南十勝を旅する

今回、南十勝(帯広より南の地域。帯広市、更別村、大樹町、幕別町、広尾町、中札内村)の大樹町を拠点に釣竿持って旅をしてきました。まず結論。素晴らしかった!!道も風景も自然も”The 北海道”、人も景色も明るさを感じ、遺構や最新のテクノロジー、食も素晴らしく、しかし観光ズレしていない穴場的な地域でした。我が清里町のある東オホーツクと同じく2度目からの北海道の旅におすすめです!(初めての北海道旅行の方は一応主要な観光地を巡るとおもうので・・)。ここは歴舟川河口付近から南の広尾町に伸びる道々1037号。恐竜の背骨のように襟裳岬まで連なる日高山脈を背景に精神の開放!という感じ道。

日本一の清流と言われる歴舟川。河川名のアイヌ語解説看板を見ながらの旅もいいものです。水、大なる処・・たまに氾濫するからかな・?

砂利が多く河川工作物も少なく流域に人も少ないこの川は水が素晴らしくキレイ。十勝の川らしく河原が広くてポイント間の歩く距離が長いけど気持ちのいい遡行ができます。

板状節理の巨大な岩が突然転がっていたり火山灰の崖があったりと地層も古のもののよう。ブラタモリでやってくれないかな・・

戦争の遺構であるトーチカが砂浜に打ち上げられるように残っています。骨は鉄ではなく木材。ここから浜に上陸してくる敵を銃で小さい穴から撃つ構造。3人ぐらいしか入れないのに大砲もある軍艦から敵が押し寄せたら・・

埋まりつつある多くのトーチカ。遺構として一級のものが放置されています。浜沿いに根室方面までかなりの数があるよう。トーチカ巡りの旅もできそうです。

釧路湿原周辺から増えたタンチョウが主に十勝方面に広がっていると聞いていたけどホント、あちこちにいました。

十勝川の河口でないのになぜか十勝港という名の広尾町の港では釣り好きのおっちゃんたち自作の自動シャクリ機がずらり!「これって車のワイパーのモーターじゃん!」とM名人も感動。ホントなんでも作ってしまうただ者ではないおっちゃんたち。すげーなぁ・・機械的に上下する竿と仕掛けに大きなニシンがたまに釣れていました。

今回お世話になったのは「旅うたり」さん。掃除に接客、大工仕事から料理もすべてオーナーさん一人で運営しています。いつ休んでいるのか不思議になる凄いパワーです。倒れないでくださいね。

宿は畑の真ん中の一軒家というロケーション。この物件を見た時「ここだ!」と感じたとのこと。行ってみてよくわかりました。

宿からは楽古岳をはじめ尖った日高の山々の連なりが楽しめます。

実直さと一生懸命さが好印象なオーナーの水本さん。地域の見どころ、楽しみ方もよく伝えてくれるガイドのような方。将来性を感じました。

北海道開拓を目的に明治時代に結成された晩成社の開拓跡地。

延齢草が咲ききれいな場所でしたが七転び八起きの開拓は苦難の連続だったよう。

通りすがりの川でちょっと釣り。歴舟川と違い苔が多くついた川の石に静かな川という意味がわかります。

あちこちで釣りをしましたが、20~30cmのニジマスやアメマスを何匹か釣ったぐらい。でも南十勝の川の状況がわかったし雪代の残る5月としては満足です。

知床のフレぺの滝と同じ意味で赤い川のこと。漢字は違うけど北海道のあちこちにあります。

そして科学。JAXAの航空宇宙実験場。広大な敷地内にはロケットの発射台や見学できる施設もあり宇宙を想像できます。

外観だけでも写真を撮らせてもらいました。インターステラーテクノロジー社屋。大樹町はここのおかげで若者を中心に人口が増えているとのこと。夢を目標に変え、宇宙を目指している方々には感動をもらえます。素晴らしい!

中札内の道の駅の食べ物は美味い!安い!(一部はちょっと安すぎかも・?)平日なのに駐車場が満杯なほどの人気はこれです!見習いたい・・

キツネと鹿にはあちこちで出会いました。ヒグマには出会わなくてよかった・・

釣り場にはボコボコの林道を走りまくって行くので腹をぶつけたり、枝や草で車体をこすったりします。ブォクシーにはボクがオーナーでゴメンね、という思いですがまだしばらくは働いてもらいましょう。今回の旅は新鮮で南十勝の明るさを感じるとてもいい旅でした。やっぱり北海道は面白い!

 

 

 

 

 

 

 

釣りは楽しい!

GW最終日、お客さんを送り出し午後からM名人、東京W氏とともに湖へ。この風景の中にぽつんと3人。釣れない情報が出ているのかいつも場所には誰もいなくて貸し切り状態。いい感じの適度な波と青空が気持ちいい~!

