外が好き

家の中にいると血行が悪くなるのかどうも不調です。宿のメンテナンスや事務仕事などやることは限りなくありますが、やはりボクには外での肉体労働が向いているよう。今日はワカサギ釣りの道具の片付けや物置の整理、釣った魚の加工、そして来シーズンのための薪の整理。何年か前に動画を参考に作った薪小屋ですが強度が無く、すでにあちこち壊れたり外れたり・・いずれは直すとしてまずは雪の中に埋もれていて伐採し、玉切りだけしてあるシラカバを割って置くスペースの確保のため薪を移動。先れ先出しも大変です。

ときおり吹雪の中、30分ぐらいかけて除雪し掘り出せた細い枝だけ薪小屋へ一輪車で運びました。

夕方は斜里川へ。今季初のアメマス狙いですが、雪が深くたまたま持ってきたスノーシューが役にたちました。枝の間からあちこち投げるもボウズ・・でもやはり外は気持ちいい!釣れなかったけどリバーサイドウォークができてこんな釣りもいいものです。

流氷を見に行く

2月の暴風雪はなんだったのだろう・?というような暖かな日が続いていますが、流氷は見事に残っているので夕方見に行ってきました。まずは流氷に続く道。この時期は海外に行けない学生の卒業旅行の姿が目立ちます。彼らにとってもこの時期にこれだけ綺麗な流氷が見られるのはかなりラッキーでしょう。普通の海外旅行ではこれだけの風景は見られないので日本の良さと多様性を見直してくれればと思います。

オオワシ、オジロワシもまだかなり残っています。流氷の間にある何かの食べ物を狙っている様子。

知床の代表的な風景、プユニ岬の流氷原に沈む夕日。これから強い南風で一気に無くなるか、風の弱い日が続いてしばらく残るか,流氷一進一退の春です。

北海道の釣り 野付半島編

昼前から野付半島へ。ここは斜里から標津へ向かう国道244号の川北温泉入口付近。これだけの雪が積もったのは珍しいことで先日の猛吹雪の爪痕です。

この先に速度自動取り締まり機があるとはいえ、いつ来ても素晴らしい爽快ロード。たしか35年ぐらい前にTZR250でかっ飛ばしたことをいつも思い出します。

野付半島に入ると流氷がまばらに来ていました。水の中の青さがとてもキレイで後ろの国後島側には流氷がビッシリ接岸しているようです。

道路端の家屋の脇にいたタンチョウヅル。この半島には少数がいます。

知床半島や国後島が見渡せる駐車場にはホタテが・・北海道らしいでしょ。

広大な氷平線と野生動物たちと絶景。その好きな場所に穴を開けて釣りを楽しみます。後ろの山は斜里岳と周辺の山々。ウチからみるのと大違いでどこがピークかわかりづらい連なった山容です。

適当に穴を開けてエサも付けずにサビキ針で誘いをかけると水深1メートルという浅さながらも2時間ほど入れ食い!穴の下で食いつくのが見えてホント面白い。今日は暖かいのでテントも張らずに楽しみました。氷の状態からするとそろそ氷が割れてだれか落ちて終わりでしょう。でもやっぱり外はいい!日焼けしたけど・・

オジロワシが釣り人のおこぼれを狙っています。まずはカラスがやってくるけど。

午後2時からピタッと釣れなくなったので釣りは終了し、野付半島ネイチャーセンター隣の津波避難タワーへ。国後島を見てみるとビッシリ来ている流氷の中を観光船?が走っていました。大丈夫なのかな・・?

いつも野付半島に何団体かいるオスの集団。男子校みたいでなんか汗臭そう・・?知床ではオスの群れはあまりみません。ここはモテない男の集まるところなのか・・

今日の収穫はチカおよそ100匹。最大は23センチ!これは今までの大物記録でしょう。1時間ほどかけてすべてさばいて、みりん干し用の調味液に漬け込みました。ふらっと釣り道具を持って行ってきたけど野付半島はやはり素晴らしいところです。

いまさら快晴

例年だと流氷が来ると快晴、無風の日が多くなるのですが、今年はずれていてここ数日前から連日の快晴。斜里岳もいつもの夕映えを無音の中に見せてくれます。

南風の後に北風が吹いたので流氷もいまさらビッシリ。日中はプラスの気温になってきたのでそろそろ流氷蜃気楼がみられそう。

知床連山もやっと毎日展望できるような日が来ました。

玄関前に停めた車のホイールにウチの軒下に年中住み着いているスズメが!こんな冷たく寒々とした日陰がいいのでしょうか。巣箱でもかけてやろうかと思いますが、サケトバを食い荒らすオコジョかイイズナがいるので思案中です。

終盤の大漁!

M名人、K氏、S嬢と女満別湖へワカサギ釣りに。先発のボクとK氏で釣れそうな場所を探し、分厚い氷と格闘しつつ穴を開けて3か所目。1時間かけてやっといい場所を見つけました。そしてここの魚影と皆の腕の良さが爆発!

いつもは昼前後に食いが渋る時間帯があるけど昨日はずっと釣れ続いていました。S嬢も多数匹掛けを連発。皆、腰痛と戦いながら釣り続け、結果3桁は釣れました。美味しい甘露煮を作ってお出しします!

心配なのは昨年まであれだけいたカレイが全く釣れないこと。ワカサギ以外、唯一釣れたのはK氏の釣ったチビウグイ。能取湖の魚の激減といい、海から遡上してくるワカサギやアメマスと環境変化に比較的強いウグイ以外の魚が少なくなった原因は何?これは温暖化だけではないような気がする・・しっかりした調査研究と対策がされることを願います。

絶景・冬こそ!

