窓から樹々の先をみるとどれもピカピカと光っていました。昨晩雪と共に降っていたの水蒸気が凍り付いたよう。
斜里岳もしっかり再び雪化粧。
午後はほぼ快晴。このあと空には段々と水蒸気が満ちてきて曇り、南風が強くなってきたので明日の後半ぐらいから春の嵐になるかもしれません。
ブログの更新久しぶりですみません。所用で首都圏に行っていました。北海道の清里に戻ってきて一番に感じたこと・マスクを取って「やっぱり広いっていいわ!」。
往路の飛行機から見た日高山脈と襟裳岬。日高ってちょっとねじれた恐竜の骨のよいに見事に連なっていて海に入っているのですね。日高ファンが多いのもうなづけます。
川越市の伊佐沼。フナや鯉、ブラックバスの釣り人がいる後ろは桜が咲きかけていました。引っ越しのための粗大ゴミ搬入でこの周辺を何度も往復。そのたびに咲いていくサクラが見事でした。
ソメイヨシノはやはり観賞用。こちらにあるエゾヤマザクラやチシマザクラとは違い、白く、葉が出ていなくて花だけというのがより見事に見えるのでしょう。
小江戸川越を散策。4年前に来た時は外人ばかりでうるさく、食堂は客が持ち込んだキムチで臭く不快でしたが、今回は若い人が多いながらも皆さん静かに楽しんでいて気持ち良く歩けました。最近の若者たちってけっこうちゃんとしていますね。右側の店はスタバ!粋です!
帰路は最近就航したピーチエアーの成田~女満別便を使ってみました。サービスや接客、機内の装備などは大手と比べるべくもありませんが十分と言えば十分。値段から見ると納得です。しかし成田空港がまるでゴーストタウン・・店の多くも閉店していて密を一番避けられたのは首都圏では空港かもしれません。
またまたやれました・・完全な敗北(涙)オコジョ返しを装着したものの見事に丸い穴があけられていました。
網の下にはキツネの足跡、そして網の下部にぶら下がったような伸び・・オコジョだと思ったら真犯人はキツネかも。オコジョはキツネが去った後に来ているのでしょう。(足跡から推測)2m近い高さをジャンプしてぶら下がり、歯で食い破って中の魚を揺らし、あるいは手で引き寄せて獲っていたと思われます。でもなぜかワカサギは人気が無くほとんど無傷。ワカサギが嫌いなのか干してある魚が嫌いなのか・・??近所のタラの干場でもカラスさえあまり来ないのは理由があるのでしょうね。発酵臭が嫌なのか?でも死体食べるしな?腐敗はいいけど発酵は嫌なのか?
そして敗北その2、ネズミ捕りに仕掛けておいたワカサギが魚だけ獲られていました・・でも特に腹立つのが干し網を破かれたこと。これで今年2つ目。ここ何年か連続でやられているのですが大丈夫なときも多く油断したころにやられるのです。天災は忘れたころにやって来る・・ということで主犯はキタキツネ、共犯がオコジョといったところのよう。せっかく滑車で干しやすように作ったのに来シーズンの冬までにはまたなにか方法を考えねばなりません。キツネ+オコジョ連合軍と宿のオヤジ対決。いつまでも負けっぱなしってわけにはいかんぞぉ~!!
何日か冷え込んだので氷も水浸しになっていなくて大丈夫だろう、と思い付き今シーズン最後のワカサギ仕入れにお気に入りの網走湖、女満別側へ行きました。ここは広くて静かで、森があっていいのです。
釣りでもあるけどあくまでも仕入れ。数を釣るのに集中していますが、テントのすぐそばでオジロワシの鳴き声がしたので顔を出すと氷上でじっとしていました。たぶん釣りのおこぼれを狙っているのでしょう。オオワシも多く、クマゲラやヤマゲラの声も響いていました。
釣りのほうは一日中渋かった・・誘って待ってを3回繰り返して一匹釣れる程度。それでも甘露煮100人分ぐらいは釣れたかな、という釣果でした。ここのワカサギ釣りは3月11日で終了とのこと。これから約1か月間がなかなか釣りも厳しい季節なので大工仕事や片付けなどに励みたいと思います。
裏摩周へスノーシューハイキング。入口に停まっている車も多く、人も多そうなのでつぼ足で行くか!と歩き出すと”ズボッ”・・暖気と寒気の波状攻撃でクラスト、日本的に言うとモナカ状態になっています。すぐにスノーシュー装着。
チャッチャと1時間歩いて展望台着。台、といっても展望台が撤去されていてすっかりこんもりした大地になっていました。この状況を見たかったのです。展望台はこの春から工事に入り夏までかかって作り直される予定とのこと。どうやら雪が解けても今シーズンは清里峠から通行止めになるらしく、しばらくは行けないようです。でもその分、ちゃんとした展望台を作ってほしいものです。
ウチの裏山、斜里岳。こっちから見ると横長に見えます。
摩周湖は先週より少し解けて6割の氷結といったところ。薄氷の透明なところも多く次の暖気でかなり解けるでしょう。車の音もしない、雪と氷と青空の下の摩周湖はやはり素晴らしいです。
一昨日、猛吹雪が収まったあとの風の芸術、風紋。
タラの干場を見て今日は日本酒だな・・などと考えつつ、ふたたび流氷が押し寄せたので行ってきました。
流氷蜃気楼ちょっと手前という感じの浮かび上がる沖合の流氷。ほとんどの人は気がつかないと思いますが、暖気が入ったときに見られるこの様子は不思議な光景。これが見られただけでもラッキーでした。
強い日差しで青く光るところを探すのも楽しいです。
広い風景を見渡したくて道路脇の高い所に登ってみました。南風で段々と流氷が緩んでいます。このあたりの流氷はもう明日には沖合にさようならになるでしょう。
干してあったワカサギがやられた!(涙・怒!)キツネの足跡が多く残っていたけど真犯人はわかっている!
