年に一度エネルギーについて考える日・停電

来ました!今シーズン初の暴風雪。積雪は今日現在40cmぐらい。それも0℃前後で暖かく湿った重~い雪。あまりの重さに大汗かきながら除雪していると、直径10センチぐらいの雪の筒になった電線や光ケーブルより雪が落ち「びぃぃ~ん」と弓矢のような音がしてきます。これはどこか切れて停電になるな・・と思っていたら案の定、昼の11時ごろに切れました・・こちらでは停電=暖房無し=死というパターンもあるので停電情報や避難所開設などの町の緊急メールが頻繁に入ってきます。携帯も無い、あるいは使えなくなった高齢者の家は役場の人たちが状況を見に行っている様子。昨年の電柱ズラッとバキバキ折れ停電の再来を予想しライトやらランタンの用意。水とガスが使えるのは救いです。暖房はウチは薪ストーブで対応。

netもつながらなかったのでパソコンのほうにメールをいただいていた方、返信遅くなりすみません。電気の無い生活はやはり生活パターンのすべてが変わります。お湯も出ないので洗い物はよく落ちないしシャワーも浴びれません。洗濯もできない、トイレの便座は氷のようで座ると飛び上がるほど冷たいし洗浄もできません。・・といっても昔に戻っただけのようですが・・今回は停電は広範囲ではなかったので携帯は4Gで見られたけど見放題契約じゃないしモバイルバッテリーが無くなると充電もできないので節約して使用。16時に暗くなるので以降はラジオ聞きながら酒を飲んでばかりでした。先住民はろうそくの火で道具を作っていたというのでボクも釣り針などを作ってみたけど暗くてうまくいきません。目が夜でも明るいことに慣れてしまっているんだな・・22時にはさっさと寝て復旧を待つことにしましたが朝目覚めてもまだ停電。清里町全地域復旧!と北海道電力のWEBで出たのに復旧してないじゃん!・・で、女将が電話をして数時間後にやっと復旧。真冬の20時間の停電は気を使いましたが何年か前の胆振地震の全道ブラックアウトと昨年の経験から焦らずにすみました。でもこの極端に電気とnetに依存の生活はやはり脆弱。インフラを攻撃するどこかの国はこれを狙っているのか!というのを実感しました。ヤバイね。

大雪の前に

今晩から暴風雪の予報、湿った雪が一気に1メートル積もるとか言ってるけどホントかな・・?そこで雪で林道が通れなくなる前に行っておこうと湖へ。湖岸は氷結していましたが気温は2℃まで上昇。風も弱く手袋も無しでもOK、リールやロッドの凍り付きも午前中だけで昼前からはちゃんと釣りができました。

釣りは大苦戦。人に優しい天候のときは魚には厳しく夕方までの約4時間、25cmぐらいのチビアメマスが一匹だけ・・でも女神の微笑みのごとく暗くなる間際(15時ごろだけど・・)にいきなり3連発!(大きくないけど・)バラシがなければその倍は釣れたでしょう。バーブレスフックだといいところにかからないとすぐにバレるけど(ネットで魚をすくうと自然に外れることが多い)バーブ付きのフックを外すときの魚の痛々しさ見ていると気持ちが暗くなるのでリリースする魚はバーブレスを使っています。でもフライだとあまりバレないけどルアーってバレやすいんだよなぁ・・・特に重いルアーは。バーブレスだけど刺さりやすくてバレにくいフックってないかな?あるいはバレない方法ってないかね?・・例えばカエシの部分が針のチモトをもって押さえると引っ込むとか・・そりゃ無理か・・

23時現在のウチの前の交差点。積雪10センチ。積もりそうな雪がしっかり降り続いています。朝起きたらどのぐらいになっているかな?今シーズン初除雪か・・

 

大工仕事

今日は大工仕事の日。リネン類や洗剤、掃除道具などを入れていた階段下ですが、ごちゃごちゃでとてもお見せできるような状態ではなかったので、もしお客さんが間違って開けてしまっても「なんだぁ・・?」と思われないようにちゃんと整理できる棚を作ることにしました。実はこの写真の周りはここから出したものでごっちゃごちゃです・・・

先日解体したベッドの材料で長い棚を作りました。これで少し余裕をもってリネン類が収納できるでしょう。掃除道具は自宅側の階段下に使いやすく仕舞おうと思います。今シーズンのこの休館中はお客さんがあまり目にしない場所を改装しています。やっぱり自分で好きなように作るのは楽しいですね。

