連日の30℃越えで少しばて気味ですが、夜は涼しく20℃前後になります。先ほど出た月は宿から見て斜里岳山頂の少し左。数百メートル右に行けば山頂からの月の出が撮影できたかも、ですが、月の写真を星と同じような設定で撮ったら昼間のよう・・やはり満月って明るいのですね。ネットで見たら月撮影の設定はだいたい決まっているとのこと、また次回やってみます。(オートで撮ったほうが綺麗に撮れた・・)
サーモカメラ導入!
あった!アンドロメダ銀河
こちらは相変わらず干ばつ。気温も30℃まで上がり暑いオホーツクがやってきています。小麦も一気に色づいてきてあと2週間ほどで刈り入れでしょう。天気がいいので今晩も期待し月の入りを待って宿の前へ。
やはり今日もいい天の川が撮れました!流れ星も見ました。(ここでは普通だけど・)
そして双眼鏡でやっと見つけたアンドロメダ銀河。っていってもよくわからないかもしれませんが、真ん中のピンボケしたような光が250万光年離れた(今見ているのは250万年前の光)アンドロメダです。想像できないほど遠い銀河ですが、我が天の川銀河のお隣の大きな銀河。約1兆個の星の集まりとのことですが、あっちからもこっちの天の川銀河がこの半分ぐらいの大きさで見えるのでしょう。撮影も今はただ設定してシャッターを押しているだけですが、Kさんからいただいた赤道儀をちょっと修理して使い方をマスターして撮ってみたいです。
天の川を見て寝る
今日もオホーツクは晴れ。峠の南、弟子屈、中標津、釧路方面は曇り、峠は霧雨と例年の夏の天気。この写真をよく見ると南の下の空が雲のカーペットのようになっています。そして今日のように月の無い晴れた夜は、宿の仕事が終わりシャワーを浴びて寝る前に天の川を見るのが日課に。心落ち着くいい時間です。その天の川を見上げて・・・会社員時代は働くことが嫌いだったのに自営業者になって自分がこんなにも働く人間だとは思っていませんでした。掃除も料理も接客も予約受付も宿のメンテも収入に直結するのでいつも少しでも完璧に近づかねば、と緊張しているのでしょう。山や観光の仕事もピークですし・・そして7月11日前後は例年疲労もピークで過去に何度か病院に運ばれた日。やっぱり無理もきかないお年頃になったと自覚し、週一日、だいたい火曜日に休みを取ることにしました。でも次の休みには草刈りだ、登山道整備だ・と、まあのんびりすることは無さそうですが・・
今夜の天の川
山の草刈り
斜里岳登山道は漆の葉っぱが夏独特の白半分となっています。今回も登山道整備。前回見ておいた笹の生い茂っている箇所を重点的に刈っていきました。
特に生い茂ってしまっているのは新道コースの熊見峠から下。100名山の登山道とはいえ、ちゃんと登れて刈れて時間がある人って、ひどい過疎の我が町周辺にはなかなかいないのでいつも結構生えちゃってから切っています・・藪こぎのようになってしまっていてすみません・・これが刈り払い前。
これが刈り払い後。剪定バサミでチョッキンチョッキンと硬~いクマザサや枝、ハイマツなんかをひたすら刈っていくのです。手は過労で下山し、風呂に入ってマッサージし、ビールを飲んだ5時間後の今でも痙攣中・・なぜか真面目に仕事しすぎちゃうのです・・体を壊すまでいつもいつも・・アホですね。
稜線沿いからのオホーツクの風景でほっと一息。ノコギリや剪定バサミを持ってよく登るよな、とも思いますが、整備後の充実感もひとしおです。
不安定の中の一瞬の光景
クマザサ遊泳
新しいトレッキングコースを作るための事前調査で裏摩周展望台から西別岳・摩周岳登山道へつなげるルート調査へ。昔はここも登山道がもあったそうです(たぶん50年ぐらい前まで)。裏摩周展望台は知床五湖のような展望台があとひと月で完成。それまでは仮設の展望台があります。
摩周湖の稜線沿いに進みますがここまで笹が伸びているとは・・新規コースの下見の始まりはどこもまずこんな感じではありますが・・。クマザサの藪を泳ぐようにひたすら進みます。今回は知床サイクリングサポートの西原さん、知床のガイド屋PIKKIの若月さん、地域おこし協力隊で登山が趣味の市川さんと皆若く(ボクよりも・・)強者揃い。ボクは最後についてったので少し楽できましたが、先頭の西原さんの体力には脱帽!自転車のペタルを漕いでいるように笹を漕いでずんずん進んでいきます。
1時間ほど藪こぎすると珍しいクマザサの花。数十年に一度、枯れる前に花を咲かせて種を作るようです。
少し開けたところに出ると我が裏山も見えます。
汗と疲労と笹薮についている白い粉でズボンを白くしつつ笹をかき分け進みます。たまに見える青い摩周湖の湖面と向うには阿寒の山々が素晴らしい!
登山道までもう少しの最後の登り・・獣道さえほとんどないためかダニも意外に少ないのは幸いでした。
3時間半のクマザサこぎを終え登山道へ出ました。ガサパキッ、ガサパキッという笹薮を進む音になんか船酔いならぬ笹酔いしたよう。登山道が高速道路に思えます。
霧の中、フウロウやシオガマなどの花に癒されながら登山道を登ります。
西別岳山頂。あとは膝をいたわりつつ下るだけ。笹薮こぎで西原さんの長靴はボロボロ。手は擦り傷だらけ。新しいコースは笹を刈るだけでできますが国立公園特別地域だったり保安林だったりするので許可の高いハードルがあります。しかしこのコースができたら摩周岳・西別岳から裏摩周を結ぶ素晴らしいトレイルができるのは確実でしょう。環境保全に配慮しつつこんな理想のコースが実現するように進みたいとおもいます。
改造・?
防災講習
清里小学校で防災授業をやりました。私が伝えたかったのは災害が少ない清里町とはいえ、真冬に停電し、暖房が止まったり避難所で布団が少なかったりしたらどうすかありそうなものを活用していかに体を冷やさず生き延びるか?ということ。学校の備品の寝袋も子供たちは使ったことがないので少しでも暖かく寝る使い方を伝えました。昔アウトドアショップで用品を売っていた知識とキャンプや登山の経験が今も役に立っていてなんか嬉しい。
毛布一枚で少しでも冷えない方法、す巻き。これは子供たちも大喜び。それから新聞紙を使って防寒服を作ったり、テントにみんなで入って暖まったりと小学生ぐらいまでの子供ってホントに無垢で未来と希望を感じる存在でした。教員って”本質的”にはいい仕事だと感じました。