この穴の開け方はオコジョかイイズナだ!油断してオコジョ返しの装着を怠ったのが失敗・・悔しいのは買ったばかりの新品の網を破かれたこと。たぶん木登りの得意な奴らが上からやってきて網を食い破り、ワカサギを食べるだけ食べて残りは運んだか落としたのでしょう。その残りをキツネが持っていった・・そんなシナリオかと・・そしてワカサギを釣ってきてくれた大分のKさん、一匹残らず奴らのエサになってしまいました・・ゆるしてくださいね・・
今シーズンは2月中旬から2週間ほどの営業。短いながらも充実したツアーができました。行き先は主に知床方面と藻琴山。やはり北海道の風景と自然を満喫するのにまず、満足度の高いこの2カ所はおすすめです。
知床にあるエゾシカファームのオス鹿の亡骸もおおかた食べ尽くされましたがキタキツネが「残りは俺のもんだ!」という顔つきでしゃぶっていました。
今シーズンは一番冷えるとされる2月上旬より下旬のほうが寒い!藻琴山は氷点下10℃以下で風がある極寒の日が多かったです。
山頂直下の皆さんがコケる斜面。お約束のようにAさんが見せてくれました・・
そして爽快のパウダースノー大斜面の一気降り。これほどスノーシューの楽しさと威力を味わえる場所ってなかなかないんじゃないかな。
極寒、伝わるでしょうか・でも太陽さんが射すと体感温度は一気に上がります。そしてこの斜面を少しづつ上がっていく充実感。無雪期の登山道は雪面の1.5m下です。
稜線から藻琴山山頂を望む。美しさに言葉を失います。
冷えこんだときの雪はすべてが結晶化し雪印に。いったいいくつあるんだろう・・
何日か吹き荒れた強い南風で遥か遠くに行ってしまった流氷。もうさようならかと思っていたけど少しづつ戻ってきていました。対岸には能取岬が蜃気楼のように海上に浮かぶ島に見えます。
オオワシたちも北風が崖に当たって作る上昇気流にのって見た目はゆったりと、でも本心はたぶん一生懸命に食べ物を探しています。
久しぶりにポンホロ沼に行きました。”ポン”は小さい、”ホロ”は大きいの意味。雪解け時には大きな沼に、夏までには小さくなり乾いてしまうカエル天国の沼。もちろん今は雪原。ツアー客の少ない今年は踏み跡さえもありません。静寂の深い森を感じるならここでしょう。
沼からの帰路は知床横断道路を歩いてきました。ずっと続く足跡を振り返るといつも「人間の足もやるじゃない!」と感じます。
しっかり歩いた次の日は屈斜路湖のフロストフラワーへ。新しく張った氷の上に花が咲いたように水蒸気が結晶化し、氷の花が咲いています。上ってきた藻琴山を湖面から見上げるのも感慨深いものです。
御神渡りもしっかりできていました。春と秋に釣りで通うこの場所も違った季節は別の表情。
御神渡りの横に寝てみました。もちろん氷が割れないか、よ~く観察してから。厚さは相当あり(おそらく30センチ以上)解けるのは遅そうです。
川湯のそば道楽。ここのお蕎麦屋さんのコスパとテイストにファンが多いのもうなづけます。素晴らしい!
摩周湖は結氷寸前。光の反射していない湖面の一部が波立っていたけど次の日には全面結氷しそう。毎年凍るわけでないので相対的にこの冬は寒かったということでしょう。
徐々に戻ってくる流氷。男の涙の湾の上は冷たい風が吹き抜け涙がでます。一同泣きながら撮影。
知床連山は見えなったものの象の鼻からの流氷は開氷面とのコントラストがすばらしく、また帯状につぎつぎにやって来る氷がいい感じでした。
何度来ても絶景の藻琴山。斜里岳、知床連山、流氷のオホーツク海、屈斜路湖、雄阿寒、雌阿寒の山、網走湖に能取湖、そして大雪山まで展望できました。つまり東北海道全部・・北海道ってホント素晴らしい!
山頂直下のダケカンバの樹氷も発達。迫力です。
雌阿寒、雄阿寒の山々と上から見る屈斜路湖。そろそろ登ろうかな。
北風が吹いたり、南風が吹いたり。エビの尻尾が両側にできていました。
今シーズンの冬の宿業とツアーは終了しましたが、こちらの生活と自然を発信していきます。GWから営業再開します。そのころの一番の見どころは知床峠の周辺、羅臼湖とあちこちの水芭蕉かな・・(知床横断道路道が開通していれば)是非おいでください。
天に続く道の海方向。流氷に続く道と言っていますが(ボクが勝手に)ここ数日の暖気と強い南風で流氷はまばら。気温も5℃もあり?、もう春なの?
エゾシカファームではオス鹿が命を落とし、無駄なく他の動物たちの栄養となっていました。
その上ではおよそ20羽ほどのワシたちがカラスの集団を恨めしそうに上から眺めています。
今日のツアーは開拓者コースを歩きました。数年ぶりだったのでコースが変わっていて、月日を感じました。
そのコースは良い方に変わっていて眺めの良い丘の上へも正式に行けるようになっていました。素晴らしい!
ハート形に抜けた流氷。よく見ると自然の4面白い造形の発見があります。
今日の流氷は手前に流れている氷、沖合に帯状残っている氷と、だいたいこんな感じでした。また北風で来てくれればうれしいです。