東日本放浪

ここ北海道清里町より埼玉まで車で放浪してきました。今回はあちこちで休憩がてら道の駅に寄ったのだけど、地元とは関係ないような土産屋になっていたり、逆に素晴らしい地場産品や食事を提供していたりとかなり差が出てきたなというのが実感でした。力の入れようは店員の表情と態度にも表れるし、道の駅を見れば町のやる気をうかがい知ることもできるような感じです。

まずは北海道深川の道の駅の釜めし。ライスランドをうたっているだけあってこれは素晴らしかった!とくに米のおこげが最高!おすすめです。

北海道博物館で少し勉強。

苫小牧~秋田便の予定が波高くて揺れそうなので函館まで走り青函フェリーで青森へ。弘前城から見る岩木山。殿様もこの風景を楽しんでいたのでしょう。

秋田の山は雪。夏タイヤに交換してこなくて良かった。

田沢湖のクニマス未来館。ヒメマスの産卵は湖の浅いところ、近い種類のクニマスは深いところで産卵するのが大きな違いらしい。人の都合で一つの大きな湖の生態を破壊してしまったこと、それを元に戻すことに知恵と時間が必要なことなど考えさせられました。

東北を横断し宮古の浄土ヶ浜へ。極楽浄土から名前をとったらしく、白い岩と浜の風景が素晴らしい。

細くて曲がりくねった山道をずっと走ると道端に石碑が・・「ここより下に家を建てるな」という明治と昭和の津波の悲しい教訓が書かれています。

宮古をはじめ、三陸のいたるところで津波対策の防潮堤を建設しています。いろいろなことを考えさせられます。

三陸の道の駅にあった釣り餌の自販。ホントに生きているのかな・・?

この柿ソフトは美味かった!

福島の白河フォレストスプリングスをいう釣り堀でちょっと一息。ここは23年ぶりに来たけど大物の釣り場になっていました。釣り堀とはいえ大物となると簡単には釣れないのが面白いところ。たまたま活性のある群れを見つけていい思いができました。50センチのイワナ。

今回の釣りの一番の楽しみは多摩川。地元のN名人のガイドでいい場所に連れていってもらいました。神奈川のY氏がフライでかけた魚がジャンプ!

見事なスモールマウスバス。多摩川って今、こんなことになっているんだ!多様な外来種が生息していて日本のタマゾン川と言われています。

ボクも初のスモールマウスバスをキャッチ。産卵期のためのメタボな魚体は緑色です。ブラウントラウトに少し似た感じの重く強い引き。

フライ+パンの成果。テトラポッドの間に入られてラインブレイクしないように慎重にやり取りしてあげた巨ゴイ。流心に入られなくてよかった・・あまりにも重く(鮭より重い!)ロッドも腕も悲鳴!フライラインも少し伸びてしまったみたいで色が薄くなりました・・

吉見百穴の桜。いい季節です。

帰路はやはり20年以上ぶりの中禅寺湖へ。午前中は苦戦したものの午後は波で少し濁りの入った場所を見つけ40センチほどのニジマスを連続キャッチ。男体山が見事。

そして5匹目の魚は重く引きも強く、岩の後ろに入りたがる魚・・

45センチほどのキレイなブラウンでした。本命のレイクトラウトは出なかったもののこれで満足。屈斜路湖で鍛えた湖の釣りは中禅寺湖でも通用したようです。また途中の道端ではサル、シカ、リスなどを見ました。さすが日光。

青森の温泉の券売機。「おどな」がいい!

吉野家でも青森弁素敵。

新潟から乗る予定だったフェリーも悪天候で揺れそうのなので、青森へ激走。高速道路は面白くないので内陸の山道を16時間走って真夜中に乗船。北海道の噴火湾沿いからは沖の漁船の漁火がキレイでした。

実は往路も寄ったけど釣れなかった支笏湖へ復路もリベンジ。こんな雪の沢をフェルト底のネオプレーンウェダーで降りるのは少し怖い。

支笏湖は難しかった・・そう簡単には釣れないとわかっていても行ってしまうものですね。

走行距離3500キロ。悪天候で長距離フェリーに乗らなかったこと(揺れて酔ったらイヤだから)と八甲田山が吹雪で登山ができなかったことが次回の課題でしょう。旅というのは帰ってきたらなんか頭がボーっとします。でもボーっとでも旅が原因ならチコちゃんには叱られないでしょう。また行こう!

 

 

流氷さん今年もありがとう!