極寒の釣り

朝晩は氷点下10℃以下の日も多くなってきました。雪は根雪かな?というぐらいの積雪3センチほどです。まだドカ雪は来ていません。

土日は片付けや月曜大工をしっかりやって空いている平日に釣りへ。もっとも週末に混んでいる、といっても湖岸500メートルに2人ぐらいずつですが・・

寒いので歩いて釣りしての来り返しでまずは銀ピカ40cmほどのニジマスがきました。引きの強さと近くまで寄せてくると水中がギラギラ光るのでニジマスがサクラマスだとわかります。

午後から知床K氏がなぜかキツネ2匹とともにやってきました。このキツネたち、湖岸でエゾシカを追い回し逃げる鹿は湖にダイブして泳いでいったとのこと。頭上にはオジロワシも飛んでいるし北海道の野生を実感です。

場所を移動して間もなく2人でアメマスをババッと連発したのち、K氏のロッドがのされています。大物だ!!

慎重にやりとりし上げたのは50オーバーの太ったニジマス! ロッド、ライン、リールがワンキャストごとに凍り付く中、さすが大物狙いのK氏です。

今日のボクの釣果はアメマス6,ニジマス1、大満足。

夕方釣りを終えてウェダーを脱ぐとすぐにそのまま氷結・・水は比較的暖かいのですがこの時は外気温は氷点下6℃で風あり。水から上がったら早く脱がないと固く凍り付いてしまって笑えます。水はまだ氷結しそうもないので林道が雪で通れなくなるまで釣りができそうです。

ベッド解体

子供のために15年ぐらい前に作った自宅のベッド。この下に勉強机や小物入れなどがびっしり入っていたのですが、その子供たちも家を出て早6年。2つ作ったけどもう使わないのでとりあえず一つは撤去することにしました。

手順は作ったときと逆。ネジをインパクトドライバーで抜いていき釘も一つずつバールで抜きます。面倒だったのは接着剤で着けたところ。木工用の接着剤は木材どおしの接着にはとても強く、バールを叩き入れてほぼ割るような感じです。

2時間ほどでキレイさっぱり坊主頭にしたように無くなりました。ホコリもすごかったので年末大掃除も兼ねた部屋の大改装。ここには女将様のタンスが並ぶことに。ここのような過疎の地方では高校か大学進学で家を出てそれっきり戻ってこないことがほとんどなので個別の子供部屋が欲しいなんて言うのはほんの数年。壁を作って部屋を2つに分けようと思っていたけど、思っているうちにいなくなったのでやらないでよかった・・離れて暮らすのは心配ではあるけど早いうちから自立させたことはきっと子供にとって成長という面で良かったであろうと、地方の親は皆自分に言い聞かせるのでした。それに自分たちもまだまだ人生楽しまなきゃね・・まずは釣竿が欲しい・・

氷結と遊ぶ

今日こそ2匹以上釣るぞ!と湖へ。清里町内の道路はテッカテカつるつるだっけど野上峠付近から雪も氷もほとんどありません。太平洋側って天気が違うと実感。湖岸に着くとすぐにキツネがやってきました。きっと何かもらったのでしょう。でもカメラを構えるとすぐに後ろ姿に・・

晴天だけど氷点下2℃、風強し。一回ルアーを投げて巻いてくると途中で竿のガイドの穴が塞がるので湖水に付けながらリールを巻きます。でもリールのガイドローラーはどんどん凍り付いてきて息を吹きかけたりなめたりしていちいち解かすのがめんどくさい・・

つらら氷が芸術的。湖岸がどこもこんななので寒いけど氷の造形は素晴らしい!でも水は春よりよほど暖かいです。この釣りの防寒のポイントはキャスティングにあまり支障のない暖かい手袋かな。

あっちこっち歩いては投げてぷりぷりの40cmほどのアメマスが4匹の釣果。これはたぶん群れでいるやつ。連続で釣れてあとはさっぱり。

夕方,3時台なのに日が沈みました。今日の釣果は満足。フライも振ったけどラインの水滴がリールを凍り付かせて不動に・・氷点下の釣りはトラブルがいろいろ起きて逆に面白いです。そろそろ湖面が結氷して林道も雪で通れなくなり、今シーズンのトラウトの釣りは終わりを迎えます。あと何回行くかな・・

 

 

冬の準備あれこれ

今日は日中も氷点下で風が強く極寒。あわててあちこちを冬対策。まずはエアコンの室外機のカバー。雪が吹き込んで解けて凍り付いたり錆びたりするので完璧ではないにしろカバーをかけてロープで飛ばないように縛ります。