頭上ではミサゴが盛んに獲物を探していますが今日はなかなか探せない様子。やっぱり今日は釣れないかなと思いつつフライロッドを振ります。

しかしウグイ連発の後にやっぱり同じ場所できました!ワカサギを飽食しタラのようなお腹の重量級アメマス。45センチだったけどニジマスかと思うハイパワーの引きを堪能!春先の魚とは別物のようです。

W氏も苦戦しつつもアメマスを2つゲット。そして・・

圧巻!巨大エゾウグイ!ここまででかいやつは初めてみました。ある意味貴重な体験。このあともなぜかW氏のダーデブルにはエゾウグイ連発。群れか・?

いろいろな釣りを楽しもうと決めたボクはミミズをその辺で探してのべ竿の浮き釣りへ。意外にも入れ食いとはならずウグイ君がポツポツ釣れたぐらい。でも引きの楽しみは軟らかいのべ竿が一番かも。

なんとなく直感でルアーにチェンジすると一投目と数投目で連発!大きい方はやはりハイパワーでしたが、フライ、ルアー、のべ竿のタックルの違いでこうも魚を寄せるのに難易度ややり取りの仕方が違うのかと実感、そして堪能。いい経験です。

その後は日没までねばるもべた凪となり終了。でもとても楽しい一日でした。また行こう。

 

 

 

高波惨敗

実は2連敗。丸坊主が2日続き心折れています・・前日、今日とも強風、高波。湖に浸かっていると腰を叩かれるような高波で何度もコケそうになりました。腕まで濡れるもアタリ一つありません。

湖のいいところは反対岸に行けば風裏となり波も穏やかなのでさっさと向かいました。対岸の向こうには昨日雪化粧した斜里岳がキレイです。

小さな沢の流れ込みの周辺には丸々太ったワカサギが群れをなしていたので網に掬って観察。このワカサギを狙ってたま~に大アメマスがやってくるのですが今日は来なかったみたい・・

再度、定位置に戻り波が穏やかになってきた日没前後の30分にかけましたが何も無し。風と波が強すぎる日のうち、吹雪のとき以外いい思いをしたことはここでは無い気がする。べた凪でもダメ。魚も波と天気の好き嫌いはあるようです。

車に戻ると鹿の群れがいっせいに逃げてビックリ。帰路も20頭ぐらいの群れが道を横断していてあせりました。要注意です。

 

 

やってみた!

今日は暖かく風も弱く穏やかな晴天。上空ではミサゴが、湖畔ではアオサギがウグイ君を狙っています。(たまにアメマスも食事になっている・・)

今日は久々のオールキャスト。最初からS嬢がルアーを水中に落とし笑わせてくれます。腰までの深さで手は届かないし潜って取るには水温が低すぎるし竿先のガイドではなかなか引っかからないし・・・結局知床K氏のアイディアで背負っている網の脱着マグネットをルアーにくっつけてM名人が見事に釣り上げました。本日の最初の獲物、落としたルアー。

ルアーフライの人がみたら眉をひそめるかもしれないけど以前からやってみたかったのべ竿での浮き釣りをやってみました。(皆さん許してね)今日はウグイのライズも少なく皆苦戦していてホント魚っ気がない・・おまけに竿長21尺とはいえ広大な湖だと足元を釣っているようなもの。棒ウキに餌はサケ釣りの残りのカツオの身1cm角。冗談でウグイでも釣れれば楽しいかな・・

浮きが沈んだ・・!!合わせるとなんか重い!ナイロンラインが魚の引きで水と空を切ってビュービューいってます。リールが無いのでとにかく竿がのされないように踏ん張ると竿が満月のよう。魚いたじゃん!ホントに釣れたよ~マジかい・・(皆の声)

竿が曲がりすぎて自分の網が届かないので(ルアーフライの淡水のネットってなんで柄があんなに短いの?)K氏にすくってもらった51cmのアメマス。まさかホントに釣れると思わなかったので自分でもビックリ。のべ竿での魚とのやりとりはとてもスリリングで最高でした。いろいろな釣り方、ホント面白いなぁ~!

大満足して優しくリリースし、本業のフライロッドに持ち替えるもなかなか釣れてくれません。そんななか、足と水温で魚の回遊コースを探って連発したE師匠。さすが!夕日に向かってばえてます。

やはり人に優しい日は釣りは厳しい・・釣果は全員今一つだったけど十分に楽しめました。やっぱりこの自然と風景、最高だ!