流氷が去って行きました。知床五湖ツアーへの行きには氷のかけらが点在していたけど帰りは無くなっていました。また戻ってくるかもしれないけど、流氷さん、今シーズンもとりあえずありがとう。

M名人の差し入れ!地元北見で並んで買ってきてくれたこのチーズケーキはしっとりとふんわりの中間の食感。さすがカーリング娘たちのモグモグタイムです。

午後から天気が回復し快晴。気持ちよさにふらっと近所へお出かけ。海に続く道の春。

宇宙展望台までもすでに除雪されていてこの風景を堪能しました。

左下の一の字に白く見えるのは清岳荘。右の谷を逆くの字に登っていくのが夏の登山道。あと3か月でもうあそこを歩く夏山シーズンなんだなぁ・・とおもうと少し焦って遊ぼうという気になってきます。

昨日の夕映え。ちょうど雲の中から山頂が現れました。

宿も今日からGW前まで休館になります。遊ぶ、直す、作るの毎日ですが、そんな日々の様子を上げていきますので、宿の休みに何やってるんだろう?と思う方はお付き合いくださいませ。

”体験”の重要性を再認識

久しぶりに団体さんのスノーシューハイキングのガイドで神の子池へ。参加者の皆さんは九州から北海道まで全国から来た旅行会社の若い人たち。一緒に歩いていると、雪の無い地方から来た方には雪そのものが珍しく、足跡のない新雪を歩く、斜面を滑る、雪原に寝転ぶ、といった基本的なことが非日常でとても楽しいのだということを再認識させてくれました。

日が射し込まなかった神の子池の色は地味でしたが、遊ぶことに対して自由度の高い神の子池周辺は多くの楽しみの潜在能力を秘めた場所だと再認識したところです。スノーシューツアーも終盤。新しいコースを開拓することに近年は力を入れてきましたが、来シーズンからは今までのコースでもより楽しむ方法を追加していこうと思います。

春・快晴

昨日は8℃、今日は2℃まで上がり急速に雪解けが進んでいます。宿の周りの畑の雪もも表面が解けて水になり日差しで反射してキラキラと。春実感の光景。

今日の斜里岳と我が宿。写せなかったけど静寂の中、鳴き声を見上げると白鳥がV字編隊で屈斜路湖のほうへ飛んでいきました。

斜里岳上部も樹々が段々出てきました。

斜里岳の夕映えを望みながら家の周りの白樺の枝払い、屋根の雪下ろしとけっこう肉体労働。ビールが美味い!

ワシだらけ

今シーズン最後のワカサギ釣りへ。M名人とオジロワシ。いつもの女満別湖ですが今日も周りはワシたちがおこぼれを狙っています。

今日は今シーズンで一番釣れました。釣れなくなる時間が無く、ずっと入れ食い一歩手前ぐらいの釣れ方。釣果は2人で4キロ。500匹ぐらいかな・・当分甘露煮がお出しできそう。

20センチほどですがワカサギ釣りでの初アメマス!ちょっと嬉しい!エサとして仕掛けておいたワカサギにではなく、ワカサギ仕掛けのサシに来ました。

後ろの樹木の上にも多くのワシたちがこちらを凝視しています。

オジロワシが飛んできました!

釣り師がおいていった魚をワシづかみする瞬間。オオワシの若鳥か・・

小さいワカサギを針に付けて底に沈めるとすぐにこんな感じ・・おちょぼ口の貪欲さん。

私たちが去るとそこにもわさわさとやってきました。なにも無いよ~ 今シーズンも楽しかったワカサギ釣り。釣りしている間、たまにバキバキッと氷に亀裂が入る音がちょっと不気味でした。あと1ヶ月で屈斜路湖のシーズンの始まり。それまで腕慣らしでどこへ行こうか楽しい悩みです。

 

解けていく離れていく

今年は暴風雪にならない、南からも北からも強風が吹かない、雪がとても少ないという例年とかなり違う冬でした。流氷も広がっていた面積は大きかったけど薄めだったのでこのところの暖気と弱い南風で緩み、オンネベツ川の河口付近の海岸ではこんな感じです。

知床五湖の周辺も雪解けで小川が出てきました。

一湖の海側の展望地より。流氷もすっかり薄くなりましたがまだ風景としてはキレイ。あと何日あるか・・春近しです。

一気に春へ

一週間ほど前から急に春の陽気に!昼時はすでにプラスの気温で歩いていると暑いぐらいですが、モアン山の急な下りは冷や汗。

でもこんな雪原の真ん中を歩けるなんてちょっと他にありません。(モアン山)

