きるとやはり結構な積雪。今日は壁塗りと除雪の肉体労働の日となりましたが、体を動かすのが好きなので(頭使うの苦手なので)やる気が出ます。

朝30分除雪してから壁塗り一度目。昼飯後30分除雪して2度目の壁塗り。夕暮れ時にまた30分除雪。塗装は太陽光のある明るいうちに塗らないとムラがわかりづらいのです。

ムラがあるかな・・?と思っていても表面が乾くと艶消しになり新築の壁のようにキレイになって一人悦に入っています。それでこの壁を見つめていたら本棚のあったここは時代に合わせて使いやすいように変えようと思いたちました。今のお客さんは皆、スマホで情報探すし本も漫画のゴールデンカムイと旅の雑誌以外はほとんど見ないし、それにソーシャルディスタンスがしばらく必要だから少しでもデーブルの間隔開けたいし・・本棚は縮小して違うところへ・・まだ頭の中にデザインはキレイに浮かんではいないけど形を考えるのはとても楽しいです。

かなり気をつけていてもやっぱり手や服は(これは腿のところ)ペンキだらけ。仕事したって感じ。

今日は嵐の後の晴天。斜里岳は素晴らしくキレイに、

知床連山も紫色に染まっていました。明日も楽しもう!

強吹雪

昨晩から今シーズン初の吹雪。でも予報の猛吹雪とまではいかないぐらいの強吹雪といったところ。JRや飛行機は止まり温泉も休館。宿の前の道は除雪車以外に通る車もほとんどなく皆さん家でじっとしている様子です。

降雪量はそれほどでもなくまだ雪は少なめ。でも細かい雪なのに湿っていてけっこう重く玄関前の除雪でも少し汗をかきました。気温は氷点下5℃なのにサラッサラの粉雪とは限らないのですね。またこの気温で強風、太陽も出ていないのでジッとしているとたちまち命の危険を感じます。

こんなときは室内仕事、塗料を塗る前にへこんだところをパテで埋めます。

この際だから石膏ボードの継ぎ目の段差も埋めておきました。(段差が出ること自体が下地の木材がナナメになっちゃってる証拠。素人だったなぁ・・)

マスキングテープを貼っています。これが手間。あと塗料が落ちてもいいように床もきっちり段ボールなどで養生。段取り8分です。これで明日の朝から塗って乾かし、夕方2度塗りして完成予定。電灯の明るさだと塗りムラが良く見えないので昼の明るいときに塗るのです。明日は晴れ予報。ハプニングなどありませんように。

 

遊びに行こう!

朝、外の気温を見ると氷点下19.5℃。さすがに冷えています。

久しぶりに展望の開けた知床半島。でもこの後は全天曇りへ。

今日は釣りに行こう!ということで釣り仲間のM名人とS嬢と知床半島の向う側へ。最初に行った標津漁港は人っ子一人おらず、他の漁港は凍結。氷結した野付湾の尾岱沼にテントがいくつかあったけど期待しないでテントもドリルも持たずに人の釣った穴の跡でやってみました。

いきなりM名人がいい型のチカをゲット!

続いてS嬢もいくつも釣りあげ、ボクも少し釣って計13匹。寒さに耐えられる20分ほどの短い時間ではとてもいい釣果。ちょっと行って、すでに空いている穴でさっさと釣って終了、なんて最高の贅沢。

帰りはもちろん野付半島。相変わらず素晴らしい風景。なぜかいつもここはオス鹿の群ればかりで男子校状態。

雪の国後島をバックにオジロワシが何かを食べていました。

帰路の雪と夕焼けの中標津の酪農地帯。今日もいい風景と短いながらも楽しい釣りを堪能できた一日でした。

 

 

新年

初日の出。明けましておめでとうございます。元日もキンと冷えた朝がきました。

恒例の来運神社への初詣は朝、行きました。昨年から夜の焚火もお神酒をくれる人も、そもそも過疎で人も少なくなったので密とは無縁になりました。

この来運神社は規模も小さく無名だけど、実は樹木も多様で野生動物が多いところ。なんか動いていると思ったらエゾリスが隠しておいた食べ物を掘り返していたよう。

サケの遡上の激減でオオワシの飛来数も減ってしまいましたが、すぐ近くにいました。

大みそかの夕映えと今(14時半)の斜里岳。今年は知床やこの山を眺めながら明るく前向きにすごしたいとおもいます。

狼中年

釣り納めって嘘でした・・今日はお客さんがいないので(年末にお客さんがいないのは開業以来初めて)仕舞った釣り道具を再び出して昼から湖へ。湖岸に着くとなんと釣り師がいっぱい!!氷点下8℃、風と雪が吹き付ける中、さすが道産子釣り師たち、もくもくとロッドを振っています。凄いんだか‥変なのだか・・

しかし釣りのほうはさっぱり・・釣れない一番の原因はたぶん釣り師の多さによる魚のスレだとおもうけど一投ごとにガイドとラインが凍り付き湖水で解かしては投げるの繰り返し。ストレスが溜まります。リールのガイドローラーも氷漬けになり糸よれやスプール外に巻き付くトラブルも続出。なめても突いても取れません・・

ウェダーのフェルトはすぐに雪が下駄状態。ねん挫注意。

陸に一分も上がっていると濡れた部分がたちまち凍って足を曲げるのにも一苦労。なんか破けそう・・

そしてヨレヨレラインが一気にグシャグシャに絡まっていさぎよく終了。カチカチのウェダーを破けないように慎重に脱ぐと形がそのままでした(笑)今日は寒さには体は大丈夫だったけどネオプレーンでは常に水の中にいないと凍ってきて段々と歩くのがきつくなってくるのもわかったし釣り具がうまく機能しないことも体験できました。なにより最後はボウズじゃないとね!・?

 

サンピラーの季節

朝食の時間に斜里岳より見事なサンピラー現象(太陽光が空気中の氷の結晶に反射して光る)が出ました。このときの気温は氷点下12℃。

地表の温度のほうが上空より低いのでしょう、ホクレンの製糖工場とでんぷん工場の煙も上に上がらず横に広がっています。大みそかや元日はさらに冷えそうなのでまたきれいな自然現象が出るのが楽しみです。

毎日の寄り道

最近、毎日のようにシマエナガたちがや宿の周りの樹々にやってきます。彼らはいつもせわしなくあっち突いてそっち突いてパッパッと行っちゃう感じ。さすが人気者だけあって真っ白まん丸頭でいろいろなポーズをしてくれます。葉っぱの無い冬は鳥も少ないけど見つけやすい季節。葉が生い茂る5月中旬までは越冬する鳥たちを身近に感じる期間が続きます。