休館日の生活

Photo 今日から春の休館日。

「長く休めていいなぁ~」「遊び放題だね」とか言われる宿の経営者として、日々実は何をやっているか、をそっとお伝えしたいと思います。(大体言われる通りです・・)

今日は海別岳に登られるお客さんを「ボクも行きたいなぁ~」とお見送りした後、もちろん掃除、その後、移住関係のパンフレットの原稿の校正や斜里岳山小屋の管理人などの打ち合わせ等をした後、「ドアを閉める音がうるさい!」と何度も女将に怒鳴られていた問題の自宅入口のドアを修正するため大工仕事をはじめました。ウチのドアはほとんど一品制作物で無垢の木と合板を使っているため、とにかく反ったり縮んだりして頻繁に閉まらなくなるのです。休館期間の日課のようになってしまったドア調整。始めると案外重症で丁番もすべて取り外し、微妙にノミで削って少しづらしたり埋め込んだりして取り付けします。何度も失敗するうちなんとか完成。ドアークローザーも取り付け、まずはOK。半日以上かかりましたがこれで1年ぐらいはもつでしょう。

家を建築、改築予定の皆さん、ドアは無垢の木のものは味はあるけど、かなりいいもの+湿度が適当なところ以外で使うと、素人では苦労するメンテナンスが必要です。次作る時はちょっと妥協して厚手の合板にしようと思います。

スノーシューウィーク終盤2

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そして神の子池。ここはやっぱり面白い!これは元ヘルパーCちゃんの転倒シーン。実はけっこう急斜面を降りています。

Img_2060_1 そして神の子池から流れ出す川べりにはこの冬・・?いや春の第一号フキノトウ。

確実に季節は春になっているようです。

スノーシューウィーク冬終盤1

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冬終盤のスノーシューツアーの毎日です。この冬はずっと寒いのであちこちとても綺麗!藻琴山は樹木がまだ樹氷となっています。氷点下10℃強風・・この時期ではありえないほど寒かったなぁ・・

Img_2047_1 知床の森、これが現実、鹿たちの樹皮食いのひどさといったら・・皮をぐるっと食べられた木は枯れるため、森がなくなってしまわないか心配です。どんどん鹿を食べなくちゃ!

Img_2049_1 ここはフレペの滝ですが、なんと知床にはまだ流氷がけっこうあります。今日網走の流氷観光船に乗ったお客さんもかなり楽しめたとのことで今年はいいですよ~。

阿寒を楽しむ

Photo 冬の阿寒の森。成長の遅いアカエゾ松の原生林は長い時と静寂を感じさせる不思議な森です。

Photo_2 阿寒湖の湖面を歩いてみると全面結氷した湖の真ん中に突然穴が!!これって気をつけてなければ、あるいは吹雪などで表面が覆われていたら・・落ちます・・ここは湖底からお湯が沸いている湯壷といわれるところ。阿寒湖には何か所もあるそうで、スノーモービルも結構沈んでいると聞いたことがあります。凍った湖、河、海、流氷、アウトドアには危険がいっぱい。だから緊張感があってそれを克服したときがよけいに面白いのでしょう。

Photo_3 その湖面を疾走するエゾシカの群れ。見事でした。団体客ばかりが目立つ阿寒湖周辺。個人旅行者はほとんど素通りするけど自然を楽しむフィールドは素晴らしいものがあります。もっと楽しめ滞在できる観光行政をのぞみたいものです。

試作6

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今回はフランスパンの一つ手前のクッペ。清里産の小麦粉はフランスパン系には技術的にまだ難しいと判断。入手してあった専用の粉を使いました。少し急いで作ったので形が不細工だけど味はOK。バターや油脂の入っていないフランスパンは難易度が高いのですが、少し目安がついてきました。朝食はこのクッペを使ったサンドイッチ。ちょっと固いので歯が悪い人には大変だけどこういう主食となるパンは食べ飽きない美味しさです。

嵐の後

Photo 珍しく東からの強風が吹き荒れた後、雪原全域に飛ばされた雪玉が出来ていました。暖かくなって雪が湿ってくると出来る現象。着実に春が近づいています。

3月の流氷と輪廻

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3月に入ってもまだこれだけ流氷が残っているのは久しぶりです。もう日差しがとても強くて美白要注意ですが、流氷も強い太陽光で影の明暗がくっきりしてさらにきれい。明日には南の強風が吹くと予想されていますが、もうしばらく残っていてほしいものです。

Photo_2 フレペの滝の上部を歩いていると展望所の人が「あっ落ちたっ!」と言ったすぐ後に「どぉ~ん」というにぶい音が・・滝の下をみると鹿が転落していました。もちろん即、天に召されましたが、数分もしないうちにカラスたちがやってきて食べはじめました。これも輪廻転生、自然現象なのでしょう。春を前に命を落とす鹿もずいぶん増えてきたようです。

それと、今年は知床にワタリガラスがかなり多いです。なぜだろう?・

ひなケーキ

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今年はひな人形を出さずに終わってしまったひな祭り・・でも隣のYさんが帯広の六花亭でひなケーキを買ってきてくれました。かわいらしくて食べるのがかわいそう!という娘らを差し置いて人形の頭からいただきました。ん~美味しかった!

神の子池周辺 動物と美と遊び

Photo_9 人間の感覚遊び。眼をつむって雪原をまっすぐ歩きます。しばらくして眼を開けて振り返ると・・ちっともまっすぐじゃない・・!人間の感覚ってこんなもんでしょう・・

Photo_10 湧水の多い神の子池周辺では小さな沢も多く、それが雪に埋まって、こんな穏やかな曲線に。自然の造形物には直線は無く、曲線がとても感覚に優しいと感じ取れます。・・こういう感覚を家作りなどにも生かせていければいい家ができるのだろうな・・

Photo_11 川沿いの木々の根元にはイタチなどの動物が雪の下にもぐった穴があちこちに見られます。きっと雪の下にある空間の世界でネズミなどの獲物とのやり取りが繰り広げられているのでしょう。もう日差しがとても強くってすっかり春。どうか美白にはお気づかいを。

クマゲラが見られました!

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知床、男の涙を歩いているとすぐ近くでコンコンというゆっりした音が・・見渡すと近くにクマゲラ発見!やはり特に珍しい鳥。ボクもかなり興奮しました。この鳥はしばらく姿を見せてくれて、皆でゆっくり観察。結構肝が座っています。何枚も写真を撮った中でなんとか見られるのはこの一枚だけでしたが気持ちにしっかり焼きついたシーンでした。

Photo_7 男の涙の氷爆を見下ろすとオオワシの若鳥が滝の下に落ちてしまった鹿の亡骸を狙って旋回中。いかにも知床の冬らしい光景でした。