押し寄せる

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今年の流氷は広い範囲で接岸しているのですが、特に知床半島の付け根、日の出漁港周辺には押し寄せていて流氷どおしが乗り上げ、ボコボコしています。もちろん漁船も陸上げされて冬眠中。たぶん今年の流氷は今が最盛期でしょう。海岸に出ると「きゅ~ぅ、きゅ~ぅ」という流氷鳴きも聞こえました。

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またそろそろ鹿たちの中には飢えや滑落で命を落とすものが出てきていてカラスたちも大宴会。でもこのカラスたちは北米のインディアンたちの中では位のもっとも高い神とされるワタリガラス。北の地方より冬の間だけ特に知床の周辺に多くやってきます。姿は尾羽が菱形から扇形に出っ張っていて全長もちょっと大きく、鳴き方も濁ったゴァァ~ゴァァ~とかコロコロ、カポンッ、カポンッという感じ。飛び方もこのように上昇気流をとらえてワシのようによく旋廻しています。このカラスに関しては星野道夫さんの小説「森と氷河と鯨」を是非お読みください。

夕映えの美

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ヘルパーのYちゃんが夕映えの写真を撮りにスノーシューをはいて宿の前へ。その光景がとても自然で雄大さを感じたのでパチリ。寒くなければいつまでもそのままでいてほしい季節です。

流氷山脈

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海水の青と流れる氷を見たくて斜里川の河口へ。コントラストのある写真を撮るなら水の動きのある場所がおすすめです。
さすが最盛期。ここでは流氷山脈が出来ていました。全体的には曇りだけど流氷の上空だけが晴れていて(海が氷で閉ざされると局地的に小さい高気圧が出来て晴れる事が多いとのこと)輝く海が素晴らしくきれい!流氷未体験の方、是非一度見に来てください。きっとハマリます。

スノーシューツアー神の子池・摩周湖編

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神の子池へ向かう途中の樹木に乗っていた雪の塊。まるでクレーンで載せたよう。木がかわいそうで、いや、なんとなく落としました。極めてきれいな沢のほとりの森で女性二人が雪で遊んでいるというのもいい感じです。

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再び藻琴山へ向かうつもりが吹雪の後処理で道が通行止めのため摩周湖の外輪山へ。1時間半ほど歩いたピークを目指しました。観光客でごったがえす展望台とは全く違う静かな摩周湖もずっと間近に歩いていると身体に馴染んでいくのがわかるようです。そしてどこにパワーが潜んでいるのか、カラの類の小鳥たちは真冬も元気です。

スノーシューツアー知床編

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天候が安定しなかった知床方面。でも北風が強く吹いたおかげで流氷どおしが乗り上げて芸術を造っています。この時は沖合いからちょっとした吹雪がやってくるのが良く見えました。寒かったけどきれいだったなぁ!

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そして幻の沼といわれているポンホロ沼へ。行くときにちょっと迷ってしまいホントに幻になってしまうところだったけど、無事到着。次回は晴天のときの羅臼岳に期待しましょう。

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男の涙、象の鼻、フレぺの滝とどれもいい風景ですが、この日はかなりの地吹雪の後で樹木が霧氷で縁どられてとてもきれい。嵐がもたらした造形美にカメラを向けました。

スノーシューツアー藻琴山編

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ここ連日スノーシューツアーに行っていました。
藻琴山は気軽に登れる山として最高です。今年の樹氷は控えめですがやはり素晴らしい造形美!この自然の芸術越しに見える風景が流氷のオホーツク海、斜里岳、知床連山、屈斜路湖、阿寒の山々などの大パノラマ。

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山頂では皆最高の笑顔を見せてくれます。

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下山のコースは大雪面を一気降り。そして転倒者続出!爆笑!面白いったらありません。

神の子池も大雪!

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ここ連日悪天候が続き、一日中雪と格闘しています。昨日は久しぶりの神の子池スノーシューツアー。まず車を停める場所を雪かきし歩き始めたのですが、すごい新雪でスノーシューを履いていても膝までもぐるほど。今日はボクらが道付けのラッセルか・・とぜいぜいと息を切らしお客さんと先頭を交代しながら歩いていきました。雪が湿っていて重いので、もぐった足をあげるのも大変・・これほど体力を使う神の子池は初めてかもしれません。でも豪雪に見舞われた池はまた違った雰囲気でいいものです。

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これは今朝の名犬?ムギ。せっかく犬小屋も雪かきして入れるようにしたのにわざわざ吹雪の中で寝ています。やはり雪に埋もれ、雪の布団をかぶるのが風除けにもなり一番暖かいようです・・でも甘やかしているボクはつい、外玄関と内玄関の間の風除室に入れてあげてしまいました。嬉しそうだな。
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原生林の中の沼

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知床の原生林の中にあるポンホロ沼にスノーシューで行ってきました。案内してくれたのは知床のプロガイドPikki(ピッキ)の若月氏、知床ではすでにベテランの域に入る氏はさすが!コースも知り尽くしています。
昨日より急に気温が上がって雪が降ったり、霧が出たのでトドマツの葉は針を突き並べたような霧氷で厚化粧。

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1時間半ほどゆるい登りを歩き、鞍部をすぎると目的のポンホロ沼。気分よく沼の真ん中で昼食です。ここは春~秋はヒグマやダニがいて誰でも気楽には行けないところですが、冬もやっぱり気楽に、というほどわかりやすくはないところなので一般的にはまだあまり有名ではありません。でもこれが知床の奥深さでしょう。

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帰りはちょうど日の入りにあたりました。流氷原に沈む夕陽はいつ見ても不思議な感じです。

流氷接岸!・・極寒・・

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目まぐるしく天候が変わって視界が開けた朝、宿から見た斜里の沖合に流氷が現れました。強い北西の風に流され、みるみるうちに接岸。車を走らせ港と浜に向かうとまだ密度は濃くないものの、岸から数十~数百メートルは流氷、その向こう数百メートル~数キロは海面、そしてまた沖合は流氷という状況でした。
まだ北西の風が強く吹き続けているのでさらに流氷は押し寄せるでしょう。
ちなみに真ん中の黒い点はオオワシです。

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しかし極寒・・気温こそ氷点下10℃と大したことないのですが、風が冷たい、を通り越して痛い!天候もどんよりしていて初冬の天候です。これからびっしり接岸すると、流氷の上空には小さな高気圧ができるとのことで晴れが続きます。青空と流氷の最高の写真が撮れるのももうすぐ。写真好きの方、冬のオホーツクは被写体は無限ですよ~
・・それにしても今日の斜里港のテトラポットの氷結、寒そうでしょ・・

鹿、多すぎ!

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冬の別海町、走古丹(はしりコタン)。噂どおりの鹿・しか・シカ・・!海に突き出た砂嘴(さし)にあるここは雪が少ないのでエサの草が掘りやすく、逃げ込める森もあって冬の越冬場所になっていて、番屋や民家の庭先に何百頭という群れが・・。道路も頻繁に横切るため運転も注意が必要だけど、地元の人はさっとスピードをゆるめてかわし、慣れたものです。
これはもう、どんどん食べなくてはなりません。エゾシカハンバーガーもあちこちにあるので北海道にきたら是非たべてみてください。意外にフツーのバーガーで美味しいですよ。