大型や外車のピカピカのバイクばかり8台で来られたので、どのような方達?と思ったら、旭川の(有)ジップというバイク屋さん主催のツーリング。半年しか乗れない北海道のライダーさんたちは最高のシーズンを満喫していました。それに信号も無く車も少ない広大な大地の中の長い長い直線路、高速コーナーの続くワインディング、無数にある林道・・バイク乗りならここ北海道は楽園。まだ走ったことが無い方はもちろん、バイクに乗りたい、と思っている方も免許を取ってバイクを買い、フェリーに乗って北海道ツーリングへ是非お越しください。毎年訪れる方の気持ちがとてもよく理解できる、素晴らしい旅になるでしょう。
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一歩先へオホーツクの旅・津別
津別へいってきました。ここは道の駅といっても北海道ではよくある、鉄道の駅の場所に道の駅を作ったところです。保存されている鉄道車両の細かいことはわからないけど、開拓時代からの歴史を感じる貴重な資料。ボクも鉄ちゃんになりつつあるのか最近自然だけでなく歴史も気になるようになりました。
また駅そのものも大事に保存されていて壁には当時の手作りの雪はね道具やママさんダンプ(除雪道具)がかけてあったりでこれもすごい。
写真は撮らないのが普通なのでありませんが近くのシゲチャンランドも芸術心が少しでもある方ならとても不思議面白いところです。道の駅ではタイ焼きならぬクマ焼き(白クマ、黒クマあり)、ちょっとゴツイ手打ちそば、隣の建物にはとても風味がある石釜パン屋さん、街中には木がテーマの木芸館と津別町はとても面白い場所です。今日は・・町を楽しもう!というテーマの旅、おすすめです。
一歩先へオホーツクの旅・紋別
以前から行きたかった鴻之舞(こうのまい)金山跡。金の産出量が東洋一といわれたこの鉱山も1973年に閉山。1万4千人以上いた人、暮らしていた町が廃墟になりました。固定資産税がかかるとのことで建物はほとんどが取り壊され、かつての賑わいは地ならしした地形を見なければ感じることもできないほどです。
でも鉱物を運ぶのに使っていた機関車や当時ここで使っていた多くの骨董品が町外れにある駅逓に保存されています。当時の町並みや坑道の模型もここに町があったことを伝えよう、という志の熱い保存会の人たちが大切に保存、丁寧に解説もしてくれました。悪趣味的な廃墟めぐりもあるけど、ここ鴻の舞は違いました。歴史を感じ、多くの人の営みがあり、人々の気持ち、思い出は今もそこにあるんだ、ということを体感。最後の写真はエゾエンゴサクという春を代表する北海道の花。苔むして自然に包まれていくコンクリートの杭の前で綺麗に咲く様は大自然の中で見てきた同じ花とはまた違う歴史を背負った美しさでした。
一歩先へオホーツクの旅・遠軽
まだ行ったことの無いところがたくさんある北海道。その中でもウチから日帰りで行ける場所を旅してきました。まずは遠軽町のがん望岩。ここは80メートル垂直に切り立った岩の上に展望台というかベンチがあるのですが、すぐ先の絶壁には柵などまったく無くて崖のそばに立つと力が抜ける感じがするほどです。高いところがダメな人にはこのベンチで飲む熱いコーヒーも冷たく感じるでしょう。しかし現代の社会でこういう「自己責任」をもって危険を感じることの出来る場所があることはとてもいいことだと思います。でもボクは都会の混雑した駅のホームに電車が来たときのほうが怖いです。なんでいつまでもモノレールの浜松町駅のような柵をつけないんだろう・・
富良野パノラマロード
南西の端から北東の端へ
氷点下10℃の北海道から26℃の沖縄方面に行ってきました。目的の一つは西表島のマングローブの森をシーカヤックで行き森を感じること。ナーラの滝というところへ向かう河を遡るとまずはカンムリワシがお出迎え。これは大きさはカラスより少し大きいぐらいの幼鳥で近くに行っても逃げない愛嬌のあるおとなしいワシのようです。浜には無数のカニ、マングローブの木の根元にはシャコの巣、ハゼ、色々な貝、カヤックには魚がぶつかってきたり、ボラや黒鯛が群れていたりと北国とは全く違う自然がとても新鮮でした。
これはピナイサーラの滝ツアーという西表島で一番有名なエコツアーの途中にあるサキシマスオウという木の根っこです。台風などで倒れないように根が板状になるとのこと。ここ亜熱帯の森を歩いて感じたことは、落葉樹が無いのでいつも緑が濃く森が薄暗い、ジャングルなのに思いのほか蚊やブヨなどの嫌な虫が少なく、北海道のような冷帯ではよく起こる”一つの種類の虫が大発生する”ということがあまりない様子。これは年中温暖で湿潤の気候が生態系のバランスを安定させているのではないかと感じました。また土壌などの関係で硫化水素が発生するらしく硫黄の匂いが少しするのも新鮮だったなぁ・・それに樹木の表皮がどの樹もツルツルしているのも不思議な感じ。だけど鳥はすごい。カワセミなど北海道とまったく同じ鳥がここにもいる。彼らは一番グローバルな生き物でしょう。
そして沖縄本島へ戻って知人のガイドでやんばるの森へハイキング。植生は離島に近いのに雰囲気はまた違い、濃密感より透明感が少し増した感じがしました。
一気にさいたまから青森まで車で北上。下北半島の北の端の大間にて特産のマグロを使ったマグロ丼。これは最高に美味かった!嵐が来るので少し急いでフェリーへ。
そして北海道へ入り走りに走り、途中の天馬街道(襟裳岬の北側の峠)では猛吹雪・・この一週間で、短パン、サンダル、ぬるいソーキソバからダウンジャケット、オーバーパンツ、熱い味噌ラーメンまで、日本の多様性を体感できたいい旅でした。また行こう!