そして帰路、今日も道路上に鹿多数。暗くてみづらいけど青年キツネ2匹が道路脇から飛び出してきて急ブレーキ・・ビックリさせないでね。

 

 

嵐の翌日

春の吹雪が抜け積雪もすぐに無くなり通常の春が戻りました。斜里岳は11月のように全体が薄化粧。

ぽつんと遠くの湖面に立つM名人と藻琴山。最高の釣り日和です。今日は釣れる北からの波、と思っていたけど苦戦。魚がいません。一昨日からの悪天候と冷え込みで虫の羽化も少なく水は澄みきりここのような浅場にはなかなかやって来ない様子。そういえば寒くても暖かくても嵐の日は釣れるけどその次の日の晴天は釣れなくて2日後に釣れる、と何年か前に人に伝えたことあったなぁ・・きっと魚たちの餌の昆虫の羽化に関係しているのでしょう。とすると明日は釣れる?

水深50cmのところでウグイのライズの中を攻めると尺ウグイ君に続けてやっとレギュラーサイズのアメマスが釣れました。たまにはウグイ君に敬意を表してツーショット。ここ数日エゾウグイは釣れません。やっぱり習性が違うよう。今日はあと30cmほどのアメマスをルアーで釣って終了。多くの要因が複雑に結びついて魚が釣れるかどうかが決まってくるのでしょう。こんな時は釣れる釣れないというデジタル的思考ではなく、釣れるときもあれば釣れないときもある、というアナログ的な思考が釣りの楽しさです。

帰路の道路は鹿だらけ。毎回3度はヒヤッとします。車やバイクで来られる方は暗くなったら極めて危険。特に国立公園内は撃たれることが基本的に無いため動物たちものんびりしているので要注意です。

吹雪の中で

今日から3連戦の予定。しかし一日中吹雪、最高気温1℃と体に着いた雪が解けて濡れるイヤな天候。峠は圧雪状態で慎重に進みます。

予想どおり風上に向けた背中には雪が積もっていき強風と高波で何度もコケそうに・・水没したら即釣り終了だけどこんな天気のときに普通釣りなんかしないよなぁ~と笑みがこぼれます・・それにしてもルアーよく飛ぶわ・・爆風・・

あまりの強風に撤退、反対側の浜に片道45分、厚着とウェダーのせいで汗だくになって歩きいていきました。・・さすが風裏、静かで極めて透明な湖水には残念ながらなん~にも、虫もウグイも生き物の気配すらなく退散。ふたたび大汗をかいて最初の場所へ。まあ勉強になったね。

ほどなく知床K氏にヒット!なかなか寄ってこず、大物の感じ。

しばらくやり取りして上げたのはここでのK氏のレコード68cm!デカい!

プリプリな体型と大きさはサケそのもの。釣れたのは岸からかなり近いところ。人も来ない釣りも普通やらないような天候のときはすぐ近くにこんなやつがくるんですね。

ボクはくっきり斑点の50cm前後を3つ。今日は数は出なかったものの皆大きかった!そしてK氏ともどもロッドはモアザン。このロッドは張りが強くて小物だとバラしそうな感じがするけど大物だとバッドから曲がり安心してやり取りできる優れもの。高価だけどいいロッドです。明日からは天気が良いといいけど人に優しい天候は釣りには厳しいんだよなぁ・・・

モチベーション保たれる

天気は下り坂。風向きはイマイチだけど虫も出始めてウグイのライズもありいい感じです。気温は10℃ぐらい。強風と低水温なので大げさなぐらい厚着で水に入ります。

ルアーを投げ始めて2投目で釣れたプリップリのパワフルアメマス。幸先よさそう。

そろそろコハクチョウたちともしばしお別れでしょう。

このルアーで釣ってみたかった編、タスマニアンデビル。ボクの一番はダーデブルとクルセイダー。サラマンダーは苦戦中ですが次こそは!

今日もミサゴがウグイ食べ放題。ダイブしたらほぼ外しません。そのうち目の前の釣れているところに飛び込もうとしたのでさすがに「あっちいってくれ!」と懇願・・

M名人とボクで連発。魚が一瞬おとなしくなった瞬間にパチリ。今日はルアーでもフライでも連発が数回、単発も数回とモチベーションも続く今季最高の釣果でした。あとはバーブレスフックということもあり3分の1ぐらいはバラしてしまうのでそこをなんとか技術と仕掛けを考えて次にのぞみたいと思います。

怒涛・とならず

一昨日のいい思いを再び、ということだったけどやっぱり釣りは難しい・・気温が低いとか風向きが違っていたとか理由付けはできるけど、魚の気持ちはなかなか理解できません。M名人、K氏と投げ続けるも夕方までボクがウグイ君をいくつか・・

K氏とM名人にようやくヒット。50弱のいいアメマスです。

左上のM名人の横にミサゴがダイブ!コンデジでなんとか収めて拡大してみると・

キレイに足から着地していました。

離陸すると見事にウグイをわしづかみし、縦に持って森へ飛んでいきました。

ボクも48cmをやっとフライで一匹。パワフルでした。

今日は3人で仲良く各一匹ずつと今一つの釣果ではあったけど森ではキツツキやフクロウが鳴き、空はミサゴやオジロワシ、道路は鹿だらけと心が浄化される自然の中での釣りは最高でした。

M名人 怒涛!

