厳冬!スノーシューツアー

この辺で一番気温の低い時期が流氷の来る今の2月初旬。しかし1週間ほど前の0℃前後の暖気で霧氷の付き方が例年のエビの尻尾と違いアイスキャンディーのようになっているところが多かったです。そしてこの日はは一気に冷え込んで藻琴山は昼で氷点下15℃。日差しも弱かったけど風も弱かったので登ることが出来ました。

登るにつれて霞が取れてきてオホーツクの一面の流氷も見えてきました。

北海道の冬山の美しさと歩く楽しさを特に感じる山頂を望む稜線歩き。雪庇の踏み抜きに注意して進みます。

屈斜路湖が凍っていない!・・例年なら1月中旬には凍っているのに・・春のトラウトの釣りが早くできるぜ~なんて喜んでばかりもいられません。そのうち生態系に影響が出るのは必至でしょう。

最後の急斜面を登って山頂着。最高の気分ですが冷え切る前に厚着。

風が当たらず日差しの当たる場所を探し、お湯を沸かして昼食。低温でボクは手の指先が、Sさんは足先の感覚が・・・巷で高評価のテムレスのウインターグローブを新しく買って使ってみたけど自分には氷点下5℃ぐらいまでなら軟らかくて暖かさも充分だという感想でした。さすがに氷点下15℃は厳しいかな・・

知床へ。天に続く道は一本の白い道として伸びています。

沖合い10キロぐらいまでは流氷がびっしり。秋までの海水温があまりにも高かったので心配でしたがとりあえず氷は来ました。やはり冬はこの風景こそ知床でしょう。でもなぜかオオワシが少なかったな・・・

スノーシューを履き新雪でコケるとお尻が足より低く埋まってしまいなかなか立ち上がれません。山の中で一人でコケると「コケただけで遭難!?・・」と焦りますが掘ったり踏んだり柔軟に動いたりして足をなるべく低い位置に持って来て手やストックを使ってなんとか立ち上がります。皆で行ったときはあたふたしているのを見ているのがちょっと楽しい!?(悪趣味)

男の涙も流氷がびっしり。冷たい風が嫌なのか鹿たちは森の中にいました。

暖気の名残でフレぺの滝上部の草はアイスキャンディーに。

帰路、ちょうど流氷原の向こうに沈む夕日が見られました。

モアン山へ。ちょっと怖い小川の橋だけど余裕を見せてくれるKさん。いろいろ、かなり、とても楽しませてくれました。

こんな牧草地の真ん中を歩かせてくれる牧場の方の心の広さに感激。

皆さん健脚だったので全員登頂。春になったらこの下の「牛」マークを見て「あの山に登ったんだな」と思ってもらえれば2度楽しめるでしょう。

西別岳に向かって降りていく感じ。積雪が少なかったので両脇に笹が出ていましたが登山道は大丈夫。

風の当たらないカラマツの森の中で昼食。こんな場所で食べるカップ麺もカップパスタも最高です。

いつも感心してしまう「自己責任」の看板。遊びって基本的にこれですよね!現代社会の中では周りにも自己にも「危険を察知する能力」を学べる、感じ取れる場が少なくなってきているので、そんなこともツアーで感じ、お伝え出来たらと思っています。

ツアーは連日低温でしたが、それだけに雪がすべて結晶化した雪印に!厳冬期らしい体験の出来たツアーとなりました。やはりこの時期のスノーシューハイクは素晴らしいです。

 

 

 

 

キツツキ観察にワカサギ釣りを

今日は一人で好きなフィールドである女満別湖へ。例年より暖かい中(といっても朝は氷点下10℃、昼は氷点下2℃)広大な湖にポツンとテントを張って森の音などを聞きつつ食材調達です。

たまに10分ぐらいアタリが無くなるときもあるけど9時から15時までほぼ入れ食い。さすが女満別湖!そんな中で釣れたワカサギサイズのウグイ君ゲット。最初は気が付かずにキープするところでした・・

ボクが考案した針外しを紹介。見づらいけどバケツの真ん中にナイロンラインをピンと張ります。そのラインに釣ったワカサギを糸が絡まないように引っかけ、少し引いて針だけをラインに掛けます。

そして引っ張っているラインを指で下に押すと魚が外れるのです。外れづらい場合は指で魚の頭を押し下げて外します。でももうちょっと考えて工夫するといい針外しができそう。特許取るかな・・

今日はすぐ後ろの森でクマゲラとアカゲラがしばらくコンコンやっていました。ここでのワカサギ釣りは静かでキツツキの声も木を叩く音も聞こえるし、他にもオジロワシやオオワシもいます。テントで釣りをしていてクマゲラの声を聞いたら外に出て観察、なんて一番いいですよ。さて今週末から3月上旬までスノーシューツアー月間。事故や怪我を出さないように細心の注意をはらって最高に楽しんでいただこうと思いますのでよろしくお願いいたします!