ようやく少し天気もいい日が出てきました。そして北風で戻ってきた流氷。海はまさに氷平線。氷原に向かい雪原を行きます。

急に日が射したり吹雪になったり。瞬間の風景。むこ~うの流氷にオオワシが乗っています。

多くのワシが流氷をバックに戯れているのか、喧嘩しているのか・・

風が強い日は森の中でまったり・・こっちも眠くなります。

広大さは随一の象の鼻。

天候回復の予報で斜里岳ルイベピークへ向かうも吹雪で残り4分の1の急斜面を残して撤退。さすが斜里岳、簡単には登らせてくれません。

共生植物のサルオガぜ。これをみるとなんかホッとします。

絶景!藻琴山。北は知床連山とウチの裏山の斜里岳、そして流氷。これ以上の風景はなかなかありません。

週末とあって500m四方に8人という密な藻琴山。

樹氷が素晴らしい!

山頂への稜線。ここまでくればもう一息。

ヤバイ雪崩の跡・・ここでは珍しい光景。要注意。

足から30センチ外側の雪庇に走っていた亀裂。ヤバいって・・

全面結氷の屈斜路湖をバックに。標高1000mです。(ホントかな・・?)

下りは狂喜の一気降り!恐怖と笑いと爽快と。

帰路、登ってきた藻琴山をバックに雪原に一羽のタンチョウが。最後にプレゼントのようなたたずまいでした。

天候に左右された今週のスノーシューツアー。途中撤退もあったけどどこも楽しく、ちょっと厳しく、そして最高の風景を見せてくれました。明日からはちょっと小休止。遊び心を充電したいと思います。

孤島より回復!

朝、前の道道を担当する北海道の除雪車とウチの除雪をやってくれるスーパーマンSさんも来てくれてついに陸の孤島から解放。連泊していてほとんどどこにも行けなかったEさん夫妻も空港へ向けて出発できました。除雪車にもいろいろあるけどブロアというロータリー車の次に強いのがこのVバネという重機。これで吹き溜まりを突き破ってきてくれました。

しかし風で硬く締まった人の背丈ほどある積雪で重機も見えなくなるほど。突き破るのはかなりの苦労でタイヤが何度も空転。表層の雪をまず引っ張ってどかしたり、勢いよく突っ込んだりとなかなかの技術を見せてくれました。しかしJRもまだ明日もほとんど止まっているのでお客さんも来られず開店休業に近い状況。コロナに暴風雪にと受難の年は続きますが、来られなかった方もきっと次回は来てくれると思うので気楽に質素な田舎暮らしを楽しみたいと思います。

陸の孤島 丸2日

客室の暖房が消える!ということで外の排気口を見たらやはり・・猛吹雪ですっかり凍り付いていました。叩いたり解かしたり。

丸一日半の暴風雪は収まったものの吹き溜まりが壮絶で、スノーシューを履かないと歩けない状態です。

宿の前の道は・・ガードレールより高いところまで雪で埋まっていてもうどこが道路かわからない状況。でも除雪は待てど暮らせどやってきません。連泊していてどこにも行けないお客さん以外は全く宿には来れずにすべてキャンセル・・(大泣)

背丈ぐらいの吹き溜まりが縞々に道路に積もっています。さすがにここまでの吹き溜まりは20年以上住んでいて新記録!

夜も雪が降ってきて吹き溜まりと吹き溜まりの間の道路も埋まっていきました。もうここまで来ると雪の芸術の世界。しかしお客さんも自分たちも身動きが取れないのではやく除雪してほしいです。

 

スノーシューを履いてあちこちへ

神の子池から流れ出す川に近づけるのは冬ならでは。しぶき氷が見事です。

斜面を滑ったり、沢をまたいだり、ジャンプしたり落ちたり・・とても面白いコースです。

フレペの滝も氷瀑が最大の大きさ。見事なアイスブルー。

この日は斜面にあたる北風の上昇気流を捕まえてオオワシたちがかなり飛んでいました。

男の涙で流氷を見つつ休息。

こんなところを歩いたこと、皆の心に残ってくれればいいな・・

樹木からはがれた氷の柱を持って現れた聖火ランナー、ピッキのIちゃん!素晴らしいガイドさんです。

そして昨日から何年ぶりかの寒気を伴った暴風雪がやってきました。今も家が揺れるほどの猛吹雪。特に困るのはツアーができない、どころではなく、お客さんが来られない、出られないこと。交通機関もすべて止まり、吹き溜まりとホワイトアウトで通勤できないので施設もほとんど閉鎖。道路も市街地も国道もまったく通れません。昨今の状況でお客さんが来られないのはかなり厳しいけど。こんなときは昼間っから酒でも飲んじゃうのが幸せです。そしてこの嵐が去ったあとの絶景が楽しみ。雪かきは・・・

 

 

湖へ

今日は休館日、ひとりテントの中でのんびりしようと女満別湖へワカサギ釣りに行ってきました。さすがにシーズン中盤ともなると空いてきてテントもまばら。この広大な湖の上でオオワシやクマゲラの声を聴きながらの釣りはいいものです。

しかしやっぱり1~2人ようのテントは狭い!低い!腰が痛い・・魚はなぜかますます小さく痩せてきていていつもの網走湖はどうしちゃったんだろう・・?やっぱりヤバイ物質かなんかでプランクトンが激減しているんじゃないかな・・でもまあ魚は二百匹以上は釣れました。次回は大きいテントで行こう。