これから10月はじめまでの斜里岳登山は涼しくて水量も虫も少なく快適。高山植物の多くの花は過ぎましたが途中の湿った場所にはミソガワソウが咲き乱れています。
上二股の近くまでくると水量も少なくなってきて緊張感も爽快さに変わっていきます。気持ちいい~!
今年は近年では珍しい晴天で、しかし気温は涼しく沢の水も少なくて最高の斜里岳山開きで登山日和となりました。きつい坂を登り、沢を慎重に渡り、崖をビビりながら超え、ガレ場をズルズルしながら登って行くと視界が一気に開けます。まずは摩周湖、屈斜路湖がペアで。
馬の背から上に行くと雲海の向こうに国後島の爺々岳(チャチャダケ)、羅臼山、泊山が遠望
知床連山もウチからとはまた違って上からみている感じです。「羅臼岳の山頂からもこっちを見ているんだろうな・」
ツガザクラをはじめとする小さな群落を超えると山頂です。
どうも自慢気に話してしまいますが、山頂から見た我が家(したのほうの赤い屋根の左側)。
「斜里岳ってなんてつらい、危ない山なんだ・・!」と最初に登られた方はおもうかもしれませんが、最高の展望と下山したときの満足度はそれ以上に素晴らしい山です。
今週末の山開きに備えて登山道整備に行ってきました。倒木が多く除去に体力を使いましたが、上部の高山植物は素晴らしい!まずは道端にハクサンチドリが目立ってきます。
今年最後の花見!チシマザクラ。一杯やりたいところですが、ここは急坂の途中。写真を撮りながら息を整えます。
馬の背上部は規模は小さいながらもお花畑。チングルマやツガザクラ、エゾキスゲ、エゾイソツツジなど多様な花が、ご苦労さん、とお出迎え。
そしていつも残っているとホッとする、白のハクサンチドリ。いつまでも命をつないでほしいです。
山頂直下の崖にあるミヤマオダマキ。華やかで清楚、可憐。特に好きな花です。
これから一週間ぐらいが花本番でしょう。斜里岳、登るのも面白いし、景色は特級、花もキレイ。沢登りが多く、特殊な山ですが是非チャレンジしてみてください。
知床自然センター前の道でヒグマの親子に出会いました。子連れで警戒しつつも人慣れしています。こちらも車を停めて見ていたらチラ見されました。「まさかこっちに突進してこないよね・・・!?」。このあと悠々と森に入っていきましたが、こんなデカイ動物が自然にいるなんてさすが知床!
羅臼湖が濃霧と低温と強風で行けず、よく幻の沼とかいわれているポンホロ沼へ。原生林の中、15分ぐらい笹の茂る道を歩いていくこの沼は夏に向けて徐々に水が無くなっていくので濃密にいるオタマジャクシは少しでも早くカエルにならねばなりません。
しかしこの笹の道が曲者で、ダニがけっこういました。今話題のマダニです。お客さんも1ヶ所やられたけど、すぐにわかったので爪で排除。あ~よかった。やっぱり鹿の多いところはダニも多い!