 

 

嵐の後の美

猛吹雪の後、JRもバスも動いていないためお客さんも来られません・・一日中除雪・・

知床もようやくそこそこ雪は積もったけど例年より少な目。笹がときおり出ていて雪の中が空洞化しており、少しヘビーなSさんは踏み抜いてよく見どころを作ってくれます。

今回は天気が悪く冬型の気圧配置なのに暖かく、気温も氷点下2℃ぐらい。真冬の暖気は解けて凍るのでいいことはあまりありません。でも鹿たちは一生懸命に雪を掘って下の草を食べています。

上空は冷えているのでしょう、雪が結晶化して降っていました。なんか変な気候・・

ちょっとでもいい天候を求めて摩周湖外輪山のハイキング。枝葉も凍り漬けや霧氷などいろいろなパターンの樹氷ができていてとても神秘的な絶景でした。

エビの尻尾だけど、言い方によってはフロストフラワーなのかな・・?

薄日に照らされた幻想的な霧氷。

ここでも見せ場を作ってくれるSさん。お尻が足より上になってしまうとなかなか起き上がれません。シャッターチャンス!?

雪庇を風よけにしてランチタイム。妙に暖かい・・

上空ではオオワシが摩周湖からの上昇気流で滑空していました。

この日最高の贈り物、霧氷と虹と摩周湖と。絶景とはこのことを言うのですね!

カムイテラスでちょっとくつろぐNさんSさん。

皆さんが帰路について3時間ほどしたら斜里岳が・・今さら姿を見せやがって・・・

今日も掃除と除雪。さすがにこんな重い雪が乗っていたら屋根が心配なので雪下ろし。

羅臼岳も夕焼けに浮かんでいました。

海は流氷で真っ白!やっと冬らしい光景勢ぞろいです。

 

 

孤島となる

昨日の夕方は斜里岳に少し雲がかかっているぐらいで月あかりもきれいで夜から猛吹雪の予報、なんて当たるのかなぁ・・と・・

当たりました・・明け方から風が強くなりこれを書いている時点ですでに16時間猛吹雪が続いています。

窓の前の屋根にも吹き溜まりができて視界がだんだん悪くなってきました。道路も鉄道も女満別便の飛行機もすべて止まり、道の駅もきよ~るも閉鎖。清里、斜里、小清水の住民の多くは陸の孤島となり、明日もJR釧網線は運休なのでウチのお客さんも来ることができません・・っていうか道路の除雪が来なくちゃお迎えに駅にも行けません。というか道路が開通してバスが運行して飛行機が飛んで最後の最後に鉄道が復旧することが多いから、いつJRのお客さんは来ることができるのだろう・・まあこういう時は動画でも観て酒を飲みつつ仕込みを進めることがいいかな・・

氷平線で釣る

シーズンに一度は行きたい野付半島の内湾の氷上釣り。冬は水平線がみえるほど広大な浅い海が凍り氷平線と呼ばれています。今日は曇りだったけど気温も低くなく(といっても昼で氷点下2℃)風も弱かったので釣りも風景もワシたちも充分に楽しめました。

近くのおっちゃんに釣れるか聞いてみると、朝から11時までで20匹しか釣れないとのこと・・こりゃボウズかな・・と10分ぐらい擬餌針を上下していると群れが来て大きなチカがいきなり入れ食い!徐々に引き潮で流れも強くなり、1.5mあった水深がみるみる浅くなり3時ごろには60cmに・・

穴を覗いていると擬餌針に寄ってきてパクッと咥える姿が見えてエキサイティング!魚によってはこの時のように目の前に来たのに素通りしたりうまく咥えられなかったりして生態観察が楽しいです。見ていると5匹ぐらいが寄ってきてつついたり道糸に触ったりして竿先にアタリが出るけどそのうちの1匹が咥えて釣れるかどうか、という感じでした。ボクは基本的に竿は横に置いておいて道糸を直に指で持つ手釣りです。

すぐ近くでオオワシとオジロワシのバトルが!たぶん餌をめぐっての争いだとおもうけどこの時は引き分け。

国後島がホント近く、陸続きというか氷続きに大きく見えます。あんなに近いのに当分は行けないだろうし行ったら帰らせてくれないだろうなぁ・・

スノーシューツアー2024始動!