北海道に戻りさっそく湖へ。ヘラブナで鍛えた合わせがここで通じるか・?そしてあれだけ氷だらけだった湖岸もこの10日のあいだにほとんど解けていて明日には無くなりそう。気温は昼ごろで18℃。しかし水は冷たく下半身が冷えるのでオーバーなぐらいの厚着でウェーディングです。

コンスタントに釣れるわけじゃないけど気持ちよくロッドをどの方向にも思いっきり振れるここは春は人気の場所。知床E師範や他何人もいたけどフライとルアーの女性が2人いたのは朗報!難しいけど奥が深く楽しいこの釣りはもっと多くの人に楽しんでほしい!ここでフライならまずウグイ君が遊んでくれます。

広大な浅場でどこを狙えばいいのかわかりづらいけど、じっとしていると竿の届くぐらいのところまでアメマスはやってきます。釣り始めて2時間後、ようやく40cmぐらいのレギュラーサイズの元気なアメマスをキャッチ。

本日一番大きかった53cm。リールをよく逆転させてくれました。このサイズは今は5~10匹に一匹ぐらい釣れるかなぁ・・目標はとりあえず65cm。この湖では80cmまでは釣れています。

日が傾くまで「まだ今年釣ってねぇ~ボウズばかりだぁ~」と心折れていていたM名人も40弱のニジマスとレギュラーサイズのアメマスを釣って一安心。そして夕マズメ、50オーバを含めて怒涛のアメマス6連発!!ワンキャストワンフィッシュ!・・いままでのボウズはなんだったんだと満面の笑顔です。ボクもフライで2,ルアーで3の満足いく釣果。ここ数年、型が小さかったりあまり釣れなかったりしたので今年はいまのところ安心できそう。最高の自然と風景のなかでの至福。また行こう!

 

 

首都圏へ

首都圏はインバウントの方たちがあふれかえっていました。特にここは桜も見ごろということもあり大変なにぎわい。凄いなと思うのは外人といえば日本の文化が好き、というニーズをくみ取って隅々までJAPANらしさを追求した商売。(多少怪しいのもあり)これだけ来る人のニーズをくみ取って具現化できればどの町でも活性化するのでは、と深く感心。見習わねば。

和洋折衷的なスィーツも素晴らしい!

隅田川も屋形船で大にぎわい。

危ない→即禁止ではなく、気を付ければこんな街中の川で釣りしていいんだ!というのが素直な感想。素晴らしい!

桜吹雪に外人さんたちも大喜び。この桜の下では花見で宴会だらけ。

埼玉の釣り堀で半日肩慣らししてから静岡県の足柄にある鮎沢川という川で釣りを・・と思ったけど魚狂Nさん、神奈川Y氏と下見すると・・川に魚がいない・・普通ウグイとかオイカワとかカワムツとか見かけるけど小魚一匹いない・・そのとき漁協の組合長さんと話す機会があり、放流して釣り切られてカワウにも獲られて・・で、この状況とのこと。かなり手間と時間はかかるけど地元の皆さんでいろいろなルールを作っていつも魚がいる川になれば人は来るのでは、という話をしました。期待しています!

そこから車で10分ほどのところにある釣り堀でサクラと富士山を見ながら釣り。ホント釣り堀でもJAPAN!

ニジマスの釣り堀の中ではここの魚の多さと釣れやすさは一番かも。昼から終了の20時ごろまでライトの明かりで夜釣りも体験。貴重でした。

最終日は自転車で片道10キロほど走ってびん沼という埼玉では有名な釣り場へ。フライだ、ルアーだといわずに今回は延べ竿で釣れる魚を狙ってみました。竿は渓流用、餌はなんでも釣れるという練り餌。仕掛けも一本針という適当なもので期待はしていなかったけど・・

22cmのヘラブナが釣れました!中学、高校とはまっていたヘラ釣り。やっているうちに練り餌で寄せて「ツン」アタリで合わせて釣るんだと、だんだんと釣り方を思い出してきました。このあとクチボソ何匹かともう一枚ヘラを上げることができて大満足。掛けたときに「ああぁ・・この引きだぁ~ヘラだぁ~」と感動しました。次回はもうちょっと道具も揃えて(実家にあるはず)本気でやってみようかと思います。それにしても今回もよく自転車に乗り、よく歩きました。都会って健康になるよね・?