久しぶりに足が震えた

Photo_13 こんなに釣りが好きなのにまだ釣っていない北海道での憧れの魚、イトウ。みぞれまじりの強風の中、旅の締めくくりはイトウ釣りに挑戦することにしました。ここ国道下の有名ポイントでさえ悪天候で人もまばら。この風ではフライは厳しいのでルアーで挑戦ですが、簡単には釣れないだろうという思いと寒さから、まず場所の写真を撮り1時間だけ本気で釣って、だめなら帰ろうと決めました。

Photo_14 カラフトマス用の仕掛けが強風にもちょうどいいな、などと考え15分もしたころ、波の狭間に魚の波紋らしきものが見え、それにキャストすると根掛かりのようなアタリ!力強くズン、ズンと引いていく独特の重たい引きはすぐにイトウだろうとわかりました。これは初物、バラすわけにはいかない!と慎重にやり取りし岸にずりあげたのは70センチを超える銀ピカのイトウ。超大物ではないけれど興奮と寒さで足がガタガタ震えました。

Photo_15 なるべく弱らせないように素早く写真を撮影。

この魚は丸太のように胴が太く、頭が扁平でちょっとするとナマズのような、愛嬌のある爬虫類のような顔。いつか君を釣りたかったのだよ!ありがとう!

Photo_16 1匹でも満足したものの幸運は続きました。すぐに40センチの小型のイトウの後に大物がヒット!・・これはデカイ、メーター級だ!とはやる心を落ち着かせやり取りすると「ぐにゃ」という感触とともに外れたルアーが飛んできました。フックが伸ばされた・・管理釣り場でも使えるこんな細フックじゃいかんかったのです。なめていました・・

Photo_17 その後も幸運は続き、70センチ、50センチの後、婚姻色の残るオス86センチが来ました。ちょうど産卵の後の荒食いに当たったようです。

Photo_18 今回は魚にとって良い条件だったのでしょう。でもあんなに遠い存在だったイトウが連続で釣れるなんていうこともあるのですね。次はいつ来れるかな、と考えながら荒涼とした道北の最果ての川を後にし、道東の最果ての自宅までの350キロを雪の中、満ち足りた気持ちで帰路につきました。