きよさと観光協会主催のスノーシューツアーが始まり、昨日は神の子池、今日は新しくできた「ほしかぜの丘」のガイドに行ってきました。まずは神の子池へ。前日の吹雪でふわっふわっの新雪。最初は嬉しいのですが、森に入るとスノーシューを履いていても膝上までもぐりひたすらラッセル・・みんなで先頭を交代しつつ進みました。

まだ積雪自体は60cmぐらいと少ないものの冷え込んでいてしぶき氷もあちこちにでき、ザックに付けた水分補給の水も皆さん凍っていました。

私は諸事情で池手前で折り返したので池の写真はありませんが皆さん人のいない静かな冬の神の子池を楽しめたよう。帰路は川沿いにおりましたが、窪んだところは腿までもぐる雪・・斜面の登りは皆で蟻地獄体験のようでした。

ここが元町営牧場だった、ほしかぜの丘。そう、ウチの正月のツアーで毎年行っていた「一本のシラカバ」のところを町が昨年名付けたのです。ここは広大、絶景、爽快。斜里岳から知床連山、オホーツク海も展望できる(ウチと同じじゃん・・)丘。登りは汗をかきましたがこの風景で疲れを忘れます。

写真ではワシが小さいけど1月までオオワシ、オジロワシが集まる河畔林の後ろにあるため斜里岳をバックにワシたちの姿を見ることができます。

一本のシラカバの少し下にはほぼ皮だけとなったサクラの木が生きています。

雪原はすべて雪印マークの結晶の雪で覆われていました。キラキラと反射して素晴らしくキレイです。

振り返ると誰もいない大雪原に歩いてきた軌跡が。今日も心に残るツアーができました。

家に帰って海を見ると知床から網走沖まで流氷が現れていました!今年もよく来たね、待ってたよ!

 

晴れが来た!

今日もまずは水産加工から。みりん干しの調理液に2日ほど漬けたチカとキュウリウオを干し網に入れて3日ぐらい干して旨味を出します。干すと言っても氷点下なので凍りつつ乾燥していく感じです。

観光協会のイベントのスノーシューツアーが週末にあるのでちょっと下見に。ほしかぜの丘にも行くので下のオオワシ・オジロワシポイントへ。サケの遡上はほぼ終わってたようですが、まだ20羽ぐらいは沢沿いにいました。

オジロワシは全体を見渡す木のてっぺんに。ボスかな。

嵐の後はやはり晴れます。今日の夕映えの斜里岳も見事でした。

ひさびさ猛吹雪!

昨日釣ってきたチカとキュウリウオの加工。ボクのやり方はまずおしりからエラの手前まで小さい包丁で開きます。

グレープフルーツ用のスプーンで血合いからエラまで一気に取ります。血合いはこそぎ取る感じで、エラはむしり取る感じです。これで水でさっと洗って完了。でも二百匹となるとやはり2時間ぐらいはかかります。またグレープフルーツ用のスプーンは周りにギザギザが付いていて先が細くなっているのがミソ。内臓をかき取るのにちょうどいいのです。

薪ストーブで先日切り倒した小枝を燃やしながら斜里岳を見ているとだんだんと風が強くなってきました。

午後3時ごろからは猛吹雪!気温も氷点下10℃まで下がり猛烈な風に・・外に出ると前も見えないし瞬間的に命の危険を感じる寒さ。近隣の道路、温泉などはほとんど閉鎖。北海道人はこういう時は無理せず早く家に帰っておとなしくしているのはさすが慣れていて素晴らしいです。でもこれだけ寒いと1年前の12月のように暖かく湿った吹雪によって電線や電柱が着雪で肥大化し突風で切れたり、折れたりすることも無いので停電にはならないと思います。ただ凄い吹き溜まりができているので明日の除雪は大変だ・・

湖岸でくつろぐ

今日も湖へちょっと行ってきました。いつものように釣り始めから30分ぐらいはよく釣れます。そのあとはトレーニングもかねてあちこち歩いてルアーを投げるもまったく反応なし。しばし倒木に腰かけて休息。気温もちょうど0℃ぐらいで風もなく寒さは感じません。平和です。

何匹かの中でいい顔をしていた口の先がへの字になったオス。

すぐ横でコンコンやっていたオオアカゲラ。キツツキ類は警戒心が比較的低いのでじっとしていると姿をよく見せてくれます。

クジラの口のヒゲのようなしぶき氷。こんな造形物の中で数時間ロッドを振ったいいい一日でした。

再び堪能!

日中も氷点下ですがホント気持ちが良くて知床K氏と湖に出陣です。

今日も一投目から5投目まで連発!そしてそれ以降まったくの沈黙、場所を変えていくつかあげるものの、釣れないときは、あるいは釣れない場所は魚一匹いないんじゃないかと思うぐらい釣れません。でもこんなちょっとビックリしたようなひょうきんな顔のアメマスはなんか愛おしい!

50cmを越えるようなオスは上唇はへの字になっていて、いいおっさんの顔をしています。

後ろでクマゲラが鳴いているな、と思ったらキツネが「こいつらまた来てるよ」という顔で見ていました。この自然との距離がとても心地よいです。また来ようかな・・