どうするアイゼン

まだスノーシューツアーでついた筋肉が残っているうちに、ということで雌阿寒岳へ。この時期の雌阿寒は初なので状況がよくわからず、まずはスノーシューで。ここはアカエゾマツの原生林の中の急斜面を登っていく登山道。ほぼずっと雪の上でたまに踏み抜きの跡があったけどスノーシューのヒールアップ(ハイヒールのようにかかとが高くなる)機能が威力を発揮し、アキレス腱が伸びそうになるのを抑えてくれました。

3合目を抜けると、「これでアカエゾマツは終わり!」というように視界が開けハイマツの森になります。まだ頂上は遠いなぁ・・

上部は夜の冷え込みで雪が固くなっていて慎重にスノーシューの爪を刺して登ります。気温はこの時約3℃。風も弱くずっと急斜面の登りで暑かったけど展望は最高です。

氷結したオンネトーもいつものブルーではなく真っ白。大雪山も見えました。

7合目から上の急斜面の雪面が光っている・・氷結か?ちょっとなめて軽アイゼンとストックしか持ってこなかったからカチカチならあきらめて下山か・・どうする!アイゼン・・とりあえずスノーシューから軽アイゼンに履き替えて前進。

アイゼンの爪の部分はしっかり刺さったので登れました。噴気孔と阿寒富士が見事。

山頂着。今日の登山者はボク一人。独り占め、だけどちょっと寂しい。

反対側の噴気孔と阿寒湖、雄阿寒岳、斜里岳までの展望。

帰路は一気に降りるので早かったけど、雪が固かったり、そこそこ軟らかかったり氷だったりと一歩ずつ変わったりするので慎重に。滑落したらけっこう、かなりヤバイ・・

行きも帰りもエゾリスが出迎えてくれました。彼らは高いところの枝から枝へと素早く動き回るのが凄く達者!よく落ちないなぁ・・

下山してすぐに野中温泉へ。ここは昔ながらの温泉で石鹸もシャワーもないけど硫黄が強くこういう温泉好きには最高のお湯。しっかり体をほぐれました。今回は装備の面でちょっと反省。急に暖かくなったとはいえまだ十分に冬山でした。