別棟は春まで開けないため(正確には冬は別棟は毎日お客さんが入らないので室内の水回りが凍ってしまうため”開けられない”のです)水道の蛇口、シャワールームの水栓やシャワーヘッド、洗浄便座、ボイラーなどすべての機器を水抜きしてから狭い床下に潜り込み、這いずりまわって水道管も水抜き。最後に排水溝のトラップやトイレに不凍液を流し込んで完成、といった感じの一仕事。

そして除雪車の修理、パーツやエンジンオイルの交換。特にこのオイル交換の作業性の悪さって何!?ホンダらしいっちゃホンダらしいけどオイル抜きのドレンボルトがキャタピラーのすぐ上についていて普通に外したら廃オイルがキャタの上にぶちまけじゃん・・・そこでキャタのテンションを緩めてロープで締め付けVの字にし、ペットボトルの底に穴をあけて廃油受けを作り抜きました。オイルの注油口もほぼ横についていて入れる時にこぼれるので片側のキャタの下に木をかませて傾けて注油。ちょっとこれはユーザーのこと考えなさすぎ!もしかしたら簡単な方法ってあるのかな?・・こうして休館日の日々は過ぎていくのだけど、北海道の田舎暮らしは自分でやらなければならないことが多いのです。なんでも業者に頼めば頼めなくはないだろうけどそんなに業者もいないし人もいない。お金もかかるし「そんなの自分でできますよ」って言われちゃいます。ボクは逆になんでも自分でやりたいほうなのと、できると嬉しいのです。田舎暮らしってこういう日常の暮らしの手間をある程度楽しめる人間にはとてもいいと思うし、失敗を繰り返しながらも、なんでもできるようになってくると「自分の力で生きてる感」があって充実するでしょう。

今年も作ります!

今シーズンも鮭とば作りを始めました。サケも回帰数が年々急減し釣るのも難しくなっているのでサケは貴重な高級食材となりましたでも今シーズン釣っておいたのは一匹をのぞき鮭とばにするよりそのまま料理して食べたほうがいい脂ののったいい鮭ばかり。でも鮭とばの美味しさをお伝えするために加工することにしました。とばとは干物なのですが脂ののった魚を干物にするのはキレイに乾かないため難しく、保存もきっちり真空パックしないと冷凍焼けしやすいので気遣いが必要。

作り始めるのが予定より10日ほど遅かったため寒さが進んで凍るばかりでうまく乾いてくれるかちょっと心配ですが、動物に取られないように気をつけつつ天気や気温をみて干場をかえたりすればきっとおいしくなるでしょう。

そして今日は湖にも行きました。大雨、大風なのに最初は向かい風の場所で、次に風裏へとあちこち移動。よくカッパをきても濡れるような天気のときに釣りするよな・・と自分にあきれながら知床K氏と投げ続けました。まあ気温は5℃ぐらいあったから寒くはなかったけど・・

ようやく産卵後の体力回復途中の45cmほどのアメマスを釣りました。なんか野生のトラウト釣ったのは久しぶり。この時期はもっと釣れるのだけどたぶん昨晩の冷え込み(ウチ氷点下13℃だった)で湖の水が上下入れ替わって緑色になったように見えたので魚も急な環境の変化が嫌で沖の深場に避難したのかも。また何日か後に行ってみようとおもいます。

東日本食い倒れ

車で東北を走りつつ埼玉、東京へ2週間ほど行ってきました。今回は旅半分、帰省半分。まずは北海道内で行きたかった苫小牧近く白老町の国立民族共生空間ウポポイへ。壮大ないくつもの建造物と庭、再現したアイヌ民族の家など、税金をふんだんに使ったガランとした建物がずらり。展示物は数も説明も少ないしミニシアターの内容は??・・・きっとここを作るにあたっていろいろあったのでしょう。これからの作りこみに期待します。

登別の温泉宿に泊まって青函フェリーへ。4時間とはいえ禁煙なはずの客室の喫煙所のようなタバコ臭と暑さ、外海に出たとたんのどんぶらこの揺れにヘロヘロになりながら本州へ。(函館山を見ると明治維新のころを思い浮かべます)

盛岡まで走り、県庁近くの居酒屋街にあるmassという居酒屋へ。店員さんは皆若く雰囲気も明るく料理も丁寧でGood!小技がきいていてとても勉強になります。

たち(タラの白子)の天ぷら、美味かったなぁ~おかげで飲みすぎちまった・・

久しぶりに福島県猪苗代町の菜園オーベルジュ「すまいる」へ。代表の岩井君は清里町にもいたことがあり、あちこちのホテルで料理修行してきた料理人。

夕食の料理の数々も朝のおかゆも素材と調理に心血を注いだ逸品。コメ一つの炊き方にしても研究を重ねている姿勢に刺激を受けました。ファミリーやカップルの方は是非!