スノーシューの裏には雪が団子のようについてきて歩きづらい・・これも春。

知床の流氷はこんなびっしりのところもあれば、ほとんどないところも出てきました。

フレペの滝の芸術もそろそろ崩落しそう・・

鳥をはじめ動物たちは元気です。アカゲラ。

緩んだ流氷をオジロワシがじっと眺めていました。

原生林は輪廻を感じる森。知床。

象の鼻はやはり絶景です。

エゾシカの寝床。樹木と倒木に囲まれ、さながらスイートルーム。

男の涙横から知床連山を見てみました。

晴天の藻琴山はいつ見ても素晴らしい!

谷をぐるっと回って降りてみました。風景をより長く楽しむには最高です。

あそこまで登ればあとは楽。藻琴山。

一気降りは最高に楽しいです。天候には恵まれることも多かった今シーズン。ツアーは終盤だけど最後まで荒れないでね。

 

自然の中は気持ちいい

毎日のようにツアーで野に山に海に出かけている冬、たしかに疲労はありますが毎日森にいるとだんだんと心が澄んでくるような気持ちになっていきます。いつも濁っているのかな・・?  で、昨日の流氷はこんな感じ。まだまだ知床は見頃です。

知床五湖の森には当然ヒグマの痕跡があります。そろそろ早起きなやつが出てくるかな・・

北風が吹くとオオワシたちは滑空し獲物を探します。

知床五湖ツアーの最後の展望地。流氷の大海原は絶景。この時は曇空から日が射してきて不思議な光景でした。

そして今日は神の子池。サブガイドのKさんが沢のくぼみに足を取られて転倒。まずは笑って次に撮影。もちろんこのぐらいでは助けません。

今日は川にかかる倒木の橋を渡りました。少し緊張。

こんな雪の隙間を歩きました。

鹿もいましたが、ここのアイドルはカワガラス。蛇行した流れに沿って飛んで行く様は見事。

曇りでしたが今日はこんな色。誰もいない神の子池。冬の色は地味だけどやはりきれいです。

 

山へ海へ森へ

悪天候の少ない今シーズン。藻琴山も晴天・・が、徐々に雲が近づいてきて・・

山頂でホワイトアウト。奈良のNさんの頭が霧氷になっていました。

でも帰路のダケカンバの森に入ると天気は安定。山頂のときだけなんで~?

知床方面の流氷の上や木には一時少なかったオオワシたちが戻ってきたようです。

ここ3日ほど前から日中の気温がプラスとなり、もう冬終わっちゃうの?という感じ。オシンコシンの滝ぐらいまでの流氷は押し合いへしあいの凹凸状態。

ちょっと珍しい猛禽類発見!色から見るとケアシノスリかも・・

ウトロより知床岬方面は海流の関係で流れている平らな状態の流氷が多く多様な表情が見られます。象の鼻のさらに先、ポロピナイ(大きな枯沢の意味)にて。

目的の山は吹雪のため、尾根を歩き神の子池へ。冬は曇りで風があると地味な色になりますがボクはこの色も好きです。

暖かくなってきたといってもまだ多くの時間は氷点下。神の子池からの湧き水は8℃ほど。その水しぶきが凍って成長するしぶき氷がキレイです。

樹木にはサルオガぜという地衣類(コケの種類)がついているものがあります。これをみると湿度の高いところだなと感じます。

沢に落ち、ジタバタするSさん。助けるより撮影するのが基本です・・?

ここのシカは沢に入って逃げていきます。(浅い沢は雪の中より早く逃げられるから)しかし最近、沢沿いの樹皮が食べられているのはちょっと心配です。

 

 

日替わりの表情

流氷の接岸が最盛期です。風により日々変化する流氷の状態を見るのは楽しいもの。いつも「ここって海だよな・・?!」と感じています。

オシンコシンの滝も寒波で半分以上が氷の下。

スノーシューを履いて森を抜けると羅臼岳とエゾシカの風景。

振り向くと彼方までの大氷原。

象の鼻展望地は風景が大きく素晴らしい!美しすぎる!

オオワシが流氷をバックに飛んでいます。

フレペの滝の氷瀑。アイスブルーが見事。

滝の下では流氷御神渡りが出来ていました。この滝あたりからは知床岬方面への海流の影響で流氷も縦にならず平らなものが多いのです。そんな、場所により、また日により変化する流氷の表情をみるのも楽しいものです。