女将さんもボクも思い出の地である裏磐梯へ。磐梯山って幕末のころに大噴火して山体崩壊し、一面の岩と火山灰だったよう。それがたった150年でこんな森になってしまう日本の自然って凄い!

散策路の周りはそのとき転がってきた大きな岩がゴロゴロ。

五色沼の色は美瑛の青い池のような色や、

緑だったりと色の違いが面白い。

最近の道の駅はハードも凄いしソフトもなかなか。野菜や肉、魚と魅力あるご当地ものをいかに集めるかが肝心ですね。勉強になります。猪苗代にて。

白河の関の神社。義経も関係していたとかで巨大な杉とともに歴史を感じます。

復元した江戸時代の関所の中は・・なんかガランとしていました。

鴨川シーワールドのシャチの水しぶき(いろいろアップされている動画をみてください。凄いわ!)に大笑いしてから学生のときに合宿で行った御宿の月の砂漠公園へ。像が新しくなったようでした。

埼玉のAさんのガイドで東京湾のシーバス釣りへ。ビックリしたのは海の水の意外なキレイさ。そして・・

Aさんはコノシロやサッパ?をいくつかかけていましたが、その魚影の濃さが凄い!海一面が魚群でルアーが沈んでいかないほど。今の東京湾って富んだ海なんですね。

続けて江戸川河口周辺で夜釣り。東京は明かりが多くてヘッドライトがなくても河原を歩けて新鮮。キレイだったディズニーのホテル?と屋形船。シーバスは釣れなかったけど今人気のシーバス釣りというものが体験できました。次は釣るぞ!

神奈川Y氏と東京あきる野市にある管理釣り場へ。数は出ないけどじっくり待って大物を釣る、という釣り場でアルビノのニジマスも釣れました。こういう大物専門の管理釣り場も違った趣、釣り方があって楽しいものです。

復路、北上するとみるみる気温の降下と雪。慎重に慎重に。

青森まで一気に走り再び食を満喫。和食や じんすけという料理屋さんは値段も良心的で料理も素晴らしかった!青森や東北の日本酒の利き酒セットを堪能。

丁寧に作られた前沢牛のメンチカツも絶品!

三陸のカキの大きさにはビックリ!厚岸のカキの倍近くあり味も歯ごたえも違う!厚岸のマルエモンというブランドガキは三陸の稚貝を育てたもののはず。生育の環境によってこんなに違うのですね。育てている期間が違うのかな・?どちらもとても美味しいので食べ比べてみてください。

前回も前々回も臨時休業だった三内丸山遺跡にようやく行けました。ボランティアガイドさんの説明はやはり頭に入りやすい。縄文時代って1万年以上続いたらしくそれだけ完成された時代だったのでしょう。生き方として見習うべき点が多いです。今の近代って200年ももたないのでは・・

遺跡内食事処の昼食の発掘プレート。ご飯の中に貝殻が入っていたらソフトクリームをプレゼント、らしいのですが入っていなかった・・

でも食べました。縄文人は栗の木を植林し柱に使っていて実も食べていたようなので栗ソフトが看板です。美味しかったですよ。

夜、函館に着いて最後の晩餐はラッキーピエロ。愛想のいいおば様たちが丁寧にアツアツのポテトやハンバーガーを作ってくれ、出来立てを食べられるのでとても美味しい!今回はグルメに遺跡に自然に釣りにと多種満喫の旅でした。やはり旅は最高です!

 

 

 

壊れる時は次々と・

給湯用の灯油ボイラーがここ2か月で2つ壊れました。壊れたというか寿命で(17~18年使った)貯湯タンクあたりに小さな亀裂などが出てきてジワリと水漏れするのです。前回のものは宿も営業中だったので地元の設備屋さんが速攻1日で換えてくれてとても助かりました。今回は長期休館の少し前だったので漏れた水を拭きとりつつだましだまし使って取り外し。でもビニールのクッションフロアの下の合板に水がしみ込んでしまったので乾燥のため何日か待ってボクが新しいクッションフロアを張ったら新しいボイラーをつけてもらう予定です。しかし今年はいろいろと連続で壊れる・・(涙)他にも浄化槽のブロアーや車の修理、冬用タイヤに冬には2台の車検も待ってます・・釣りを少し我慢して働かねば・・